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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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1.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
    ども! 52歳(2019年12月現在)のオッサンです。 しかしながらアレです。 オッサンにはオッサンなりにスターウォーズの歴史があったりします。  まず、今回はシリーズで一番のエンターテインメントと断言します。 見せ場に次ぐ見せ場、今までのスターウォーズらしくない「ドラマティックな演出」など。 ディズニーや監督の意気込みが伝わって来るようです。 十二分にエンターテインメントを堪能できる映画と言えます。 ですが、「俺らの知ってる」スターウォーズとしては50点以下です。  その理由は、スターウォーズとは―――神話であり寓話であると思うのです。 過去、ルーカスのシリーズは、最初から神話のアウトラインが(彼の中で)決まってました。 ルーカスという神が「こうでなければならない」と物語を創造しています。 そういった意味でルーカスの創造による「神話」です。 けど、今回のシリーズは一作ごとにアイディアを首脳陣で構築する、いわば従来のハリウッドエンターテインメント。 そう…神話ではなくエンターテイメントになったのです。  これの良し悪しを論ずるつもりはなく、あくまで個人の感想。 こんなの「俺らの知ってる」スターウォーズじゃない。  でも…でも…でも! でも!でも!でもさ!でも!でもさー! 映画を観ながらも笑顔になってしまい、戦闘のシーンには拳を握ってしまう。 ハン、ルーク…そして今作でレイアも逝ってしまった…と涙。 そんな気持ちになったのは何故なんだろう?…と自分に問います。  思い出すのは…… たしか小学5年の時だった。 白い戦闘服に身を包んだ戦士(ストームトルーパー)が大きなトカゲに乗ってる写真。 それがスターウォーズとの出会いだった。 当時、マジンガーZや仮面ライダー、ウルトラマンで育っていた自分らクソガキ。 そんな俺らに初めてリアルなSFを垣間見せてくれたスターウォーズ。 コレが解るって大人なんだろうなぁ~…大人って楽しそう! 大人になったら…こーんなふうに未来には楽しい事が沢山あるんだぞ! …と、ワクワクさせて貰えた。   なぁ、ともひろ君。 俺も君も好きだったスターウォーズ。 共に19歳のとき、俺の家でレーザーディスクで「エピソードⅤ帝国の逆襲」を観たね。 君は映画を、やかましく応援をするアメリカンなスタイルで観る奴だった。 その度に、いつも「うるせぇ!」と俺は怒ってたね…。  なぁ、ともひろ君。 君が生きてたら俺と同い年だね。 俺もあれから人生で色々あったし、これからも変化していくんだろう。  でもね? 君の好きなスターウォーズが当初の予定通り(一応)9作目を迎えたよ。 君なら、今作はどう評価するのかな? なんにせよ、ギャーギャー騒ぐんだろうなぁ… 一緒に見て「うるせぇ!」って言いたかったなぁ。   ともひろ君。 君がフォースと共にあらんことを。  俺はとりあえず元気で生きてます。  
[映画館(吹替)] 10点(2019-12-22 00:52:27)(良:6票)
2.  300 <スリーハンドレッド>
鋼鉄と血肉…そして骨と筋肉がぶつかりし時代…崇高なるほどの闘争心で生き抜く故国があった。 …その国は信仰にも似た魂で「闘争」を崇拝する。 だが、その力は侵略ではなく…己たちを鍛錬し、護るべきモノのために紡ぎ上げてきたのだ… 侵略者には容赦なく牙を剥き、百獣の王すらも凌駕するその猛虎(否、タイガースファン)の如く野生ッ! 走る!ただ奔るッ!斬る!敵を斬るッ!突く!槍も男根もッ! …正面の敵に全て集中し、左右後の護りは仲間たちに全幅の信頼を置くッ!…それがスパルタ! 熱い友情ッ!豪快な笑いッ!大怪我をしても学校は休まない強い子らッ!…それがスパルタッ! 洗練という名に誤魔化され、現代社会に全て失われた「漢」の哀歌…それがスパルタァッ! 涙を流せッ!汗を撒き散らせろッ!血を噴き出させッ!男汁を迸らせろッ!…それがスッパルタァーッ! 下品なほどの野獣性ッ!後退のネジが全部スッ飛んでる300人の男達ッ!…それがスッパァールタァーッ! 一生童貞で終わり、この武蔵の地で朽ちようとも…我が生涯に一遍の悔い無しッ!   …なに?このレビューがウザい? ほう、だがそれは貴様らが住む平和な国の感覚だろう?!ミルクの匂いがプンプンするわッッ!! 貴様らの国ならば許されるかもしれない……だが、しかぁぁしッ!…此処はスパルタだッッ! 理屈は要らないッッ!意見も要らないッッ!欲しいのは男汁ッッ!…そう、此処はスパルタだッッッ!!
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-30 06:17:40)(笑:4票) (良:1票)
3.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ
うわ、凄ェボロクソだなー、皆さん。(笑)  元々、昔から入れ込んで観てなかったので、俺的にはそういう見地からスタート。  でも、「スケバン」って単語がもう死語なんで、今の時代どう料理するのかなーとも思ってた。  結論から言うと俺的には中々、いや…かなり面白かった。  変に麻宮サキをポップっていうかギャル風にするじゃなく、熱血の人情家にしたのが良い選択と思った。  その結果、ある意味…現代世界の醜悪な部分を凝縮した「あの学園」舞台で特異な光を放つキャラにし、妙に懐かしく心地よかった。  ある意味、あの世界で一番「真正面に物事を捉える」アウトローを演じてるし、俺はヒーローモノが好きなんで好感が持てる。  苦言を言うなら、もうちょっと脚本をしっかりさせて欲しい。 それぞれのキャラの情念の根幹になる「なぜ?」という動機が見えて来ず、薄っぺらい。 あと、ストーリー的に捻りが欲しい気もする。 演出はそんなに悪いと思わなかったし、それなりにテンポも良いんだけど…。  怒髪天級の文句があるのはエンドクレジット。  ヨーヨーを画面いっぱいにアップで見せるって…センスの欠片も感じられない。いや、もう悲しすぎるほどに。  文字を左右のどっちかに寄せて昔のスケバン刑事よろしく、街を一人でうろついたり、港で仔犬を抱いたりするようなプロモーションがベスト&マストだろうがよ。  そこで「少女な一面」を魅せる事で、昔からスケバン刑事は戦闘以外の儚げなイメージを補完して来たんだよ、全く。(溜息)  それが出来ないなら、銀河鉄道999のTVエンディングみたいに隅っこで小さくして糸を垂らしたままヨーヨーを回しとけよ。  ホント、あの「どアップのヨーヨー」…マジで萎えたわ。   …ん?俺、スケバン刑事に充分入れ込んでるって?(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2007-05-03 22:49:16)(良:5票)
4.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006
書きこむ前に自分で点数を決めて同じ気持ちの人間がいないと「俺、変?(汗)」と思ってしまう小心者です(変えはしないですが)ので、【やましんの巻】さんや 【こばやん】さんを初め、皆さんの好意的レビューを読み、「俺だけじゃないんだなー、この気持ち」と嬉しく。(笑) では、心して、感じたままにレビューを… まず、昔の「のび太の恐竜」が凄く好きですが…「時は進んでいる」のを前提にし、 出来る限り懐古主義に縛られて作品を色眼鏡で見る事無く鑑賞しようと誓いました。 結果、もの凄く感動できた。 いい大人の俺様ちゃんが、涙を流してることに自分でもビックリ。  当然、創始者とも言える藤子不二雄先生に大いなるリスペクトも必要ではある。 それは前提。 だが、ドラえもんとは雁字搦めのガイドラインに縛られ変化は許されないるモノではないはずだ。 俺様ちゃん的には「押えなきゃいけない精神・創始者に対してリスペクト」は大事にした上で、「新しい何かを創ろうとする」クリエイターの気概を感じた。  ドラえもんは国民の宝と言っても過言ではあるまい。 故に人の数の想い出もあり、その想い出は掛け替えなく大事だ。 俺様ちゃんにも小学生の時に観に行った想い出もある。 ドラえもんには日常を超えた…太古や宇宙などの世界を感じさせて貰い、ある意味のび太らと一緒に行動した。 そして「不思議なモノに対してのロマン」を今でも感じる心を培って貰えたと思うのだ。 「声優の声が変わった」…「表情に毒がある」…「演出がクドイ」…などなど、色々と不評を聞く。 「もはやドラえもんではない…ドラえもんは終わった…」と。  しかし、本当にそうだろうか? いや、俺様ちゃんはこう思うのだ。 本当に変わらなきゃならないのは「作る側」だけではなく「観る側」…つまり、「我々も」なのではないか?…と。 古き衣に拘らず、新しい姿の下の「精神」を感じ取り、「未来へ」とその精神を伝承する。 それが凄く大事な事なんじゃないかなーと、今回考えさせられた。 ともかく、大人も楽しめる一級の冒険活劇風味のヒューマニズムドラマを魅せて貰ったのは間違いない。 製作者に最大限の賛辞を送ると共に、藤子先生の精神が伝承されている事にも感動をした。
[DVD(吹替)] 9点(2006-12-24 06:16:12)(良:4票)
5.  テケテケ2 《ネタバレ》 
いや、アレなんです。 この歳でAKBを好きになってしまって前作を観たンです。 大島優子はマジすか学園で最高に光るモノを持ってたンです。(御意見無用) で、テケテケに到達し、こんな瑣末なエリアにも足を踏み入れたワケなンです。 いや、前作の続きとかストーリー的にウンタラ言うのが本来の正しい映画の見方なンです。 でも、自分は大島優子演じる「大橋可奈」に感情移入してンです。 前作は正直、ンなに評価してねェーンです。 でも、この映画は「2(つまり本作)の可奈が死ぬまで」が凄ェ切ねェンです。 前作でアレになった可奈との生活のため、パートに向わねばならない母親と病院で別れ、無気力ながらも独りで岐路につこうとするンです。 けど、運命が嘲笑うのか、偶然なのか、それとも呪いなのか… トラウマとなっている「赤」を現す信号のせいで、それを避けてしまい… 気が付いたらテケテケと出遭った呪われた場所に来てしまうンです。 そこで奴の予兆の風が吹くンです。その時の可奈の表情……切ねェンです。 全てを諦めた表情なンです。 テケテケに目の前で親戚のネーちゃんの川﨑真実(も可愛い)を殺されてから、奴を呼び寄せる「赤」を見ると泣き叫ぶようになった…でも、見方を変えりゃ、それって生きたいが故の無言の抵抗だったはずなンです。 けど、諦めた表情なンです。 何もかも諦めた表情なンです。 青春の中での恋愛も、蕩けるような快楽も、全て味わう事なく… 全てを諦めた表情で悲鳴もあげずに…逝ってしまうンです。  そこに残されたのは、病院で手渡された新しい処方箋だったンです。 それが「赤いセロファンに包まれた新しい処方箋」だったンです。  俺はその時、啼いてたンです。  そして、もっと大島優子が好きになってたンです。(←聞いてねーよ、笑)
[DVD(邦画)] 4点(2010-07-07 20:14:22)(良:3票)
6.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
  結論から言うと…すっごく楽しかったんだけど何個か思った事。  結果が少し空回りしてるかもだけど、ちゃんとマーベルとの差別化を考えてるんだなーと、制作サイドの気持ちで観ると、その辺は把握できる。 同じ感じで「アクアマン」も好きだったし、今後のD.Cにに強い期待を持ちたい。  けど、強烈な1点。 敵と戦ってるときより、現用兵器なんかと、彼女が戦うところが(個人的に)大好きだんだよなー。 これに関しては、マーベルのハルクも同じ。 彼女は「ライバルキャラ(モンスター)」と戦うより、巨大戦艦とか戦車、戦闘(空爆)機などと戦う方が絶対に絵になる。 俺だったら、あの新アーマーの黄金翼を生かすために、空中戦(空爆機内)にしてた。 特に翼をもーっと際立たせたいしね。  そして戦闘時に想うのは「リアル・アラレちゃん」ってフレーズ。 1でも燃えたけど、戦地で敵と戦う距離まで何か月も掛かったりするのに…意を決して飛び跳ねる彼女と言ったら……もうアラレちゃんっしょ? いやー、更に今後の暴れっぷりを期待したい。  まぁ、アレだ。 俺はガル・ガドットが…異っ常ぉぉぉっに好き! ビューティーのくせにキュートなところがあるって反則。  あー、結婚して欲しいなぁー……子供2人いるけど、俺w  あ、追記。 一緒に観に行った17~18の女の子ららがめっちゃ楽しいって言ってた。 飛行機やら、色々と「こういうデートをしたい」ってモンが盛沢山だった……らしいよ?  うーん…男には分からん感覚かねー。 まぁ、映画は男だけのモンじゃないしね。
[映画館(字幕)] 8点(2020-12-22 01:29:12)(良:3票)
7.  サルート・オブ・ザ・ジャガー
これは前から面白いと思ってた映画の一本! なんかレビューが3人しか居ないのがマジで×2、寂しいッス(やましんの巻さん、なにわ君さん、ども) って言うか「俺の好きな映画なのに点数低かったらどうしよう…(ドキドキ)」となって来ましたが、皆さん(2人だけど)の高評価にホッと一息。 …元々LDマニアで面白い映画を買いまくってた懐かしの日々… で、自分の感覚を信じ、特に知らない映画でも食指が動けば買ってしまう俺様ちゃんなんだが、これはレディーホークなどで好きだったルトガーハウアーが出てる上、マッドマックスも大好き&本気で北斗神拳の通信講座を受けようと思ってた俺様ちゃんなので、核爆弾後の世界といえばもうビンビン! …あ、北斗神拳の通信講座は嘘です、ハイ。 いや、本当に面白い映画は情報を駆使すれば得れると今では思ってて、昔のような知識が無かった時のように秘宝発見が出来ないんだけど、こういう風な今でもそんなに語り継がれてないのに最高な映画があると「まだあるんじゃないかなー?」と探してしまう。 事実「映画の民主会談」と自分の中で位置させてる「みんなのシネマレビュー」でも余り知られて無いようだし。 いや、これって本当に面白いよ? 沢山映画を観た人も、あまり観た事ない人でもこういう拾い物って本当にあるから。 こういう映画にこそ金をかけてあげたいなー。 ルトガーハウアーの最後のシーンが異常に好きだ。  …男の戦いは老しても続く…そして戦いという逆風に立ち向かってゆく隻眼の漢!砂塵にまみれても前に向かって歩いてゆくのだ!……すみません、泣いてイイですか?(眼の幅涙)  【追記】やましんの巻さん、いや嬉しいッス!この映画のことを分かってくださってる先人が2人も(しか?)居るのが!(笑) …って、そうなんですかぁー。家の近所のレンタルには無いんですねー、悲しい。 自分はLDを持ってたので良かったのかもしれませんねー。 私事ですが日本語吹き替えがあるなら是非DVDを購入したいですね。 やましんの巻さんも一緒にどうです?(笑) 【追追記】秘密の小部屋!(笑)でも、DVD吹き替えアリなんですか? いいッスねー!情報Thxです!なにわ君さん!(感謝) 【追追追記】【joumonn】さん、ども!いや、最近は本当に熱い映画が少ないッス!秘密の小部屋にようこそ! 【追追追記】Blu-ray買いました!あの頃の記憶と共に衝撃が脊髄を奔ります!
[DVD(字幕)] 10点(2005-11-27 05:10:03)(良:3票)
8.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
まざまざと正義と悪の境界線の曖昧さを見せ付けられた。  …正義と悪とは何か?  うン、正義と悪。  …「光と闇」  …「強き者と弱き者」  …「カッコいいとカッコ悪い」  …「快楽と苦痛」  …「美味しい物と不味い物」  …「薬と毒」  相対、いや対立するその因果関係。  正義とは?そして悪とは? そンな事を考えさせられる映画だった。  ヒーローでありつつ究極のダークサイドに位置するバットマン。 ヒールでありつつ究極のライトサイドに位置するジョーカー。  劇中で表現されたジョーカーという男を現す台詞。   奴は世界を終らせる火を放ち、それを見て嘲う男 だ…と。  確かにその言葉に相応しい狂気。 奴の行動は全て娯楽でしかない。 金品強奪、殺戮と破壊はゲーム…その結果には興味はなく… 報酬も自分の価値の測定で存在意味への確認。 途方も無く積み上げられた金に火を点けて笑う彼に正直シビレた。  そう、その瞬間…彼は悪のカリスマとなった。  例えるなら…幼少の頃、昆虫の足を捥いで観察してるような惨酷性。 人はその中で傷みを知り成長し、大人になっていくのだが… 彼はその幼少の惨酷性をそのままに、全ての狂気の根源としている。  バットマンは、最後に人殺しの濡れ衣を自ら背負う。 トゥーフェイスとなったデント検事を自ら殺めた事にする事でゴッサムの秩序を保つことを選んだ。  そして、その瞬間…彼は忌み嫌われる闇の騎士となった。  最も秩序であり正義にたったデント検事asトゥーフェイスだったのも興味深い。 使命感が過多で心の余裕無き故に、使命感という名の元…悪にも転化する。  彼のコインは善悪表裏一体。  しかしそのジャッジは危ういほど偶然と運が支配する。 バットマンに憧れた者がジョーカーによって悪として誕生した。 そんな善と悪、光と闇の間で翻弄されたトゥーフェイスが哀れでならなかった。 彼の善と悪に別れた顔… それはバットマンとジョーカーに翻弄された、悲しき光と陰の映し鏡。
[映画館(邦画)] 10点(2008-09-11 19:12:59)(良:3票)
9.  カイジ 人生逆転ゲーム
暴言を書かせて貰います。クソ映画です。でも、そこそこ観れます。それは何故か? 理由は原作のオリジナリティーが素晴らしい程の濃密なため、多少薄めても十分なポテンシャルを発揮するからです。 原作に触れることなく観た人間にはそこそこ面白く見えるでしょう。イマドキのTVドラマライクに作ってるし。 しかし、原作を知ってる人間には堪らないクソ映画になってると思います。 まず「人生逆転ゲーム」って…こんな他力本願っつーか、漠然とした捕らえ方をしたコピー付けてる時点で原作の根幹を理解してない。 個人的に原作のカイジに戦慄するのはタイトルのような「搾取される側」の着眼点ではない。 「支配する側」の全て満たされたが故に人を人とも思わないゲームを思いつき、実践し、それを娯楽とする「支配階級」の着眼点なのだ。 …原作はギャンブルの形を借りただけの人間のカルマを描き、今の資本主義の中に成り立つ、野生の聖書とも言えるテーマを持つ。 絶対的絶望の世の中で残酷なほどの暴力を弱者に突きつけ、そこに救済の手すら伸ばす者の居ないリアリティー。 ”それ”が無い時点で既にカイジと銘打ってもまったくの別モノでしかない。 つか、純然たるテーマを保守せずにTVドラマのお気軽さで映画を作ってんじゃねーよ。 それよりも最近の日本映画って映画と言えるのか?TVドラマの最終回をスクリーンでやってるだけだろ。 そりゃ視聴率から観客動員数を見込めるのは分かってるけど、いつの時代もメディアが衰退するのはこの流れだ。 はぁー、娯楽が氾濫してるお陰で人の持ってる時間、集中力が無くなってる昨今… 娯楽を楽しむ体力の低下が、お気軽に楽しめるモノを「良品」と勘違いさせるのかねー。
[映画館(邦画)] 4点(2009-10-21 00:01:38)(良:3票)
10.  バットマン(1989)
これを初めて観たトキ「なんちゅーツマラン映画や」と思った。 ヒーローとしてのカタルシスが足りないのだ。 …だが、何度か観るうちに気づいた事があるが語源化出来ないままだった。 それから少しして「ビートルジュース」と「シザーハンズ」を観て気付く。 「異形への賛歌&哀歌」だと。(今では散々語り尽くされ、マストではあるが) 「ダークな主人公vsライトな敵」、「近代兵器を尽くした主人公vsテキトーなオモチャで戦う敵」…全てが対極にある2人。 そしてバットマン自身が外見以外、怪人と何の変わりもないという紙一重が最高なんだなコレが。 そう、「ヒーローごっこ」にハマってるからこそ、正義側に辛うじて居れるだけなんだね…ウェイン。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 01:05:13)(良:3票)
11.  ワンダーウーマン
すっげぇ好き! あ、それはこの映画じゃなく…主演の「ガル・ガドット」が、です。 だって、奇麗なのにカッコよくて、たまぁーに可愛いんです。 あんな女性はそうそう居ないっすよ!いや、マジで。 昨今、AKBや乃木坂を始め、メディアに露出する可愛い子、奇麗な子は沢山います。 けど、強くてカッコいい女性は滅多にいません。 そんなわけで、僕チンはワンダーウーマンと結婚したいです!いや、マジで! ※それより5年後、このレビュー観直した時、AKBやら乃木坂やら話題にしてた事にノスタルジーを感じること必至♪  まぁ、ただ真面目な事を言うと…  マーベルとDCの色がハッキリと出た映画だなーと。 簡単に言うと色調がダークで、メジャーになる気あるんかな?と思える。 マーベル作品の分りやすい画面感や筋書き、 そして「漫画からの設定変更」の意味をもう少し関係者は理解した方がいい、と思った。 そもそも原作をなぞるんじゃなく「ワンダーウーマンで何を見せたいのか?」ともっと絞って欲しい。 その根幹を掴んだ上で「ワンダーウーマン」に囚われない手法で演出や設定、そして画を作る…これが大事なんです。 ナンでもカンでもワンダーウーマン的な手法に囚われちゃいけない。 むしろワンダーウーマンの根幹を残す(もしくは凝縮)した上で、伝わりやすさに別の手法を使う方が、よりワンダーウーマンらしさが際立ったのではないか?と思った。  あと、冒頭や劇中、あとエピローグに他のDCキャラが出てこなかったのは超好感。 「ああ、ワンダーウーマンで挑戦する気やな…」と思った。  当然好みの問題もあるとは思うけどね。  それでもガル・ガドットは超好き! どことなく篠田麻里子さんに似てるのも超好き!(ご意見無用)   なので、映画は「5点」 ガル・ガドットに「+5点」の10点です。(てへっ♪)
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-11-16 21:31:02)(笑:2票) (良:1票)
12.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
結論から言うと、俺は凄く面白かった。 つか、ストーリーとかだけじゃないんだよな…このシリーズ(のトリ)を語るなら。  スター・ウォーズのシリーズもそうだ。 1作目を初めて観た時…そのタイミングでの周囲の友人や、自分が頑張っていた事…そんな諸々を思い出して、想い出ごと総決算としたい。  だって、だって、だってだぜ? あの「スター・ウォーズ」や、この「ジュラシックシリーズ」の完結まで観る事が出来ないまま亡くなっちゃう人だっているんだからさ。  だったらアレだ。 生きてる俺は、最大限にシリーズを最後まで観る事が出来た喜びを感じたい。 亡くなったツレと一緒に観ているつもりで。  思えば、ジュラシックのシリーズ。 小説は、ほぼ読んでなかったけど素晴らしい映像を(常に)当たり前のように見せてくれたなぁー……と思う。 まぁ、制作陣営はクオリティーの高い作品を創りながらも、ユーザーに「出来て当たり前」と思われてるって、正直嬉しさもあるだろうけど、悔しさも同じ量あるんだろうなーって思いつつ。 マジで感謝してますよ、本当に。  凄ェなぁー…1993年からか。 もう「本物(の恐竜)ちゃうんかー!コレ!」と驚いて30年くらい経ったんだな。 その時代から考えても、恐竜の研究は大きく変化してる…いやいや、マジで時代は進んでるんだ。  過去の想い出……俺が小学3年くらい? 恐竜が大好き過ぎて学研の「恐竜のひみつ」をバイブルに猛勉強してたガキの頃。 んで、暫くして…30歳くらいだったかな? ジュラシックパークの上映時に、また恐竜を勉強し直したんだけど…あまりの変貌ぶりにビックリした。 だって「居なかった事になってる恐竜」とか学説が大きく変わって…中にはポージングとかも全然変化して「昔の面影すらなくなってる恐竜」もたぁぁぁぁぁくさん居た。  そして、想えば…半分冗談で「このテクニックで(恐竜探検隊)ボーンフリーを作ってくれないかな?」なんて思ったが…どんどんジュラシックシリーズの設定が合うように変化してきたなぁ。 今回のを観た時、いや、出来るだろ!…と思ったし。  そんな、あんな光景が…映画のエンドクレジットが流れてる時に頭に駆け巡って、本当に涙が流れてしまった。 強いぜ、想い出や思い込みってヤツは!  んで、折角なんで映画の感想をザーッと書いてみると… いやいやいや「Amblin Entertainmentのど真ん中」な映画でした。 つか、スピルバーグ節が全開!  かの80~90年代の「インディ・ジョーンズ」のシリーズや「ニューヨーク東八番街の奇跡」とか「ハリーとヘンダスン一家」みたいな?(もっと×2、あるが)…人間の繋がりをしっかりと感じさせる、そんな往年の「スピルバーグ名作映画」の佇まいが満載だった。  世界…地球を支配しているつもりの人間。 この世界の覇権を握ったつもりでいるけど…この恐竜時代と比べても、はるかに短い期間しか未だ滞在できていない。 全てを支配をしている!と錯覚し、増長してる限り…いつか取り返しのつかない事になるのかもな……なんて、考えてしまった。  そんな意味でも、最高のエンターテインメントだったなぁ……映画自体の感想だけじゃなく、周囲の想い出が万感となって押し寄せる。 これが、そう!これが映画の素晴らしさだ。  俺はそう思っている。  トモ君よ…ジュラシック・シリーズが終わったよ。 スター・ウォーズだけじゃなく、こっちもさ。  一緒に観たいな、おい。
[映画館(字幕)] 8点(2022-08-01 00:46:40)(良:3票)
13.  スクールウォーズ HERO
この物語を理屈ぬきに感動できた俺様ちゃんは勝ち組。 嗚呼、昭和のあの時…20年以上昔を思い出すよ。 真面目なヤツも、不良なヤツも、普通のヤツも皆単純かつ、シンプルだった。 何かを切っ掛けに分かり合い、一生のツレとも言える関係になる…そんな話があの頃は山ほどあったのに。 教師が生徒を殴るのにも、ワルは抵抗しながらも心の中では納得していた。 少なくとも時間が経てば「殴られた意味が納得」できた。 あれだけムカついた先生たちも、社会人になり学校に挨拶に訪れたとき…俺たちを見て涙混じりの笑顔を見せてくれたのは忘れない。 古き良き時…相対化した価値観に溺れ、教師が見下される現在… ゆとり教育…学級崩壊…教師の不当暴力…教師の淫行…もう、情け無い。 しかし、俺様ちゃんの学生の頃には「聞かなかった言葉」だ。 それは「教師たちが変化した」のか?それとも「細かい事を騒いでる」のか?それは俺様ちゃんには解らない。 でも生徒と教師も自分本位である現在なのは間違いない。 あの頃は「何かをしなきゃいけない」と使命に燃える教師が沢山いた。 明らかに自分の枠を超えて、はみ出してでも…それが鉄拳制裁であろうとも。 生徒に対して全力で感情を放ち、コミュニケーションを図る教師が居たんだ…。 そんな教師を描いたこの映画。 教師と生徒という人間関係の、一つの理想の形が此処にある。 そういえば、俺を泣きながらブッ飛ばしてくれたU谷先生…元気かなぁ~…。  …で、下の【あしたかこ】さんのレビューにも感動したのはナイショだ。
[地上波(邦画)] 8点(2007-01-08 05:00:11)(良:2票)
14.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
結論から言うと、ツマンねー。 モノ凄ェ期待してたのに、いや残念だったよ。 …で、3つほど、この映画のつまらなかった分部を記しておく。  1つはこの映画のある意味キモとなる「ガンアクション」だ。 言っちゃ悪ィけど、それが圧倒的につまらない。 例えるなら「カンフー映画でカンフーがつまらない」のだ。 強いて言うと最後のシーンだけが観れるモンになってたけどさ。 けどアレだって色ンな映画を観てたら何も突出してるワケじゃないのは判る。 断言できるが、デスペラードにしてみても、リベリオンにしてみても 話の大筋はともかく、ずっと見てたいと思わせるパワーがアクションシーンにある。 予算とか色ンな問題あるだろうけど、ココは俺ならアクション監督を立てた。 ハッキリ言うとカッコ良くないのよ、真似もしたくないのよ。 2つメは主人公の「伊藤英明」という役者。 まず言っておきたいけど伊藤英明は嫌いじゃない。 けど、非情なガンマンは似合わないだろ。 悪ィ言い方すると「何も考えてない体当たりな熱血」のイメージしかない。 ダークに偏るか、明るさと暗さを使い分けれるようなキャラ…何より、主人公像をもっと膨らませてくれよ。 セレクトした役者も、キャラ設定も底が浅すぎる。  最後に3つメなンだけど…「ストーリーのメリハリなど」…なンだが。 新しい「スキヤキ・ウエスタン」を作りたかったのは判った。 でも新しい世界を作ったまま、投げっ放しってのはどうだろう? 例えるとスターウォーズは設定だけ新しいんじゃなく、その世界で色ンな種族や生活の営みの息吹を感じさせた。 これは予算の問題じゃ無いぞ、と断言するけど。 映画という手法で100観せるとするなら、1.000の創りこみをしなきゃダメだ。 画面フレームの中だけ演技をするのはダメなように、観てる者は無駄の部分や、余剰の部分に独特の世界を感じる。 そンで、その無駄の分部に「トラベリング」を感じる。 言うなれば、その世界の住人になるが如く旅を楽しめるという事だ。 残念ながらこの映画に…その奥行きは無かった。 この映画でしか匂えない世界や、演出が観たかった…マジで悔しい。 折角のスキヤキ・ウエスタンで日本刀とガンの世界なのにさ。
[映画館(邦画)] 5点(2007-09-16 15:37:19)(良:2票)
15.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
あの1作目の正当な続編…との触れ込みで観たくなった。 前の日に安く売ってた1作目のDVDを購入し、久しぶりに堪能。 そしてそれを観た直後、TVに映し出された「リターンズ」のCM。 「おお、この音楽を映画館で聞きたいなー」 …と思うと、川﨑チネチッタへとまっしぐら。 映画館のシートに座って思う。 俺の小学6年の時に流行した映画だったなー…と。 そしてスターウォーズと人気を二分してた記憶。 が、スターウォーズと違って女の子からも支持されて、 みんなスーパーマンのTシャツを着てたのが音楽と共に記憶から呼び覚まされる。 で、俺なりに感じた映画のテーマは「父から息子への伝承」 そう、いつの時代だって… 父親は、眠った息子へに…優しい微笑で明日を願うのだ。  去り際のスーパーマンと息子の視線が繋がって、ルイスにだけではない…新しい愛が。 母子家庭の俺の胸にグサリと突き刺さった後、優しい気持ちになれた。
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-19 15:32:34)(良:2票)
16.  テケテケ 《ネタバレ》 
いや、アレなンです。 自分にとってこの映画の存在意味は「大島優子最高!」に尽きるンです。 で、「ンな野郎が映画の感想を述べてンじゃねーよ!」って言われたらその通りなンです。 それでもやっぱ感情移入をしながら観ちまうンです。 途中、「西田麻衣も可愛いじゃねーか」とか思っちまうンですが、すぐに殺されてアレなンです。 まぁ、観終って何一つ驚きなンかなく「ああ、大島優子が有名になった時に、これって黒歴史なンかな」と 彼女の恥ずかしい部分を見たような気持ちになって少々アレな俺なンですが… 当然、そこまで「大島優子大好きだぜー、イェーイ!俺、イエーイ!」とハイテンションな俺なンで当然2も観たンです。 で、もし評価するなら、是非とも2も観て欲しいンです。 俺的には、2での彼女を観た上で評価してあげて欲しいンす。 1の評価は4っす。 2の評価も4っす。 でも、「大橋可奈の一生(つか最後)」ってのにスポットを当てると6なンです。  だから、俺は大島優子が好きなンです。(←聞いてねーよ、笑)
[DVD(邦画)] 4点(2010-07-07 20:25:13)(笑:2票)
17.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
原作…それも向こうではカルトな古典となってる… この作品を制作するに当たって、色んな制限があるのは推察されるけど、それはそれとして。 結果として面白くなきゃ意味がないしね、ウン。 確かにストーリー的には突っ込みどころ満載過ぎるんだよね。 古典作品を扱ってるからストーリーを変え難い(変えちゃダメ)ってのがあるかも知れないけど。 これだったらある程度好きに弄っちゃってる「インディペンデンス・ディ」の方が面白いと思ったし。 ……あ、話が逸れた。…で!…で!結論なんだけど面白くなかった!全くもってツマラナイ!今の女子高生風に言うと「コレ マジ ツマラナクナイ?↑」って感じ。 しかし!それは「物語(ストーリー)」としての意味で。 でも×2 映像としては物凄く楽しかったよ、マジで! 大画面&大音響で(即ち映画館だよね)で観た人限定になっちゃうかもだけど 「宇宙人襲来アトラクション」としては最高点数を俺様ちゃんは捧げたい! あの状況で逃げ回るところなんか凄くハラハラしたし! マジでストーリーなんか関係なく純粋に凄いと思ったし! 俺もトムクルーズと一緒に逃げ回った気持ちだったし! …そして何よりも気付いたのは、この作品にに限らず「映画ってストーリーだけで評価するものじゃないなー」って事。 当然、ストーリーは大きなファクターだと思うけど、現に俺様ちゃんはこの映画を観て、 こんなに物語はつまらないのにDVDも買っちゃったくらい好きだもん。 「物語(ストーリー)」としてはダメダメだけど、「窓(体感させる)」としては最高水準だと思う。 要はその世界にトラベルしてる気分にさせてくれる映画って事かな。 そういう意味では、物語が薄くれも世界観に浸れる映画は大好きかも。 そう気付かせてくれた映画だったことは間違いない。 …それゆえに後半の密室劇はぜんぜん詰まらなかったんだよね、あらゆる意味で。 「ホタテをなめるなよ♪(ごーごー)By力也」って感じなくらいつまんねー! それはそうとスピルちゃんよぉ?アンタぁ…アレどーなんよ?(肩をブルブル震わせて) あのマシーンを大阪の人間は倒せたってストーリーで言ってたよな? ……あのなぁ、別に大阪の人間は全員阪神ファンちゃうで?(俺はファンやけど♪) 阪神優勝のとき、カーネルサンダースを道頓堀に放り投げたのと同じニュアンスで宇宙人のマシーンを倒したってか?(笑)
[映画館(字幕)] 7点(2005-11-20 08:41:08)(笑:1票) (良:1票)
18.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ
正直楽しかった、イイ映画とも思う。 でも、日本の宣伝の仕方、もうちょっと考えてくれ、本当に。 インディジョーンズに例えれる「冒険ヒーローもの」っぽく売り出すと絶対に問題があるよ、コレ。 売りやすい宣伝の仕方なのはわかるけど… 例えるならラーメンを期待して注文をしたのに、冷やし中華を出された感じ。 「まぁ、コレはコレで美味しいかな?」って余裕のある人間ばっかしじゃないんだからさ?(俺は美味しかったけど) そういう的外れな宣伝で万が一悪い印象に取られたらかわいそうだ… イイ映画なんだからもっと考えて欲しかった。 さて、サハラ。 サハラ砂漠を舞台にしてるらしいんだけど、地上絵は出なかったね。 ヒーローものというより、一種チーム的な感じで話を進めると思った方が楽しめます。 関わった人間の冒険心を掻き立てる不思議な魅力を持った男、ダークピット! 等身大な魅力を持っていて冒険活劇の主人公なのに「こんな奴は居そうだな」と思えるから不思議! 俺様ちゃん自身はあの笑顔が好きです!
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 05:53:18)(良:2票)
19.  ホームボーイ
  哀愁を帯び、誰とも交わる事の無かった悲しきボクサーが、ただ「それ」を護る為に戦う。 友と出会い、愛する者と出会い…護るものに出会ったとき…日常は激しく変化し、加速的に命を縮めてゆく運命にすら出会ってしまうのが悲しい。 奇妙な友情を胸に抱き、友はそれぞれの戦いに赴く。 そして恋にも似た感情を抱きつつメリーゴーランドで待つ女の眼に映ったもの…それは愛するものの影か?それとも…ただの幻影だったのか?  …エリッククラプトンの切ない調べに乗ってミッキーロークの魂が激しく胸を打つ! これこそ、切なく悲しい…耽美なる映画。 透明な気持ちで観る事をお勧めする素晴らしい大人の御伽噺なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-11 01:19:28)(良:2票)
20.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 
ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。 でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ! あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。  ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。  どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。 なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。  山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。 いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。  で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。 物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。 いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう? って感じで、映画を…ただただ追った。  かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも… そんな事を考えた。  ■追記のネタバレありの感想■ SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。 そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。  いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。 けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。 ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。  故に―――アレだ。 相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。  さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。 始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。 その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。 俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。 寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。 過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。  ――それは「獣姦」だ。  まず、リンクを貼るので読んで欲しい。 【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】 https://www.moedb.net/articles/1610962276    *   *   * 特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。 事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。 言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。  本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。  ――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。  いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。 この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。 結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。 人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。  ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。 レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。 それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。  取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。 コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。  いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね?
[映画館(字幕)] 7点(2022-09-24 21:15:36)(笑:1票) (良:1票)

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