1. オール・アバウト・マイ・マザー
《ネタバレ》 観終わって「はあ、疲れた」という感じ。いろんな人がいろんな事抱えて生きていて、それらを見せるには時間が足りていない印象、結果少し消化不良気味。監督の視点がやはり同性愛者といこともあってか、「ふーんなるほどね」という感じであまり感情移入できるところがない映画でした。エイズ、性転換、臓器移植、痴呆、それらが愛に包まれているような映画。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 17:23:11)(良:1票) |
2. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 登場人物の息づかい、鼓動、空気感、それらがとてもダイレクトに伝わってきて、ハイライトが白く発光し、フワフワとしたカメラワークは、観ていて世界に引き込まれました。この監督の作品に一貫している素晴しい所です。その上で、家庭離散した星野は、いじめ、盗み、脅迫、レイプ、様々な行動で我々にストレスを与え続け、最期、客観的な視点の映画で、主軸の雄一に殺させます。この瞬間観ていて一番感じたのは、ストレスからの解放感で、それは安堵感でもあり、感じたくない感覚でもあり、結果非常に不快なものとして残っています。この映画で何を描きたかったか真意は計りかねるが、愚行を昇華させる映画は評価できないので、俳優、演出、カメラに一点づつ、内容は0。 [DVD(邦画)] 3点(2008-09-30 16:03:53)(良:1票) |
3. クローズZERO
《ネタバレ》 山田孝之はちっちゃいけど迫力ありました。古くさい台詞廻しや、安っぽいストーリーが残念。最後の大決闘シーンで黒木メイサの唄挿入って。。映画が一気にプロモになった瞬間を見た。台無し過ぎます(-2点)。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-11-08 12:30:48)(良:1票) |
4. 消えた天使
《ネタバレ》 撮影監督出身の監督だけあって、視覚的に訴えてくる映画でした。アップの使い方やカスティスの潜伏場所での色の使い方、手ブレ映像の使い方などは、効果的だったと思う。(フラッシュ的なカットの切り替えはお腹いっぱいな感じ)リチャードは、静かに時に荒々しい怒りでこのギリギリの精神状態の主人公を演じていて、今まで知る事のなかった元犯罪者の監察官という激務を表現していた。一見悲しい被害者であるビオラの異常者への変貌ぶりも見事だった。そしてこの映画は、原題がThe Flock=群れ(犯罪者の)という通り、性犯罪歴のある人間の情報を市民に開示するこの法律が、逆に性犯罪者同士を結びつけているという側面も訴えている。目を背けたくなる映像表現は、決して遠い国のお話ではない、ある種の現実性をもって迫ってくる。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-11 12:22:12)(良:1票) |
5. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 凝った展開や、まさかのドンデン返しはないけれど、最後にとてもいい気持ちにさせてくれる作品でした。とにかくフランクとフーバー一家、全ての人間が個性的で魅力的でした。ミスコンに向かう一行に起こる出来事(夫婦は破産、フランクは自殺未遂後また絶望、ドウェーンは夢破れ、おじいちゃんは他界)は最悪。しかし、オリーヴは一人腐る事なく場違いなダンスを全力で披露し、彼女の天真爛漫なダンスはそんな最悪な出来事を全て綺麗に洗い流してくれた。みんなで車を押し、足の遅い順に飛び乗って行く、ミスコン会場を後にする時には愛に満ちて美しささえ感じられます。意外と思えるほどあっさり終わったラストは、エンドロールでの余韻となって心に残った。安っぽくお涙頂戴的になってもおかしくないこのストーリーを、絶妙な演出と距離感でまとめた作品。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-17 03:52:11)(良:1票) |
6. べクシル 2077 日本鎖国
《ネタバレ》 ベースとなっているアイデアはなかかな面白い発想で、導入も良く期待して見ていましたが、終盤にかけてどんどん失速、ラストに至ってはB級どころか火サス級。そして失速に拍車をかけたのは間違いなく声優黒木メイサでしょう、人間のあなたがなんで感情こもってないの??客寄せパンダ的にモデルやら芸人を声優に使うのはどうなんでしょうか?うまい人もいますけどね。今回は残念。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-29 17:55:26)(良:1票) |
7. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 原作未読、TV未見で観賞しましたが、楽しめました。松雪泰子は薄幸な母親に見事にハマっていたし、石神役の堤真一も抑えた感情表現で天才数学者を表現していて好演でした。本編との絡みのないクルーザーを爆破するくらいなら、石神の背景をどこかで少し見せて欲しかった。冒頭での爆破シーンは、ハリウッド映画の常套手段だが、今作の場合静かな印象の本編に対して変に浮いていた。福山雅治のお芝居はなんというか相棒の水谷豊とダブってしまい、キャラ作り過ぎで気になりました。言葉は悪いけどTV的な感じ。とはいえ、全体的には脚本がしっかりしていて、うまくまとまっていたと思います。改めて原作を読んでみたい作品です。ラストの私なりの解釈は、すべて計算通りだった石神の筋書きが「一緒に償います」という一言で覆されてしまった絶望。でも、そんな形でしか愛情を表現できない石神が、おそらく初めて触れた人の体温なのでしょう。 [映画館(邦画)] 6点(2008-10-07 06:25:10)(良:1票) |
8. ハチミツとクローバー
《ネタバレ》 美大生である登場人物のそれぞれのディティール、作り込みが感じられず、なんとも薄っぺらい作品でした。全体を通して見た時に、なにか連続ドラマの総集編を見ているようなブツ切り感。歌詞付きの音楽で映画を盛り上げている気になるのはやめて欲しい、邪魔でした。学生映画でもマンネリ化している、突然海行こう→服のままはしゃいでびしょ濡れ→ラブシーンパターンは、作っていて恥ずかしくないんでしょうか?観ているこちらはうんざりです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-12-19 14:10:36)(良:1票) |
9. 28日後...
《ネタバレ》 高速ゾンビ、楽しめました。こんな事あってもおかしくない時代だなー、なんて思いながら観ました。それから、アングルやトーンなど怖さをだすディテール作りにセンスを感じました。 ハッピーエンディングの方が、映画としては綺麗に締めてて好きです。なんでマルチエンディングなのかは疑問。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-10 14:57:54)(良:1票) |
10. ああ爆弾
《ネタバレ》 とにかく小気味いい映画。伊藤雄之助と越路吹雪の掛け合い「どんっ。。どんどんっ。。。おいっ。。おいおいっ」。沢村いき雄の「三百万っ三百万っさーんびゃーくまんっ」心地良過ぎて何回もリフレインです。カットのテンポ、お芝居のテンポ、音楽(お経、狂言など)時折みせるシンメトリーなカメラアングル、それらがセンスよく絡み合い、全く古くささを感じない作品。万年筆爆弾、ゴルフボール爆弾、どれも、仕掛けたはいいが、自分のところに戻ってくる。。娯楽大作です、岡本喜八の映画的リズム感、無条件に楽しめました。 [DVD(邦画)] 7点(2008-10-02 14:08:10)(良:1票) |
11. フリーダムランド
《ネタバレ》 白人刑事の甥っ子の失踪で団地封鎖して、あげく暴動まで起きちゃう。恥ずかしながら、今もってそこまでの人種差別があるんだということを再認識しました。退屈はしませんでしたが、ロレンツォの突っ走りぶりというか、もうちょっと周りの刑事との連携が普通あるでしょ、とか、ムーアのすごい狼狽ぶりにちょっと引き気味でした。 子供の失踪を告げられた時のサミュエルの慌てっぷりは尋常じゃなかった。。喘息の薬のお芝居はパニックシーンでたまに見かけますね。表現しやすいアイテムなんでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-06-18 18:23:53)(良:1票) |