1. ノー・グッド・シングス
何をこの映画から得られたのか、制作側がどこに焦点を当てたかったのかが分からず苦悶した。すべてが中途半端。常にキレてる男もオーラがなかったし。キャストを選ぶ基準がよー分からん。ミラのエロスに期待するもいまいちだし。豪華キャストがこれじゃあ台無し?家出少女の捜索はどうなっちゃったの?ピアノとチェロになぞらえた部分をもっと引っ張っても良かったと思うし。淡白すぎるし、引っ張ってもらいたいところはあっさり進んじゃうし、いろんな要素を詰め込もうとして焦点が合わなくなった感じがする。 3点(2004-07-11 22:41:30)(良:1票) |
2. アメリカン・ビューティー
愛する対象を見れば、ちょっと変態かなとも思うけど、誰も愛せない人間よりはマシじゃない! 愛する気持ちはあっても、行動に出すのが不器用なだけで、妄想に走ってしまう。そのときに舞う赤い花びらは愛=美意識の現れだったんでしょう。隣りのストーカー少年と打ち解けたのもなんやら共通点があったから?この少年も美意識が強く、風に舞うゴミを見てすべてのものの背後には生命と慈愛があるなんて言ってたね。愛することに条件なんて要らないはずなのに、最期は偏見と誤解のかたまりの堅物に撃たれてしまう…皮肉アリアリですね。愛の形に認められない大きな壁があるとすれば、一番幸せだったのは、ランニングしてたゲイの2人でしょうかね。 6点(2004-06-01 23:36:34)(良:1票) |
3. ウェディング・シンガー
自分で作詞作曲していると、その時の気分が素直に歌に表現されるんだろうな。この映画でも歌に表情があるかのような感じで、その時のロビーの気持ちを代弁していた。歌でしか最後表現する手はなかったのか?と思う人もいるかもしれないけど、全ての気持ちがそこに集約されている最高の方法だったと思う。しかしウェディング・シンガーとして働いている時といい、最後といい、ほとんど即興でしょう?すごいよねぇ。ストーリーも、裏切られることなく、「ここでこうなったらいいな~」と思う大体その通りに進んでくれた。ドリュー・バリモアは絶対こういう役が合うよな。「チャーリーズ・エンジェル」の彼女よりよっぽどいいわ。イメージから脱皮せんといけんのはあるだろうけど、個人的にはこういうピュアな感じの役の方がいい。ぽっちゃり好きにはあのビーバー顔がたまりません。 7点(2003-12-22 23:29:25)(良:1票) |
4. スウィンガーズ
《ネタバレ》 なんかテレビドラマでも十分いいって感じがした。ちょっと堅物で落ち込んだら立ち直るのに時間がかかるってのは私にも共感できる部分があって(?)、マイクには同情するとこもあったけどね。前の彼女が吹っ切れずにニッキに何度も留守電を入れるシーンなんかまさに置き場のない感情が表れている名シーンだと思った。周りの連中も、良くも悪くもいいやつばっかで、こういう友達がたくさん欲しい!と少し妬けたね。青春映画といっても彼ら24、5の設定でしょ?少し大人気ないなぁ(笑)。 4点(2004-01-06 14:43:22)(良:1票) |
5. ラウンダーズ
「スタイリッシュ」という言葉がピッタリくるね。テーマをかなり絞って描かれてたのもよかった。エドワード・ノートンが大好きなので彼目当てで見たのだが、毎回違う印象を残してくれる役者さんだ。しかし今回はジョン・マルコヴィッチに軍配。真のギャンブラーとして最後は受けて立つ姿と、緊迫感のある間を持った演技は何度も一時停止したくなってしまった(こっちが緊張してしまって)。 6点(2004-01-26 23:11:26)(良:1票) |
6. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 実はジョニー・デップという人を初めて見た(鑑賞歴3ヶ月)。男でも惚れるね。ちょっとかっこよすぎでないか…? とまあさておき、この映画。個性や特徴の強い登場人物(弟や母親)がいて、ギルバートが陰に隠れてしまってた気も。(ディカプリオすごい) 家族内の問題と共に、ベッキーとの恋話も進んでいくわけだけど、若干焦点がぼやけた感は否めないかな。 でも、この家族だけは何があっても守る!という大黒柱としてのギルバートの決意はかっこよかった。 父親が死んで、いつもそばにいなくてはならないアーニーがいて、動かない母親がいて… おばちゃんといかがわしいことしたいのも分かるよ(汗)。恋もろくにできず、小さい町でこじんまりと夢も持てず暮らしてきた彼ではあるけど、だからこそトレイラーで奔放に放浪の旅を続けるベッキーたちが毎年うらやましく思えたんだろうな。 お金があればトレイラー1台買って、兄弟で暮らせるんだろうけどね。家燃やしちゃったわけだからね…それからの1年彼らはどうやって暮らしたんだろう。 母親が死期を悟って実際すぐに亡くなってしまったのは彼らにとって都合のいいことだったのだろうかと思えてならないけど… 7点(2003-12-18 03:35:29)(良:1票) |
7. トラフィック(2000)
何本かのサイドストーリーが同時進行していくんだけど、結局の目的は一緒なので、かなりの数のキャストも整理しやすかったです。重いテーマなんだけど、かなりテンポよく進み、きっついバイオレンスシーンもない。派手さはないんだけど、何か都会的なつくりというかね、ドキュメンタリータッチで作られた雰囲気があって、作風は私好みです。いろんなサイドストーリーがある中で、個人的にはハビエールがサラサール将軍を挙げる一連の殺伐とした雰囲気が好きです。デル・トロはクールでかっこいいですね。ちょっと詰め込みすぎて詳細を簡略化した部分もなきにしもあらずですが。マイケル・ダグラスの役どころはベタだったけど、仕事上での立場と父親としての葛藤というのは何かとても複雑でうなってしまった。 7点(2004-02-10 14:44:15)(良:1票) |
8. カラー・オブ・ハート
《ネタバレ》 不思議な映画でしたね。ところどころ街が色づき始める部分はきれいでしたね。特に恋人池なんか。どうなったらカラーになるか詳しい説明がなかったから、はじめは分かりにくかったけど、自分の中に新たな価値観が入り込んだからなのかな。ホント、人それぞれですぐに受け入れられる人もいれば、拒み続ける者もいる。そのあたりの柔軟性というものは変化を求める思いの強さに比例してたんだね。年齢とかは関係ないね。またその変化の要因がその世界ではご法度みたいな行為に見られたんだろうけど、やっぱ初めにやる人がいなければ後には続かないもの。何をするにもパイオニアってのは非難されるもんなんだね。なかなかメッセージ性を含んだ深い作りになってると思います。現代に戻る時普通に母親が今までのことを知ってたかのように見送ってたのは何で?って思いましたけど。 6点(2004-02-06 13:42:03)(良:1票) |
9. クリムゾン・タイド
こういう密室&タイムリミットもののサスペンスは一番好きなジャンルなので、期待を裏切られなくてよかった。 軍隊ってこういう意思疎通のマニュアルというか、体系がしっかりしていないとダメなので、 逐一連絡されてくる制限時間や潜水艦の速度や深度、相手の魚雷との距離などがすぐに分かるので、見ている方も緊迫感がより増した。 また乗組員もみんな海軍法規をしっかり理解してるなぁと思った。これから核戦争が起こるというのに冷静な連中だな、と。さすが訓練の賜物。 実戦経験を積んでるからといって、人間的な感覚が麻痺している人より、こうやって正当な理論をぶつけられる人は必要だね。どの世界でも。 まぁ、それが衝突の火種になるんだろうけど…。 デンゼル・ワシントンはこういうクールな役がはまってると思う。ハンス・ジマーの音楽も効果的だった。 7点(2003-12-04 12:12:23)(良:1票) |
10. バックドラフト
主人公が親父の後を継いで消防士になり、不仲の兄と同じ所轄でいろんなトラブルに巻き込まれながら成長していくストーリーかとはじめは思ったら、並行して連続殺人を解決していく謎解きのが本筋だったのでますます見入ってしまった。こういう本筋を微妙にカムフラージュしながら作られた作品は大好き!バックドラフトをメインとした炎の演出もすごい迫力で、ハンス・ジマーの音楽と共に、ぜひ映画館で観たかった作品。初めて兄貴の船に行った時、油の缶に気づいてはいたが、それが物語の核心をついてたとは…気付いたらラスト近かった。やっぱ伏線を見つけるのは謎解きものでは楽しいので細かいアイテムにも目を配っておかなければならないね。 8点(2003-10-15 03:50:30)(良:1票) |
11. ニューオーリンズ・トライアル
陪審コンサルタントという存在が日本ではあまり知られていない存在だと思うので、ただ単純な1対1の対決ではなく、そこに裁判をいろいろな方向から操作する人間がいることで、さらに深みのある作品に仕上がってるんじゃないかな。 あまりにもジョン・キューザックの正体が謎なので、はじめは本気で事件の当事者かと思っちゃったよ(汗)。 私は人物がごっちゃになってしまい、整理がつかなくなってしまいました。しかしこれはうまいこと自分の中で話を噛み砕いていければすごく面白い作品であると思います。 レンタルして改めて見れば間違いなく今の点数よりは上がるでしょうね。 6点(2004-02-23 01:01:12)(良:1票) |
12. たそがれ清兵衛
《ネタバレ》 ほんわかしていい映画でした。不器用で、素朴で、何とも憎めない男なんだけれども、そういう人物設定だからこそ見えてくる彼のすがすがしい生き方というものが前面に押し出されていて後味がよかったです。 印象に残っているシーンといえば、地方の母親が朋江の名前を思い出せなかった時、やっと清兵衛と朋江の気持ちのつながり合いが、他の人に対しても何か醸し出しているものになったんだなぁと思い、グッときました。 普段洋画ばかり見ているせいか、こういう時代物の邦画を見ると本当に心洗われます。日本人の奥ゆかしさとかが伝わってきて、この国に生まれてよかったな、と思ってしまいます。 あと、ふすまから少しのぞいたりする光の演出のせいでしょうか、最後の果たし合いのシーンでは息が詰まりました。田中民さんは狂気をはらんだ演技でした。 7点(2004-03-06 00:07:49)(良:1票) |
13. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 今まで見逃していた自分は犯罪ものですね。ドキドキ、ハラハラ感のあるアドベンチャーはもちろんのこと、随所にほのかな笑いときれいな恋愛像も盛り込まれており、お腹いっぱいになります。マーティ役はマイケルで本当によかったです(当時別の人で途中まで撮ってたそうです)。 スケボーするシーンや、柔よく剛を制す機転の良さ、ドクとのやりとりなど印象に残るシーンが多すぎます。もちろん、その音楽も!かっこよさは色あせません! 現在と過去の両親役のキャストはメイクで差をつけているので、ちょっと現在の方ではメイクがなじんでないというか、違和感を感じてしまいました。しかしビフがダンスパーティーの後仕返ししてたらまた結果も違ってたんだろうなぁ。ラストのあの変わり様にはちょっとかわいそうになりました。 8点(2004-02-17 21:44:30)(良:1票) |
14. ワイルドシングス
テレビで見たんで端折った部分が多かったのも合わさって、正直ラストになるにつれての展開の急変ぶりについていけませんでした。ここはノーカットでいってくださいよ…話自体は面白いんだからね。最後の最後で事件のいきさつというか、計画のはじまりをネタバレさせるのは、面白いとは思うけど、さすがにそこですぐに「あーなるほどね~」というふうに納得できるのには少し苦しい部分もありました。もう少し個人個人の心理描写を描いてほしかったかな。 5点(2004-02-25 15:36:24)(良:1票) |
15. バイオハザード(2001)
あまり感情移入できなかった。少しチープに映る部分も気になった。 3点(2004-09-25 12:45:20)(良:1票) |
16. サンキュー、ボーイズ
実話ものは説得力があるな~。D.バリモアは、ハマり役?15歳で結ばれてから子供が20歳になるまでの年齢を、しっかり役作りされて演じてたね。遊びたい盛り、自分の夢を犠牲にして子供に尽くさなければならない、それが重荷になる。本当に私はこれでいいのか…気持ちは想像でしかないが、映画を見ればその葛藤や苦労は伝わってきた。 救いは素晴らしい友に恵まれたことじゃないかな?彼女も同じような境遇だったのは偶然じゃなく運命だったのかも。 7点(2004-07-01 21:51:03)(良:1票) |
17. 素晴らしき日
ジョージ・クルーニーは濃い顔なんでこういう作品にマッチするのか不安だったけど、何だかなじんでましたね。ミシェル・ファイファーもキャリアウーマンとか、ちょっとキレっぽくてあくせくしてる女性の役はホント合ってます。個人的には携帯電話でのやりとり(けなし合い?)が面白いですね。本来ならダラッとしがちなテーマを扱っているんでしょうが、コメディの要素もあり、忙しい1日を追っているお話ということでテンポよく、リズム感があって非常に楽しめました。 7点(2004-02-14 23:37:46)(良:1票) |
18. ミニミニ大作戦(2003)
ミニミニっていう邦題の意味がはじめはよく分からんかったけど、自分なりに探って納得しました…^^;作戦のスケールは決してミニミニではないよな。キャストのキャラ立ちもはっきりしてて分かりやすいけど、豪華キャストの割には脚本がまとまりすぎるというか、派手さがないのは確か。普通にサプライズもなく淡々と楽しめる作品という感じ。 6点(2004-06-02 00:03:23)(良:1票) |
19. アンフォゲタブル
《ネタバレ》 何人もの人の記憶を呼び起こしたため、様々な記憶が乱れ入ってクレイン自身を破壊していく様は見ていて切なくなった。記憶を呼んだ人と同様に身体的なダメージを受けるところもリアリティがあってよかった。真犯人が突然わけの分からないところから出現しないところもスリルがあってよかったし、真犯人が現れたと思ったところから展開が二転三転していった脚本の妙にもうならされた。最後はあのお医者さんとくっつくかと思ったけど、なんだかきれいに終わりすぎたかな。でも総合的にはかなり良質な作品だと思う。 7点(2004-02-01 01:39:02)(良:1票) |
20. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 お互いがプロの交渉人という設定だけに、お互いの切り口は分かり切っているし、そういう立場なだけに情に頼ることもできず冷静沈着にお互いを受け入れたり、突き放したりする。この駆け引きが演技派2人によってものすごい濃密に繰り広げられていた。眉毛の動き一つでも人の感情を読み取るような繊細な分析力を要する職業なだけに、そういう顔のパーツ動き一つにしてもすごく気をつかって演じられていたのでは?ストーリーもあえて法を破ってまで自分の無実を証明するというもので、人質とのやりとりや、ハッタリをハッタリで返す心理戦、そしてそこに力ずくで抑えようとする警察が入り交じって、内容的にすごく面白かった! 8点(2004-02-29 05:24:04)(良:1票) |