1. 灯台守の恋
地味ではあるものの、映画的な魅力に溢れる愛すべき作品です。切ないストーリーもさることながら、灯台を望む海の風景や嵐の場面の迫力など秀逸で、上り坂の向こうに見える灯台の景色は小学生時代を灯台のある街で過ごした私にとって、特別思いいれのある場面でした。小物(アコーディオン、猫など)の使い方などのうまさには思わず「うまいなあ」と感心。大人の恋愛の話であるが、こういう作品を若い人にもどんどん見てもらいたいと感じました。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-07 09:25:53)(良:2票) |
2. クラッシュ(2004)
人種問題等を扱い、テーマとして不快ものもあるのでしょうが、率直に脚本の妙に脱帽。群像劇というんでしょうか、いくつかのエピソードが少しずつからみながら、エンディングを迎えるスピ-ド感、リズム感にスクリーンに引き込まれました。最近、食傷気味だったハリウッド映画にまだまだこんな良質な作品があったとは。納得のアカデミー賞です。 [映画館(字幕)] 10点(2006-04-15 23:31:09)(良:1票) |
3. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 こういうタイムパラドッグスものは知らず知らずのうちに映画に引き込まれてしまう。ただ、この映画がこれほどまでに高評価で後味が良いのはラストの展開のためではないか。本当の意味での究極の愛なのではと思ってしまう。仮に、自分があの状況で彼女とすれ違ったなら果たして同じ行動をとれるだろうか。・・・うーん?・・未見の方はぜひご覧ください。興行的には成功とは言い難いのでしょうが、間違いなく傑作です。 [映画館(字幕)] 9点(2006-04-30 13:11:30)(良:1票) |
4. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
断言できます。現在の映画界の昭和レトロブームはこの作品から始まりました。大人のための大人のアニメです。もし、大人が免許制度だったら、免許更新の際にこの作品を見ることを義務付けるべきです。 [DVD(邦画)] 9点(2006-04-30 14:23:29)(笑:1票) |
5. TAKESHIS’
《ネタバレ》 人生に「たら、れば」は無いのだが、「ビート」と「北野」の二人。人生のちょっとしたきっかけとかタイミングでどちらに転ぶかわからない。たけしさんは、常にそういう危機感を持っているんでしょうね。それが、悪夢のように映像化された。まさしく、深層心理に潜む「夢」を描きたかったのでは。かの黒澤御大も最晩年に「夢」を描いた。まだまだ若く、他に撮るべきものがあった北野監督少し早かったのでは。でも、作品自体は酷評されているようだが、私は大満足。より、次回作が楽しみになった。 [DVD(邦画)] 9点(2006-04-23 14:22:25)(良:1票) |