1. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 当時小学生で劇場で観ました。最近改めて観たのですが、当時も今も10点です。なぜこんなに面白いのか、なぜこんなに愛される映画なのか不思議な映画です。ストーリーが良い、音楽が良いなんて当たり前で、もうそんなレベルではないです。あえて言えば、タイムトラベルの話なので、当時の若い人とその親の世代の両方が楽しめます。よく言う子供からお年寄りまでみんなが楽しめるということです。また、母親が子供に恋するという発想も面白いですね。さらに登場人物の「成長」というテーマがいいですね。若いジョージは臆病な性格から頼れる男に成長します。マーティもそんな父親を見て尊敬のまなざしに変わり、後半はぐっと大人っぽくなっています。別れのシーンの「おかげでいろいろ勉強になった」というセリフにそれが表れていて名シーンですね。さらにドクも研究に明け暮れる変人から、マーティとのかかわりによって人間味あふれる人物へと成長しました。さらにこの映画を観ている観客も笑いと勇気をもらっていろんな形で成長していくのではないでしょうか。かたい話になってしまいましたが、この映画は「映画とは夢と希望を与えてくれるエンターテイメント!」という視点で見れば、映画史上No.1と言ってもいいのではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 10点(2021-07-29 14:28:19)(良:3票) |
2. ターミネーター
《ネタバレ》 これは、かなりの名作だと思います。よくパート2が最高傑作と言われますが、私は断然これがNo.1です。ストーリー、話の展開が良いのはもちろんですが、先の見えない未来へ向かっている、というより、「未来をつくりあげている」という感じに描いてあるのが好きなところです。ピンチの連続からサラはカイルにひっぱられる側からひっぱってリードする側へと変わります。まさにサラの成長物語と捉えることができます。前半と後半でサラが別人に見えるくらいです。それにしても、ターミネーターの存在によって二人の絆が深まり、サラコナーを生み出すきっかけを作ってしまったというのは皮肉ですね。ターミネーターに感謝しないと。 [地上波(吹替)] 10点(2015-11-23 08:13:16)(良:2票) |
3. ランボー
《ネタバレ》 何度も観ました。しかも「ランボー2」の方を先に観てしまったのですが、かえってその方が正解だったかもしれません。2は戦争アクションでしたが、これは社会派ドラマです。何となくアメリカン・ニューシネマを感じたのですが、最後のランボーは負けたから降伏したのではなく、勝ったかもしれないのにあえて自分の怒り・悲しみに終止符を打ったとも感じ取れました。2を先に観たからこそ、この1の偉大さを余計に感じたのかもしれません。また、原作も映画のあと読みました。ラストシーンが大きく違いますが、私はこの映画の結末で正解だと思います。脚本・製作にも携わったスタローンはやはり偉大だと思います。 [地上波(字幕)] 10点(2014-12-23 17:09:48)(良:2票) |
4. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 この映画、何回観ても面白いです。ストーリー、結末は分かっていても何度も観たくなります。自分の中では「推理物」というイメージですが、アガサ・クリスティーから金田一までいろいろ観ていますが、最終的にはこの映画に行き着いてしまいます。会議室の一室だけで進んでいくのに我々の頭の中には犯罪の場面場面が不思議にイメージでき、また焼きついてしまいます。最初観たときは、これは映画と言えるのか?と思ったのですが、何回も観ていくうちに「これが本当の映画なのか」と勝手に思うようになりました。映画とは空想・想像の世界、ならば「絵」ではなく「話」だけで観る人それぞれが、それぞれの頭の中に映像(映画)を創りあげていけばいい、と勝手に解釈しております。 [DVD(字幕)] 10点(2015-09-09 21:42:56)(良:2票) |
5. 砂の器
《ネタバレ》 この映画、DVDも持っていて何度も観ています。主人公の殺人動機には共感するのは難しいですが、私は丹波哲郎さんファンのせいか丹波さんに共感を得ました。一番泣けたシーンは丹波さんの涙ぐんだ所です。この映画は善意ある警官の行為が一つの親子の絆を壊したという皮肉がこめられていますが、当時の状況ではあれが最善の方法だったでしょう。それを一番共感できたのが丹波さんであり、だからこそ「彼は音楽の中でしか父親に会うことができない」と語ったのだと思います。この映画は人間の感情・ドラマ、壮大な音楽、事件の謎解きのスリル、美しい日本の四季などが凝縮されていて、人間の五感をすべて刺激されるようです。丹波さんはやっぱり名優です。 [DVD(邦画)] 10点(2015-02-11 22:00:57)(良:2票) |
6. 典子は、今
昔、小学校で観たのが初めてで、最近レンタルで見つけて見直しました。 映画としてどうかというより、典子さん素敵です。このひたむきさ、笑顔はどこから出てるんだろう。この人はとても障害を持った人には見えませんでした。むしろ我々の方が一番大切な心に障害をもっているんじゃないだろうか、と思ってしまいます。どなたかが書いていらっしゃいましたが、結婚・育児・現在のシーンをあわせてリメイクしたらもっと感動が大きくなると思います。また、主題歌がとても感動的です。つい最近サントラを買ってしまいました。エンディングの三上 寛さんと典子さんとのデュエット?がいい感じです。笑い声が入ってとても楽しそうです。ただ映画として一つ気になったのが、いつもの日常のシーンの足を使って食事などをしてる場面でのカメラの長回し。少し本人を見世物的な感じに見せてると感じました。もう少しさり気なくしても良かったと思う。 [ビデオ(吹替)] 10点(2007-05-29 19:40:20)(良:1票) |
7. モダン・タイムス
《ネタバレ》 小学生(40年前)くらいから何度も観ていますが、最近改めて観る機会があったのでレヴューします。当時はチャップリンの動きに対して笑っていた映画ですが、改めて観ると笑いの部分はもちろんですが、感動して泣いてしまいました。結婚して子供のいる自分ですが、この感動は、他のどんな恋愛・人間ドラマを描いた映画よりもシンプルかつ純粋です。刑務所にいる方が快適で、わざと刑務所に逆戻りする場面がありましたが、現代の世情がそのままあてはまっているので正直ゾッとする感じもします。しかし、最後はそれでも前を向いて歩こう、と二人は去っていきます。昔も今も結局人生の根本の考え方・姿勢というのは変らないのですね。最後の「スマイル(笑って!)」という台詞は音声は無かったですが、私にははっきりとチャップリンの声が聞こえました。全世界の人にも届くといいですね。 [地上波(字幕)] 9点(2018-01-03 20:55:31)(良:1票) |
8. ロッキー
《ネタバレ》 久々の鑑賞だったのですが、やっぱりいい映画です。小学生当時はボクシングシーンにばかり目がいっていたのですが、改めて観直すと試合までのドラマの部分が非常に重要であることが思い知らされました。アメリカンドリームと言ってしまえばそれまでですが、主人公を含め、エイドリアン、ポーリー、そしてミッキーまでも落ちこぼれ寸前のパッとしない人生を送っています。ロッキーにめぐって来た大きなチャンスが引き金になりますが、これにより周りの人間もいい意味でそれに巻き込まれ、自分自身を奮い立たせていきます。ロッキーが普段から、周りの人を多少おせっかいではあるが気にかけ、心配している彼の人柄・人情を描いているところが、さらにそのことに一役買っています。登場人物すべてが「あと一歩前へ踏み出せば」という状況を描きながら、最終的には「一歩踏み出した」という勇気が感動を呼び、共感を得てヒットにつながったのではないかと推測します。そう考えると、題材としてはボクシングでなくても良さそうですが、ボクシングにすることによりもう一つの「戦いのドラマ」も生まれます。改めてスタローンってすごい人だなあ、と感心します。 [DVD(吹替)] 10点(2017-07-26 09:35:09)(良:1票) |
9. ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門
《ネタバレ》 うれしいです。自分の要望で一番最初に投稿できました。この映画を観たのは、1982年くらいのTV放映でした。途中でジャッキーチェンが死ぬというショッキングかつ主役じゃないというつっこみが周りで話題になりました(当時小学生だったので)。しかしこの時代の作品にしては、ストーリー・アクションがずば抜けてると思います。主役はタン・トウリャンですが、彼の足技(手コンドー)はすごいの一言に尽きます。またキャストも豪華で、敵ボスがジェームス・ティエン、サブでサモハン、ちょい役でユン・ピョウ、さらに監督も兼ねているジョン・ウーなど今では考えられないほどのメンバーです(あの8人の用心棒もいいなあぁ)。この映画が当時オクラ入りになってしまい、ジャッキーチェンが俳優を辞めようとした矢先に、あのローウェイの目にこの映画のジャッキーチェンが目に止まり、それをきっかけにスターへの道が開けたというエピソードがあるそうです。 とにかくこの映画、ジャッキーチェンの映画の中では2、3位を争うくらいに好きです。 [地上波(吹替)] 10点(2015-12-03 22:18:09)(良:1票) |
10. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 前作は最高傑作で文句なしの作品です。その続編をつくるからには観る側も覚悟しないといけないと思いつつ鑑賞しました。感想は「う~ん」でした。レプリカントの繁殖能力という発想はとても面白かったのですが、それなら余計に「人間」からの視点で描かないと意味がなくなってしまうと思います。また、途中から何となく話が「ターミネーター」っぽくなってきたのも残念な理由の一つです。ただ、最新のCGを駆使しつつも「見せびらかし」度は抑えて、カラーはややモノトーンっぽくして全体を落ち着いたトーンでまとめたのは悪くはないと思います。しかし前作は1982年でしたが、前作のミニチュアを駆使した「絵」のほうがリアル度が上なのは、やはり「こだわり」「愛着」の大きさの違いなんだろうなと改めて思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-16 15:26:47)(良:1票) |
11. マーティ
《ネタバレ》 古い映画ですが、「青春映画」って感じで良かったです。展開が結構速い感じで、あっという間に観終わったという印象でしたが、それだけ集中して観ていたということだと思います。それだけ観入ってしまいます。主人公と自分がかぶるところも多く、共感する部分も多かったです。ただ会ったその夜にキスをせまるのは急ぎすぎだろ、と突っ込みを入れたくなりましたが、主人公の人柄の良さからまあいいかという感じになってしまいました。登場人物のそれぞれの立場が変わっていくごとに考え方・態度が急変するところがリアルで、人事ではないなあと自分と照らし合わせている自分がいました。最後が電話を掛けるシーンでエンドというのも良かったと思います。また、2人のデートのシーンが特に良かったです。まるで自分がその場にいるくらい雰囲気がひしひしと伝わってきました。この映画おすすめです。携帯電話の電源を切って、たまには昔の雰囲気を味わいましょう的な感じです。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-09 14:32:41)(良:1票) |
12. 007/私を愛したスパイ
《ネタバレ》 このシリーズ大好きで、何度も何度も観ています。シリーズ中どれが一番好きかと聞かれても、迷わずこれと言いきります。私は世代的にロジャームーアなので、あのゆるさ、キザな台詞、漫画チックな仕掛けが当たり前です。大人になって、ショーンコネリーの007を観て、その他いろんな映画を観てもNo.1はこの映画には変わりありません。この映画は過去のシリーズの集大成のような形ですが、無理なつながりは一切無く、非常にうまく消化して一つの別の世界を造っています。この映画は「どうだ、面白いだろ!」と問いかけてきます。「はい、面白いです」と答えるしかない、そんな映画です。 [DVD(字幕)] 10点(2014-12-23 16:19:59)(良:1票) |
13. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 何度も観ていますがCSでたまたまやっていたのでまた観てしまいました。相変わらず面白いですね。大人向けの軽快で粋なつくりで何度観ても見入ってしまう映画です。全体的に軽いタッチですが、短いながらも分かれた家族との再会、過去のエピソードなど心打たれる場面も印象深いです。会計士のキャラもいい感じです。言いたい事をずばずば言って最後に一言引っかかることをつぶやく、このパターンのやりとりも面白いです。FBIもマフィアもいいキャラですね。憎めないキャラばかりの映画って観た後非常に気持ちがいいです。ラストの別れも素敵でした。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2018-07-17 13:54:02)(良:1票) |
14. 復活の日
《ネタバレ》 何度も鑑賞してきましたが、相変わらず面白い映画です。 前半のウイルスが全世界に広がっていく光景はリアルかつパニック映画の王道ですね。 日米の豪華キャスト出演なので、当時の角川映画の最盛期のパワーを感じさせてくれます。 地震、自動報復システムなどの次から次への展開も強引ながらも興奮が持続します。 南極基地内でのひとつの社会の女性問題は考えさせられました。 「女性ひとり守れない社会なんてあっても意味が無い」という訴えはかなりグサッときました。 また、個人的にこの映画での名場面は、最後の方の古びた教会での死者との無言の会話のシーンです。 ここまで来るともう声も出ない、という感じがひしひしと伝わって来るいい場面でした。 今の世の中、こういう細菌テロなども絵空事では無いかもしれないと考えると、観終わったあと妙に怖い気分に なりました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-01-11 21:39:19)(良:1票) |
15. エイリアン2/完全版
《ネタバレ》 上手です。この続編の持ってき方。「今度は戦争だ」でストーリーは大体想像がつくのですが、いつ、どこから、どんな手でという緊張感は前作を受け継いでいます。今回新しいのは数が半端なく多い、しかも人海戦術で襲ってくるというところでしょうか。この映画ってかなり「ベトナム戦争」を意識しているのではないでしょうか。エイリアンのゲリラ戦術はベトナム兵のようです。そしてその戦術にうろたえる海兵隊も北の脅威に恐れおののくアメリカ兵とだぶります。この映画でマイナス1点なのは、エイリアンの脅威・強さが団体になった分薄れてしまったことでしょうか。しかし、武器のデザイン、メカのデザインなどはいずれもハイレベルでかぎりなく10点に近い9点です。 [DVD(字幕)] 9点(2015-03-01 22:00:13)(良:1票) |
16. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 ブルースリーの映画といえばやっぱりこれです。ヌンチャク、掛け声、音楽、アクションと70年代カラテ映画ブームの火付け役なのも納得です。年齢的にブルースリーを知ったのはジャッキーチェンより後なのですが、初めて観たときの驚きはすごかったです。あの動き、スピードは人間じゃないです。インパクトという意味でもカラテアクション映画でこの映画を超えるものは今後も出てこないでしょう、と思います。 [DVD(字幕)] 10点(2015-07-05 22:30:25)(良:1票) |
17. 007/ムーンレイカー
《ネタバレ》 かなり漫画チックでコメディ色が強いですが、自分の中ではかなり好きな方です。ストーリー的には新鮮味はありませんが、話が無駄に大掛かりでお金をかけて製作している分だけあってスリルと興奮度は高いです。ジョーズは前作の好評によって再登場らしいですが、ラストの寝返り+助かるというオチは良かったと思います。どうも最近の007は真面目すぎるというか、リアルすぎて違和感があります。この映画くらいの方が自分にとっては007らしいし、観ていて楽しくなります。やっぱり映画は夢をあたえてくれる楽しいものでないと。 [DVD(字幕)] 8点(2015-07-05 22:15:56)(良:1票) |
18. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
これは面白い。シリーズすべて観たあとでも、やはり一番はこれです。序盤のシーンだけで一つの映画としてもいいくらいの完成度です。アークの神秘性、謎解きなどの説明からワクワク感が高ぶり、その謎を一つ一つエピソードを交えながらの展開など、無駄が一切ありません。「連続活劇」という言葉をこの映画で知りました。(もともとはもっと古い時代からあった言葉ですが)部類としては「アクション映画」となるのでしょうが、肉体アクションではなく、知性派アクションという感じが強いです。偶然性・以外性が主人公のキャラを際立たせているという形が私にとっては新鮮でした。 [地上波(吹替)] 10点(2014-12-28 08:43:28)(良:1票) |
19. 霊幻道士
《ネタバレ》 これは衝撃的で面白かったです。当時まだ小学生でしたが、ジャッキーチェン映画が現代劇になってきてクンフー映画にかげりが見えかけた頃でした。この当時はかなりのホラー映画ブームでした。この映画はこれらの要素を取り入れて、クンフーとホラーと笑いをたくみに混ざり合って頂点を極めた感があります。サモ・ハン・キンポーはすごい人だとつくづく思います。それを支える俳優もラム・チェン・インやリッキー・ホイなど名優がそろっているのもすばらしいです。面白くない訳がないという勢いです。お二人共亡くなってしまったのは非常に残念です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2016-05-07 15:44:57)(良:1票) |
20. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 人生で一番回数を見た映画です。(多分5~60回)ほめ言葉を書こうと思ったのですが、皆さんと同じ感想になってしまうので止めときます。あえて言うなら、レプリカントの悩み・恐れるもの・知りたいことは、我々人間自身を代弁していることであり、そして生命の大切さまでも彼らから教わってしまうという皮肉さというところです。私にとっていい映画というのは、何回も繰り返し観たいと思う映画、だと思っております。この先も繰り返し繰り返し観るでしょう。 [DVD(字幕)] 10点(2014-10-31 21:34:00)(良:1票) |