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1.  ネバーランド
少年の成長ものとしてはとても心暖まるいいお話でした。癒されます。子役上手いし。でもそれ以外の観点から見るとストーリーが希薄でイマイチなよーな。 それは主人公のバリの魅力が「ジョニーデップが演じていること」以外にこれといってないからじゃないかなぁと思いました。設定としては顔立ちのいい人が演じる必然性がないんですけど、もしこれが人がよくて面白いけど冴えない売れない作家のおじさん、みたいな人が演じたら、この子どもたちへの入れ込みように、ちょっと引いてしまうと思うんです。でも冴えないおじさんぽい人が演じたって、その主人公自身も子どもたちと同じように物語が進むにつれ変化していって感情移入ができて、子どもたちとの接触の中でピーターパンを作りこんでいく過程をきちんと織り込んだらきっとすごく感動すると思います。 いい作品が書けなくて落ち込んでいるといってもそんなに生活に困るほど深刻ではないし、奥さんとの仲も中途半端というかはっきりいってどうでもいいみたいだし、ケイト・ウィンスレットとの仲も取り立てて言うべきことがない。だから、バリが子どもたちを見守り影響を与える部分はいいんですけど、子どもたちと出会ってバリ自身がどう変わって行ったか、子どもたちとの出会いがどんなに貴重で、自分の作家生活や私生活にどんな影響を与えたか、という部分が希薄なんです。 そして期待していた、「ピーターパン」の執筆との関連も希薄です。もうちょっと奥深い部分を感じたかったです。ピーターはとても魅力的な子どもですが、これだとただほんとに名前を借りただけという気がしてしまうし、別に長男の名前を借りたっていいじゃん、て思ってしまう。 こういうジャンルはお気に入り映画になる可能性が高いのに、ちょっと残念でした。
6点(2005-01-30 11:45:42)(良:2票)
2.  光の旅人 K-PAX
ケビン・スペイシーってどうも人間くさく思えるんですが、宇宙人役も意外といけてました。ラストはあれはあれでいいんだけど、最初のほうの展開からしてもっとはっきりとした結末が示されるのかと思っていたのでちょっとがっかり。みなさんのレビューを読んで、実はこうだったんじゃないかな?っていうのが見えてきたんでちょっとすっきりしましたけど。 雰囲気や目のつけどころはいいと思うんだけど、どこかツメが甘いような気がします。
5点(2003-10-21 22:43:43)(良:1票)
3.  眺めのいい部屋
苦手な雰囲気の映画でしたが思いがけずコメディータッチで楽しめました。すごく上質な少女漫画みたいな映画だなぁと思った。天真爛漫で世間知らずだけど、まっすぐで憎めないおじょーちゃんはまさに悩める主人公。DDルイスがでてきてから余計コメディになった。大真面目でめがねのずれちゃうちょっと勘違い君な文学青年だよ!!めがねが片方キラリと光ってるし!!!DDルイスがこんな役をやるのは意外だけどなかなか面白くっていい味出してる。そして大胆で破天荒で(主人公にとっては)魅力的なイタリア青年。弟を始めとする味のあるキャラクター。ストーリー展開も、キャラクターもまさに少女漫画でした。そして駄目押しはラストのステキなキスシーン。完璧! 好みの問題で、この点数ですけど。
7点(2005-01-08 22:25:24)(良:1票)
4.  あの頃ペニー・レインと
中の上という感じでしょうか。すごくアメリカ的だし自分の環境とはかけ離れているので懐かしいとかそんなことを思えるはずもないんだけど、なんとなく甘酸っぱい気持ちに浸れるような気がします。キャメロン・クロウの作品は、大きな起伏はないんだけど、上質でちょっといい気分になれる映画という感じがします。
6点(2003-11-10 16:14:04)(良:1票)
5.  奇跡の海 《ネタバレ》 
10点確実だと思っていたのにラストでこけました。なんで?ヤンがあんなに回復してしまうとは、、、。そしてべスの死にもかかわらずあんなにさわやかそうにしているとは!! 問答無用のキレがほしかったです。私の見たこの監督の作品はいつも1対多を描いているので、この作品もヤンとその他大勢は同列ということなんでしょうけど・・ヤンの存在、言動はすべてべスを引き立てるためのものでしょうけど・・・。究極の恋愛を描いていると考えるとそれはちょっと虚しい。 ラブストーリーの形を借りているけれど、無垢な魂だとか、人間本来のむきだしの向こう見ずさやひたむきさといった、愛+何かものすごい精神の形を借りてしか表せない心の奥底の衝動がテーマなんでしょうね、やはり。ラストのほうはまさにべスひとり(+神様)で突っ走っていて、痛々しかったです。 でも恋愛を描いているのではまりやすさは抜群でした。
9点(2004-12-19 20:24:42)(良:1票)
6.  マジェスティック(2001)
「ショーシャンクの空に」と「グリーン・マイル」と同じ監督の作品なんですよね?私にはこの映画は退屈でダメでした。ジム・キャリーがあまり好きじゃないし、ストーリーも惹かれないです。なんで評価高いんだろ?
3点(2003-10-12 00:24:16)(良:1票)
7.  N.Y.式ハッピー・セラピー
なんなんだ?!とちょっとイライラしてしまったけれど、気軽に暇つぶしに見てちょうどよいコメディーでした。知らない俳優ばかりだったら見る気にはならないストーリーかも。
[DVD(字幕)] 5点(2008-09-14 07:00:19)(良:1票)
8.  ターミナル 《ネタバレ》 
普通に戦争が終わって国が復活して帰国かよ!と。平坦な映画でした。缶とかジャズとかもとってつけたようなエピソードであまり感動しないし、キャサリン・ゼタ・ジョーンズも恋愛っぽいものを入れておかないと華がなくない?といったノリの役みたいでした。 国が崩壊して空港で暮らすという一発アイデアだけで作っちゃった映画。トム・ハンクスの演技もマンネリ。この微妙な感じは上手いんでしょうけど、言葉がわからなくてかなり平和主義(?)のおっとりさんなだけなのに、ちょっと知的障害者か、なにか特別な人ちっくに見えてしまうのは私だけでしょうか?この映画で一番おっ、と思ったのは、クォーターの稼ぎ方を覚えたところでした。
4点(2004-12-23 21:24:27)(良:1票)
9.  Mr.インクレディブル
面白かったです。が、このページを見てから行ったので期待過剰でした。まさに、アメリカの正統派ヒーローもの映画を家族向けアニメにしました、という感じ。アメリカらしい豪快なキャラクター造形にアメリカンなしゃべり(字幕でみました)とPIXERらしい様々なユーモア、躍動感あふれるアクション、スピード感。ストーリーもまとまりすぎるほどまとまっていてどこにも文句のつけようはないんですけど、逆に深い家族愛、もの凄いピンチ(これに関しては感覚が麻痺してしまったのかも)のようなこの部分は心に残って・・・という部分もありませんでした。今の時代、実写+CGである程度近いものができそうなので、アニメーションとしてのエンターテイメント性は「ニモ」とかのほうが上なんじゃないかと思いました。
5点(2004-12-19 19:27:28)(良:1票)
10.  ボーン・アイデンティティー
雰囲気と勢いで、間違えて面白い!と思ってしまいそうです。確かにつかみはよかった。記憶がない。お尻から埋め込まれた口座番号が出てきた。 貸し金庫に行ってみると、6冊のパスポートと大量の現金と1挺の拳銃が。 スラスラと出てくる外国語。しかもめちゃめちゃ強い。 しかも自分は追われている!・・・明らかに面白そう。でも実際改めてストーリーを思い返してみると、薄っぺらい。 それでも雰囲気でやっぱり面白いと思ってしまいそうなんですけどね。 行動の動機がしっかり描けている映画ってすごいと思うけど、実際そんな映画ってほとんどなくて、だからちょっとくらい動機が弱くてもありきたりでもしょうがないかぁと思ってしまうんだけど。ちょっとこの映画は厳しいでしょー。
5点(2003-10-27 02:13:30)(良:1票)
11.  ファントム・オブ・パラダイス
これほど強烈な個性の映画が存在するのは凄いし、音楽も迫力があって10点連発なのは納得なのですが、私はこの映画の不気味さには嫌悪感を覚えてしまいました。ピエロに対する恐怖のような、底からわきあがってくる居心地の悪い怖さです。 つまらないとか意味がわからないというのではなく、わかるけどセンスが合わなくて受け入れられないという、私にとっては珍しい映画。 これがラブストーリーだと思うと恐ろしい。しかもあの無声映画の「オペラ座の怪人」を元にしたものなんですよね?ちょっと複雑・・・。
2点(2003-11-10 18:18:09)(良:1票)
12.  グリーン・デスティニー
中国映画って勝手なイメージからどうも壮大な話のような気がしてしまうんだけど、実は狭い世界の話だったりして勝手に裏切られたような気分になる。 そして特に道徳くさくはなくても、なぜか妙に道徳くさいというか説教くさい気がしてしまってあまりなじめない。 まさにそんな感じの映画でした。 う~ん・・ワイヤーも気にならないし、ストーリーもそれ程悪いとは思わないんだけど・・・。
5点(2003-12-21 23:47:19)(良:1票)
13.  ソウ
うーん・・CUBEみたいなのを想像していたんで・・・猟奇殺人じゃあ気持ち悪いだけで閉塞感も何もなくダメでした。予告の「ストレスを感じますので1人でご覧ください」を楽しみにして行ったのに。せめてバスルームの2人が一触即発もしくは騙し合いの状態が続けば緊張感を保てるかもしれませんが、仲良しこよしで協力して脱出しようとするなんて裏切られた気分です。。最後も何だか慣れっこになってしまったというか。あ、結局この人が犯人なんだ、と普通に納得してしまいました。 でも一つの作品として結構まとまっていて決してつまらなかったわけではないので6点。
6点(2004-12-01 00:49:56)(良:1票)
14.  レインメーカー
この映画でマット・デイモンっていいなぁと思うようになりました。法廷モノって馴染みにくいし、陪審員の扱いに好感の持てないものが多くてあまり好きじゃないのですが、この映画はよかったです。派手すぎず地味すぎず、めまぐるしすぎず退屈すぎず、ありえなさすぎずありがちすぎず、正義に偏りすぎず、とてもバランスがとれていていいと思う。 主人公は誰にも好かれそうな感じだけど、ちょっとキャラが薄いかなぁと思いました。サイドストーリーの恋愛部分もなかなかいい感じでした。 
7点(2003-11-20 22:54:49)(良:1票)
15.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
いい話だ!と思ってしまいそうな映画なんだけど。純粋に自分の心に耳を傾けるとダメですね。ジョージはどちらかというと面倒なんてごめんだというタイプだから、レニーの面倒を見ないといけなくなったことは貧乏くじをひいただけかなぁと。そりゃあレニーはいい人だけど、一生面倒を見たいとは思っていないでしょう。それにレニーは自分を抑えられなくなると人を簡単に殺せるほどの怪力の持ち主なのだから、よっぽど注意を払っていないといけませんね。それにやはり単純にレニーが怖いと思ってしまう。絶対にこういう人とかかわりは持ちたくない。自分がジョージの立場だったら正直逃げたいです。荷が重過ぎる。もしひきうけざるを得ないなら、それ相当の覚悟をすべき。人を殺してしまってからでは遅すぎる。 こんなことを考えさせないくらいの力と勢いのある映画なら満点でしょうけど。
4点(2003-10-31 13:17:11)(良:1票)
16.  エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
きらびやかな衣装の時代ものはどうも肌に合わないのですが、これはけっこうよかったです。好きなキャストが多いのでちょっとひいき目かもしれませんが。 ウィノナのキャラが生かされるストーリーもなかなか。でもちょっと控えめだなぁと思いました。もっと胸が締め付けられるような熱い展開を期待していたのに。 それにしてもダニエル・デイ・ルイスの手は綺麗ですね。うっとり。
7点(2004-12-04 00:26:32)(良:1票)
17.  シュレック 《ネタバレ》 
私にとっては「シックス・センス」以上に驚愕のラストでした。多分一生忘れられない。そこにこの映画の価値があると思う。「2人はいつまでも醜く暮らしました」って・・・。 びっくり。実際に童話って救いがなかったりするし、こういうアニメがあってもいいと思うけど。 シニカルでとっても大人向けな割にはストーリーが単純で従来のアニメと同じですよね。やはり既存のアニメに対する挑戦や皮肉なのだろうか?とか、子どもはこういうの単純に楽しめるのだろうか?とかいろいろと考えてしまいました。
6点(2003-10-21 23:10:24)(良:1票)
18.  エバー・アフター
あまり考えちゃいけないかわいらしいおとぎ話。フランスの設定なのに英語って妙に気になってしまうのですが、一緒にくやしがったり、私だったらこうはしない!って思ったりで面白かった。  ドリュー・バリモアが似合っていないようで妙に合っている。はまり役。  でも私だったら農民出の召使をあんなに馬鹿にするような男は、いくら王子様だって、後から謝ってきたっていやだなぁ、と思ってしまった。 だましていたっていうことに怒っていたというよりも、実は賤しい出の者だったってことのほうにショックを受けて怒っていたので。。
6点(2005-02-09 21:56:57)(良:1票)
19.  ファイト・クラブ
自己解放とか、内なる自分とか、欲求を具現化したもう一つの人格とかいう設定は もはやありきたりな印象を受けてしまうし、オチも素直に納得してしまい、意外性はなかった。 でもやっぱりこの映画の奇妙な感じに惹かれてしまう。 素材(テーマ)は普通なのに、調理法や味付けにくせがあって変わっているので、妙にハマる味になったようです。 きったないけどどこかわくわくしちゃう、廃墟のような部屋での変わった生活。 殴り殴られることで鬱憤を晴らす男くさい閉鎖的な怪しい集団。 そんな奴らが突っ走ったときの危険な感じ。 ブラピとノートンのキャラの魅力。 暴力的で汚い映画だけど、センスがあるので女の私が見てもあまり違和感なく その世界観にはまれた。 彼らの行動は危ないけれど、殴り合いシーンに あまり嫌悪感を感じない人が見たら、いい憂さ晴らしになるんじゃないかと思います。
8点(2003-12-17 02:09:06)(良:1票)
20.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
とてもいいじゃないですか!子どもを失った悲しみ、仕事が見つからずまともな生活ができない苦しみ(本人たちはそこまで気にしていなかったけど、個人的にはこっちのほうが大問題だと思う)のくらーい雰囲気の中で、2人の娘のなんと活き活きとしていること!個々のエピソードがとても印象的で、おとぎ話チックでとても素敵で、しかも監督の実体験に基づいているとのことで、いろいろな懐かしいもの、昔輝いていたものを集めてぎゅっと小さな箱に収めたような映画だと思いました。私的には息子の死というのは結構どうでもよくって(だって今生きていて生活していかなきゃいけない自分と家族がいるんだ からもっとしっかりせえ!って思う)、なにか大きなトラウマを家族みんなで乗り越えるちょっといいお話だと思っている。でも3つの願い事が素敵だったので、この設定はとても意味があると思います。ジム・シェリダン、今のところ裏切られていません。
9点(2004-12-23 21:28:52)(良:1票)

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