1. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 監督と脚本家の頭の中にある『SPACE BATTLESHIP ヤマト(TVシリーズ全26話)』のダイジェスト。森雪をエース・パイロットにするのみならず、古代を殴り倒す男女にまで変え(強い女性=男勝りという安直な発想。森雪はもともと、制止する古代に「私だってヤマトの戦士ですっ!」と言って一緒に前線に赴く強い意志と行動力を持った“強い”女性でしたよ)、ガミラス/イスカンダルは人ですらなく、コスモクリーナーなんて実はなかったという愚挙。別物としておきながらしかしアニメのエッセンスをまぶすことは忘れない。2時間しかないのに雪との痴話喧嘩や艦長への不信など余計な話を引っ張りこねくり回し、描くべきはずの物がごっそり抜け落ちている。ドラマも戦闘も何事に於いても唐突に始まり突然に終わり、登場人物の心の機微などお構い無し。人類最後の希望としての熱意や使命感も旅路の困難さや悲壮感もなく、軽いノリについていけなかった。定番ネタの第三艦橋の話は、狭い艦内描写と相まって「潜水艦映画だっけ?」と苦笑。守x沖田x進の関係性ならラストは沖田に特攻させて自己犠牲と同時に「帰るのも仕事」という台詞も主題にして欲しかったが木村と恋愛優先か。俳優陣の芝居も軽いノリに拍車をかける。特に終始照れ隠しのようなニヤけた顔と鼻すすり、決死隊を前にしてもなお騎兵隊を茶化す木村の古代、棒読み演技ぼそぼそ喋りで薬飴をころころし、気の無い敬礼をする山崎の沖田。CGも戦闘機など手前から奥へピュンピュン飛ばすだけ、カメラを左右にブンブン振るだけ。ヤマトの発進他ここぞという場面ですらアッサリとした見せ方で、監督みずから習作と評する酷い出来で迫力・高揚感ともにゼロ。衣装もチープなら、ベニヤの壁が爆発でパカパカするセットもチープ。スタッフ/キャストのこの映画への情熱も真剣さも、なにより『宇宙戦艦ヤマト』への敬意も感じられない作品で、批判に対して一方では<『宇宙戦艦ヤマト』とは違うオリジナル作品です>と、他方では<『宇宙戦艦ヤマトを尊重しました』>という逃げの姿勢が伝わってきて非常に悲しくなった。同じく過去作の新解釈リメイク作品『スター・トレック(2009)』を観ているだけに尚更そう感じた。真田役の柳葉さん、島役の緒方さん、斉藤役の池内さん、艦橋要員の方々には見たい物を見せてくれて感謝。 [映画館(邦画)] 1点(2011-01-20 18:19:15)(良:5票) |
2. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
《ネタバレ》 本当はジェダイ2人とダース・モールのセイバー戦が見られただけで十分だし、目を見張るCGシーンの連続で良かったんだけど...。あれもやりたい、これもやりたいでストーリーがなかなか先に進まないのが難点。またダースモールが死んでしまうなんてもったいなさすぎ...。愛機を駆っての戦闘も見たかった。小説を先に読んでしまったせいか「何だか分からないけど戦闘機に乗ってしまって、何だか分からないけど宇宙戦のまっ只中に飛び込んでしまって、何だか分かないけど敵宇宙戦艦の格納庫に飛び込んでしまって、何だか分かないけどミサイル撃ったら艦を破壊してしまった只のラッキーボーイになってしまい、パドメへの想いも今一つ感じられないアナキンの描写にがっかりしてしまった。 6点(2005-02-14 12:41:01)(笑:2票) (良:1票) |
3. スーパーマンII/冒険篇
《ネタバレ》 エンターテイメント性があって、シリーズの中で一番好きです。市街戦は今観ると間延びした流れですが、緊張感や迫力はあるし、なにより短いカットをパパパッと矢継ぎ早につないで何が起こってるのか分からないよりよっぽど良いです。三悪人に力で敵わないと見るや、スーパーマンの家に誘い込んで罠に嵌めるという、スーパーパワーではなく頭を使った作戦で勝つストーリーもなかなか良いですね。ゾッド「(ルーサーを)殺せ」ルーサー「ちょっと待った!」というやり取りが何回か出てきてその度に笑いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-03 14:25:08)(良:2票) |
4. スーパーマン(1978)
《ネタバレ》 本当に久々に観た。エログロナンセンス無し爽快感満点のスーパーマン大好きです。地平線の向こうまで連なる黄金色の麦畑、スーパーマンの家、ロイスと夜空のランデブー、地球を回る航跡などの印象深いシーンや、スーパーマン視点のロイスの顔アップが、白くぼかしが入って美人に見える演出が懐かしかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-03 13:43:07)(良:2票) |
5. ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
《ネタバレ》 90分間、可愛いキャラクターたちが元気に明るくスクリーン内で上を下への大騒ぎで見せ場も多く、お話がテンポ良く進む。あっという間に終わってしまって、もっと見たい!と思わせる楽しい作品だった。キノコ王国での特訓(ボニー・タイラーの曲はスポ根によく合う!)やドンキー・コングとの試合での、何度やられてもめげずに挑戦してクリアする下りは、ゲームを楽しんだ自分と重ね合わせて見られる良いシーンだった。虹ロードのカーチェイスシーンも同様で、家族や友人とゲームを楽しんでいるような感覚で緊迫した場面だがワクワクしながら見られるシーンだ。ピーチ姫がバイクを駆る姿がカッコよくて印象的。ここでの作戦失敗(挫折)とマリオとコングの「親に認めてもらえない」事への共感といった”お約束”シーンを湿っぽく描写せずにサラッと流し、速攻、脱出に成功するところが良かった。クッパの悪者っぷりやピーチ姫への一途な想いも突き抜けていて、当然のようにマリオたちを応援したくなる。悪に染まった境遇や葛藤など、これまた”お約束”のない勧善懲悪モノに映えるよい悪役だった。 音楽は大仰でやり過ぎに感じる部分もあるけど、全体的には原曲をよくアレンジしていたと思う。クライマックスのスターを取ったところはグッとくるものがあった。オープニングのクレジットで宮本氏の名前があって安心して見られた。キャラ設定や世界観など壊されずに済んだのはきっと氏のおかげと思う。吹き替え声優について事前情報無しでみたので不安だったが芸能人吹き替えがなく満点。3D効果は、1回や2回は飛び出すくらいあるかなーと期待したが平凡だったので残念。 [3D(吹替)] 8点(2023-05-10 23:48:08)(良:2票) |
6. ダーククリスタル
《ネタバレ》 本当に素晴らしい。子供たちを楽しませようと愛情と情熱を込めて制作された映画を大人になった今でも楽しんで見てます。スケクシスとミスティックスの陰と陽の関係が面白い。「はっ!」「ふんっ!」ジム・ヘンソンってすぐわかりますね。可愛いキーラと違って、ジェンの顔は何度見ても好きになれないです。(笑) [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-04-17 18:39:30)(良:1票) |
7. サボテン・ブラザース
《ネタバレ》 三人が悪人退治を決意した所からコメディ映画なのを忘れしまって、“西部劇”に見入ってる所へギャグが入るので「あ、これコメディだったっけ」と気付かされる事しばしば。衣装を観て「マリアッチかよ!」野営シーンで「白雪姫かよ!」と三村的ツッコミ、あるいは「志村~!後ろ~!上~!水~!!」的なツッコミをしながら、スクリーンの中の三人と一緒に楽しむ感じで。面倒だけれど(笑)これがツボにはまると面白い映画。 清々しいラスト、あの冗談みたいな衣装がヒーローのユニフォームとなり、とてもカッコよく見えた。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-05 19:31:26)(良:1票) |
8. アリス・イン・ワンダーランド
鑑賞後に、面白いともそうでないとも本当に全く何も感想が出ない映画でした。俳優やキャラクター、シーンや台詞、音楽とかどれか一つでも印象に残りそうなもんだけれど、何も無し。今まで映画を見てきて、こんなの初めてで採点不能です。 [ブルーレイ(字幕)] 0点(2017-12-28 00:43:18)(良:1票) |
9. ジュラシック・ワールド/炎の王国
島からの脱出まではとても面白かったですが、舞台が屋敷に移ってからはいつもの流れで、正直飽きたかな。ラスト、ブルーと頭突き恐竜は可愛かったけども。3D的面白さも無く、音楽も鳴っているだけで面白くなかった。ラストは納得いかない。 [映画館(吹替)] 5点(2018-07-22 16:27:54)(良:1票) |
10. スター・ウォーズ<特別篇>
追加シーンで一番がっかりなのはジャバ登場シーンでしょうか。DVDで劇場公開版よりマシになりましたが造形に違和感が拭えず。EP1のジャバのCGデータを使って欲しかった。ハンにしっぽを踏まれて悲鳴を上げる演出なんて情けなくなります...。このシーンの終わり、ボバがこちらに振り向きます。折角スクリーンの中の世界を楽しんでるのに、キャメラを意識させて現実に戻してどうする。その他のカットもくだらなくてCGアニメーターが勝手に遊んで楽しんでる感が強い。(ルーカスがOKを出してる訳だけど)また、個人的にお気に入りのシーンがことごとく改変されているのでがっかり。オリジナル版9点、特別篇-2点。 7点(2005-02-06 18:24:09)(良:1票) |
11. スプリガン
音が悪い。画面がちょっとでも引いた絵になるとセリフが急に小さくなるし、むやみにリアに回して残響かけ過ぎで、全くもって聞こえない。また効果音もでかすぎ(途中、銃口がドアップなのに効果音小さいなどチグハグな面も)セリフが聞こえないのにストーリーを理解しろと言っても出来ませんよ。最近の日本アニメにありがちな失敗をしてると思う。 0点(2004-02-29 01:12:20)(良:1票) |
12. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 旧三部作を超える作品を期待しているのに、ついにCGアニメ映画になってしまいましたね...。壮大な雰囲気をだそうと広い画ばっかりで映画の世界に入れないというか、冷めた目で外から眺めてる感じです。始めから反抗的なアナキン、社会体制観&ラブラブシーン、セイバーを起動して見得を切るへなちょこジェダイ達、マリオみたいな工場場面、空飛ぶR2&頭すげ替え3PO、フォースを使った念力対決、臨場感を狙ったズームアップカット3回、ヨーダのセイバー戦ほか、もう全てのシーンがことごとく滑ってる。併せてジョン・ウィリアムスのやっつけ仕事風の楽曲も萎える。ジャンゴもダースモールに引き続いて使い捨てとは恐れ入りました。ドゥークーも本人が動けないからってスタントマン&CGで首をすげ替えするよりも、静と動の対決にすればいいのに。CGで遊びすぎ。...文句しか出てこない。 5点(2005-02-14 13:41:06)(良:1票) |
13. シビル・アクション
尻切れトンボなのと、最後の被害住人の女性の言動でぶち壊されました...。0点にしたいけど、俳優陣の演技、地味な展開ながらもグイグイ引き込まれる演出やキャメラが素晴らしかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-03 22:43:30)(笑:1票) |
14. ラビリンス/魔王の迷宮
現代映画の実物と見紛うばかりのリアルな質感のCGには感嘆するけど、ことファンタジーにおいては実在するパペットや着ぐるみ達の存在感には敵わないなぁ。手作り感あるキャラやセットの方が、逆に異世界を感じさせてくれて大好きです。書き割りやファイヤーダンスの合成などはさすがに厳しいものがあるけど。 全シーンが見せ場と言ってもいいほどの職人魂を見せてくれたスタッフ・キャストに乾杯! [DVD(字幕)] 9点(2010-05-06 15:06:31)(良:1票) |
15. トランスフォーマー
《ネタバレ》 お話にエンジンがかかるまでが長いですね。また、政府コンピューターへの数度に渡るハッキング、カーチェイスは3回?、サソリロボの砂漠での第二次襲撃、自宅でさして重要でない(結果的に)メガネを探す所など相変わらず無駄なシーンがてんこ盛り。ただ、そういったシーンも『アルマゲドン』のような「故障!故障!故障!」ではなく、今作はちゃんと楽しめるのは困った。(笑) 誰が誰だか、何をやってるのか分からないクライマックスも含めて、総じてド迫力の映像で押し切られてしまいました。 ヒロインや脇役が埋没している中、主人公の役者さんはしっかり存在感がありました。(脚本のおかげか、それとも騒ぎっぱなしだったからか?) 続編では、サイバトロンやメガトロンらそれぞれの性格を引き立たせる楽しいやり取りがボリュームアップしてる事を期待したいですね。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-22 22:44:53)(良:1票) |
16. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 上映時間を稼ぐためにとも思える機械トラブルの連続で、見ててイライラしっぱなしでした。 3点(2004-02-28 02:30:14)(良:1票) |
17. いぬやしき
《ネタバレ》 漫画もアニメも未見です。 別作品の時の劇場予告を見て気になっていたのですが、サービスデーで安く見られるので失敗してもいいやという気持ちで見たのですが、どうしてどうして、とても面白かったです。荒唐無稽な設定ながら、しぶとい敵や死にそうで死なないこれまたしぶといヒロインに、やっぱり最後に愛は勝つ主人公!な王道ストーリーなのが良いですね。撃っちゃうの?撃っちゃうの?な場面やラストバトルなどはドキドキハラハラさせられました。警察の捜査ぶりを大分端折っていると思われますが、お父さんと獅子神それぞれの人物関係に焦点を当てて丁寧に描かれていて、テンポ良くかつドラマチックに仕上がったと思います。最後、お味噌汁を飲もうか飲むまいか悩むお父さんと秘密を知った娘の朝食のシーンも爽やかでした。(事件は凄惨でしたが...) ただ、お父さんが犬を捨てられない場面では場違いなほどに大仰な音楽が鳴り、しおんが死んでしまう場面では獅子神がまるで恋人を殺されてしまった正義のヒーローかのような選曲は疑問ですね。 [映画館(邦画)] 8点(2018-04-24 00:29:00)(良:1票) |
18. めぐり逢えたら
なんとも強引なストーリー運びだけど、トム・ハンクスと坊やの掛け合いやメグ・ライアンのキュートさが光ってた。周りの人たちが良い人ばっかりなのも良し。画面を通してシアトルとニューヨークの雰囲気の違いが感じられたのはおもしろかったですね。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2018-01-09 03:26:36)(良:1票) |
19. レッド・プラネット
《ネタバレ》 火星までの道程、降り立ってからの酸素切れまではなかなかいい感じだったのに、エイミーの暴走からお話が変わっちゃいましたね。火星ならではの脅威が暴風だけしかないので、ロボットと虫を登場させて登場人物のピンチを作るしかないんだろうけど、ん~どうなんだろう。エイミーのひまわりみたいな手をしてファイティングポーズをとる姿が微笑ましかったけど。全体的に大した盛り上がりもなく終幕なのも残念でした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-28 12:49:46)(良:1票) |
20. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 期待していたアクションシーンがとにかく期待外れだった。マイケルがパトカーの中で満月を見て覚醒する所。あそこは狼男に変身して警官二人をメタメタにするのかと思ったら、大暴れする事無く注射を打たれておしまい。アメリアが列車内で襲われる所もあっけなさすぎ。狼族アジトへの討ち入りも狼族の数が少なすぎて迫力がない。何より、主人公の2丁拳銃がかっこよくない...。銃は一つにして、射撃能力を上げた方がもっとカッコ良かったんじゃないかな。最後のマイケルも吸血鬼+狼男というので、毛深くてでかい爪を持った吸血鬼(Xメンのウルヴァリンのような格好)を期待してたら、黒い華奢な超人ハルクだった。BGMももっと派手な物で盛り上げてくれるといいかも。 意外性のあるストーリー、重く暗い雰囲気はなかなか良かっただけに残念。次回作の製作が決定しているみたいなので、かっこいいアクションの撮れる人を起用して、今回描き切れなかったマイケルの葛藤等も期待。 5点(2004-06-11 01:01:31)(良:1票) |