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1.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
正直なところ何故堀越二郎の零戦開発物語に堀辰雄の「風立ちぬ」をプラスしたのか意味がわからない。映画全体が堀越二郎サイドに引っ張られすぎていて、堀辰雄サイドは堀と矢野綾子(里見菜穂子)が軽井沢で出会ったことや女子美出身の綾子が絵画を描いていたこと、綾子の父親が銀行の頭取で実家が裕福であったこと、そして(婚約の後)綾子が結核で夭折してしまうというモチーフ以外はどこが「風立ちぬ」なのだろうと思わざるを得ない。「風立ちぬ」のテーマはひとが終わりだと思っているところから、懸命に生きようとする堀と綾子の過酷な愛の姿を描いている点であって、この映画の描き方とは真逆の世界だ。実際、堀は綾子がサナトリウムで亡くなるまで病室に泊りがけで献身的に看病し綾子の下の世話までした。堀(彼も同じ病を罹病していた)の不治の病である結核患者への求愛はそこまでの覚悟があってのものだった。綾子の死後、堀に妻帯をすすめたのは綾子の父親であり(綾子の遺言でもあった)、終生様々な形で堀を支援し続けたというから余程感謝していたのだろう。「風立ちぬ」を描くのであれば、少なくともその世界観を描いてほしかった。単にお涙頂戴的に夭折した薄幸の佳人のロマンスを描きたいのであれば他にいくらでも方法はあったのでは。まさか「風立ちぬ」というタイトルにこだわったわけじゃないだろうし。以上野暮と思いつつ。思い余って後略のまま。
[地上波(邦画)] 4点(2015-03-15 01:24:03)(良:2票)
2.  パッチギ! LOVE&PEACE
映画に作家のメッセージを込めるのは当然とはいえ、あまりにも偏った歴史的なものの見方、表現に首を傾げざるを得ない。
[映画館(字幕)] 1点(2007-06-05 09:00:15)(良:2票)
3.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
恒夫の「別れた(一番の)理由は、自分が逃げたからだ」というのは正直な気持ちなのだろうと思う(シチュエーションは違うが、若き頃の自分にも思い当たる節あり)。弟の「怯んだ?」という一言に結構凝縮されているように感じた。人生をリアルに生きているといろいろな局面で損得勘定をするものだ。恒夫のソロバンはああいう結論を出したが、ジョゼには思い出が残った。本当につらいのは別れではなく、何の思い出も存在しないことではなかろうか。思い出す記憶があることは或る意味それだけで幸せなことだ。ラストの淡々としたその後のジョゼの日常描写が胸を打つ。大抵の悲恋物のドラマは別れで終わるが、実は当事者にとってはその後もずっと日々の生活は続く。あの演出は淡々とした中にその重さを表現していたように思う。ちなみに原作にはラストの別れの部分はない(別れを予感させつつも二人が暮らしているところで終わっている)。
[地上波(邦画)] 7点(2006-01-02 00:42:07)(良:1票)
4.  マイ・フェア・レディ 《ネタバレ》 
この作品を観るうえでは、イギリスの階級社会というものを理解していないと映画の意味がいまひとつ分からないかもしれません。イギリスは中流意識が強い日本などと比べるべくもないほど厳然とした階級社会であり、その階級により使われる言葉が違います。だから、話し方だけでその人の出身階級がすぐ分かる、それがイギリスの階級社会です。そういう目で見るとイライザが最初に話すのは単なる田舎なまりなんかではなく、下層労働者階級の言葉であることが理解できます。ヒギンズ教授により話し方から所作まで上品なしつけを受けますが、まさにそれをできることが上流階級の証なのです。原作は皮肉屋で有名な劇作家のバーナード・ショーによる「ピグマリオン」(操り人形)。物語のいたるところに原作者の皮肉ぶりがみられますね。原作では映画と少し違う展開が見られるので興味があったら読んでみるのもいいかもしれません。何はともあれ大好きなミュージカル作品のひとつです。
[地上波(字幕)] 9点(2004-03-28 23:00:05)(良:1票)
5.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
(映画に先行して放映された)テレビシリーズの寅さんが最終回に奄美大島でハブに咬まれて死んでしまったことに対する抗議が多かったので、罪滅ぼしのつもりで1作の予定で映画にしたら予想外に大ヒットした、というのはよく知られたエピソードです。ただし、先行して放映されたテレビ版の男はつらいよは視聴率的にはパッとせず、むしろ放送終了後に前述の寅さんを死なせたことに対する抗議の反響の大きさからにわかに注目を集めたのが本当のようです。また映画版の男はつらいよが大ヒットしたというのも正確ではなく、1作目は続編を作るぎりぎり程度のスマッシュヒットだったといいます。では何ゆえに松竹は続編を作ったのか?それは他にヒットするネタがなかったから。それが証拠に初期3作は半年の間で作られていますよね。そうこうするうち5作目くらいから本当に大ヒットするようになり、松竹のドル箱としてやめるにやめられなくなったようです。個人的にはやはりこの第1作目が大好きです。この1作で完結させるつもりだったから、エピソードもけちけちせず兄妹の数十年ぶりの再会から恋の仲立ち、結婚式、子供の誕生とてんこ盛り。それも山田節と渥美清の演技が相まって、泣かせて笑わす申し分のない人情喜劇となっています。渥美清がはまり役の寅さんに輝き、倍賞千恵子は可憐、おいちゃんはやはり森川信につきますね。人生を俯瞰できる位の年齢にならないと、「愛しているからさよならをいう」寅さんの男の哀しさというかダンディズムは理解できないもののようです。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-26 13:34:52)(良:1票)
6.  包帯クラブ 《ネタバレ》 
テレビドラマのケイゾクやトリックなどで才能の煌きをみせていた堤幸彦(続編以降はともかくとして)。でも、その後これといった作品がなく、正直「包帯クラブ」にも期待していなかった。けど、これは素晴らしい、堤監督見直しました。自分の知る限りでは堤作品のベストだと思う。 人生にはハードでシビアな現実が厳然としてあり、その流れに抗うことは個人の力ではなかなかできない。それを承知で「何もしなければ何も変わらない」と行動すること、そのパワーこそが青春なのだという堤監督のメッセージがすがすがしい。 柳楽優弥がよかった。石原さとみは意外なくらいよかった。 (ちなみに自分は群馬の住人ではないけど、ロケ地周辺にはかなり土地勘がありその点で楽しめたことにプラス1点。ラストの余計なシーンにマイナス1点) 
[地上波(邦画)] 8点(2009-06-22 10:28:01)(良:1票)
7.  時をかける少女(1983)
若い頃、瀬戸内の穏やかな風景や尾道・竹原の古い街並に魅了されて「尾道詣」をしたことを懐かしく思い出します。観光協会で借りた、大林監督自身が吹き込んだ「尾道案内」のテープを聞きながら坂が多く道が狭い街を散策したっけ。筒井康隆の原作から引用しているのはプロットくらいなもので、見事な青春映画に仕上げているのは大林宣彦の手腕によるところが大きいでしょう。最後のユーミンの音楽にのって流れるオマケのNG集が楽しい。
7点(2004-08-13 18:25:22)(良:1票)
8.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 
一言でいうとこれは最低の映画だ。だが、最悪の映画ではない。というかこの手の映画は私の大好物だ。 よくぞこのバカバカしい原作を期待通りのバカバカしさ溢れる潔い作品に仕上げてくれたと福田監督の手腕に感心する。 主演の鈴木亮平のその仕上っぷりは見事だ。そして、安田顕。貧弱な身体を全く恥じ入ることなく惜しみなくさらけ出したその役者魂に、増々安田という男が好きになった。さらに、福田組常連の佐藤二朗。どんな卑怯な手を使ってでも笑かしてやろうというその姿には、執念というよりむしろ悪意すら感じる。さぞかし現場は修羅の世界と化していたことだろう。素敵だぞ佐藤。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-12-12 23:33:54)(良:1票)
9.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
この作品、制作費が400万円程度の超低予算でつくられたインデーズ映画らしいのです。 (当然宣伝費があるわけもなく)当初細々と上映されていたらしいのですが、口コミでその面白さが広がり全米で40億円を稼ぐ大ヒットなった伝説的な映画とのことです。映画などでアメリカの高校生活を描く場合、田舎でも結構イケてる美男美女が登場したりしますが、「おいおいそんな訳ねーだろ」と思っていたアメリカ人も多かったのでしょうね。 映画自体は、イケてなくて冴えないナポレオンなんだけど、彼はそんなことにまったくめげておらず、最初から最後まで全然変わらないところが潔かった。それでこそナポレオン・ダイナマイト。また、ナポレオンとレックスの熱くないけど深い部分で繋がっている友情もよかったですね。多少ご都合主義といわれようとも、主要登場人物の未来が明るい感じで終わるのも見終わったあと爽やかで好印象です。 ところで、ナポレオン・ダイナマイトを演じたジョン・へダー、某動画サイトで彼がインタビューを受けているのを見たのですが、なんとその素顔はトム・クルーズばりの超イケメンではありませんか。驚くというより、もう笑ってしまいました。役者は恐るべしと。
[地上波(字幕)] 6点(2013-02-28 00:49:41)(良:1票)
10.  笑う大天使
原作読んでいないので原作との対比での出来具合はよく分かりません。単純に映画として見た場合はストーリーが破綻しているし、「超お嬢様学校に庶民が紛れ込む」というつっこみどころ満載のおいしい設定をほとんど活かしきれていないように思う。上野樹里主演の映画って結構面白いものが多い(「スィングガールズ」「サマータイムマシーンブルース」「亀は意外と速く泳ぐ」)ので期待して見たのだけど、これは大コケ。事務所は仕事のチョイスを誤った。
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-01 16:27:34)(良:1票)
11.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
(撮影当時)アマチュアが資金力がない中で自主制作で撮ったものとしてはすごいクオリティだと思う。アイデアが面白く最後まで見れるのはすごい。それと音楽が最高にかっこいい!
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-23 08:38:25)(良:1票)
12.  がんばっていきまっしょい(1998)
青春期はたぶん客観では語れない。いつだって主観の中での青春の記憶はみずみずしく、いとおしく、楽しく、そして少し哀しい。
6点(2004-01-08 23:54:47)(良:1票)

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