1. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 今回バットマンの前に立ちはだかるのは純度100%の「悪」であるジョーカー。自分の過去さえも覚えてなく、まるで呼吸をするかのように人を殺す。しかも彼は狂っているだけでなく非常に計算高い。バットマンを内から外から追い詰めていきます。そしてバットマンの理解者であるデントが「悪」に染まり「トゥーフェイス」となるあたりから物語は加速度的に進んでいきます。 トゥーフェイスは自分を騙した者達への復讐を始めます。 そして、バットマンは常にジョーカーの後手後手に回ります。 ここまでのシナリオは間違いなくジョーカーが描いていたとおりの物でした。しかし、最後の最後、ジョーカーがゴッサム市民に提示したゲームがバットマンの、そしてデントの信念であり正義は無駄ではなかったと示す結果になります。 しかし、市民に根付いていたデントの「正義」はデント自身の中にはもう既になく、「悪」に染まっているという皮肉・・・。そして死ぬまでに結局デントは5人を殺害してしまいます。バットマンは市民の間に根付き始めた正義を摘み取る結果を恐れます。 バットマン自身も一歩間違えばデントと同じ。悪の道へ染まっていたかもしれない。 「だけれどもレイチェルが自分を選んだ!」という幻想だけで何とかバットマンをやっていけてるぎりぎりの状況。それにもかかわらずバットマンはデントの殺人の罪を被ります。 そしてバットマンはゴッサムシティを影から支えるまさに「ダークナイト(闇の騎士)」となるわけです。 次回作でバットマンは新たな闇に、そして自分自身に内包する闇に打ち勝つことが出来るのか。次回作に期待せずにはいられません! (追記) 2回目観賞しました。 ストーリーの隙の無さが際立ちますね。やっぱりジョーカーは素晴らしいのですが、1回目は正直ジョーカーに圧倒されてしまい他の役者たちの演技やストーリーラインをじっくりと観賞することが出来なかったので。脇を固める名優達が最高でした。そして、主人公役のクリスチャン・ベール。 彼のカッコよさが2回目は際立ってましたね。ラストのゴードンの「ダークナイトだ。」のくだりからドン!と「THE DARK KNIGHT」のタイトル。たまりませんね… [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 23:25:28)(良:3票) |
2. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 細田映画の中でも頭一つ抜けています。この監督の映画はストーリーについて、悪く言えば堕胎しているところがあり、それから発生する矛盾点を演出の良さとハッタリでごまかすところがあるのですが、今回はそれがうまく作用していたと思います。描きたいものが「サマーウォーズ」と比べて明確だった為でしょうか、脚本の詰めの甘さが、観客の想像力を喚起させるアクセントとして昇華出来ていました。自分自身、年を取っていく上で母親という存在の偉大さを感じずにはいられない中、「親子」というテーマをド直球でぶつけてくる本作は大変ツボにはまり、涙腺と感情を大いに刺激されました。特に素晴らしいのが雪の中2頭のこどもが駆けていき、それを後ろから母親が追いかけるシーン。2頭の成長を思う母親の心情を推し量ると、不思議と鳥肌が立ってしまいました。 また、ベッタベタですが弟である雨との別れのシーン、雪が自分の正体を曝け出すシーン、最後の花の笑顔で涙腺が決壊しました。エンドロールの歌でも歌詞と物語のシンクロに感動し、またもや涙腺が決壊しました。つまり、後半は泣きっぱなしでしたww 泣きっぱなしだったので9点にします! [映画館(邦画)] 9点(2012-08-02 18:55:59)(良:2票) |
3. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 元ネタは未見。首吊り死体のシークエンスから、ラストの1対4の対決までずーっと俳優陣や映像の持つ「熱」を伝えない作りになっている。その分、蛇に噛まれてからそれまでの乾いた映像が影を潜めキャラクターの感情が剥き出しになってくるのが映え、思わず胸が熱くなった。復讐の代償を払いながらも生きる晩年のマティの毅然とした姿は悲しくも美しい。画面奥に消えていくマティを墓に入ったルースターが見守るようなラストカットが素晴らしい。 [映画館(字幕)] 9点(2011-04-14 20:02:52)(良:2票) |
4. クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
《ネタバレ》 ぶりぶりざえもんのぶりぶりざえもんによる全ての子供達の為の、クレしんファンの為の映画。ぶりぶりざえもんが立っているだけで笑える。しゃべるだけで笑える。こんなキャラはぶりぶりざえもんだけだ。そんなぶりぶりざえもんが頑張る。自己中で利己的。へたれ。そんなぶりぶりざえもんが生まれて初めて他人のために命をかける。困っている人がいる。命を投げ打ってでも助けようとする。なぜならぶりぶりざえもんは救いのヒーローだから。救いのヒーローとして生まれてきたから。大勢の人の命を救って消滅するぶりぶりざえもん。それを知るのは生みの親、しんのすけだけ。息子との別れ。親友との別れ。しんのすけの頬に伝う涙。これで感動しないワケが無い。書いてて泣けてきた。 しかしながら改めて読み返すとエライ駄文だ。 [DVD(邦画)] 8点(2010-08-07 00:34:47)(笑:1票) (良:1票) |
5. キック・アス
《ネタバレ》 早○田松竹にて観賞。めっちゃくっちゃ面白かった!!!!!!!!緑のコンドームが見せるヒーローになる為の覚悟、ビッグダディとヒットガールの親子愛と別れ、ヒットガールが父親への愛と復讐の代償を背負って敵のアジトに乗り込む際の表情、レッドミストのドジッコぶり、ばーなーなー、ばーななーなー、ジョーンジェットのBad Reputation、FPSやリベリオンを髣髴とさせるヒットガール親子のクールなアクション、キックアスのしょっぱい戦いっぷり、爽快感溢れるED、先の読めない展開、全てが最高!!勧善懲悪のカタルシス、スタンディングオベーションもの。観てない男は今すぐTSUTAYAに走るべし!女でもTSUTAYAに走るべし! [映画館(字幕)] 9点(2011-05-15 23:26:19)(良:2票) |
6. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 おっぱいがいっぱいでした。 ごちそうさまでした。 おなかもいっぱいになりました。 …もういっぱいいっぱいです。 [DVD(字幕)] 0点(2009-05-15 00:14:29)(笑:1票) |
7. 東京ゴッドファーザーズ
物凄いリアルな背景に不思議とマッチングするコミカルなキャラクター達。そして、奇跡だらけの御伽噺めいたストーリー。アニメーションの良い所は「多少嘘くさい内容でも観客が違和感を全く感じない」所だと思います。その点、この作品はアニメの利点を最大限に生かした映画ですね!実写でやったらこんなの「ありえねー。」の一言でうっちゃられちゃいますよ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 00:11:58)(良:1票) |
8. グラン・トリノ
《ネタバレ》 最後の20分はもう言葉に言い表せないくらい凄い。 タオに金網越しに「贖罪」するシーン、指で銃の形を作り不良達を打ち抜くシーン、 グラン・トリノが浜辺沿いを走るED、テーマ曲等々全てにおいて格好良い。格好良過ぎる。 自らの死によって暴力の連鎖を断ち切り罪を認め許しを請うラストはこれまでの映画でイーストウッドが演じてきたキャラクターの言動に対する贖罪の行為であり、40年越しの「クリント・イーストウッド」という名の物語の締めくくりにふさわしい最高のラストでしょう。 彼の鋭い眼光が、銃を持ったときの「何が起きるか分からないドキドキ感」が「ダーティ・ハリー」の、「夕陽のガンマン」の頃からなんら変わっていなかったのが凄く嬉しかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2009-05-03 22:09:25)(良:1票) |
9. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
ここのレビューで「子供には分からないじゃないか」などと批判してる人。 そんなことないですよ!自分がこの映画観たのは小学生の頃だけどしんちゃんの疾走シーンでは感動しました。中学生になって観直してみて、少し自分の父親を尊敬するようになりましたしある程度映画を観た今でも感動して明日への元気を貰っています。 そして、これから働くようになって家庭を持っても、自分の子供にはコレを観せようと思います。子供の前でグジュグジュ泣いて子供に「どうしたの?」と言われようと思います。 [映画館(邦画)] 10点(2009-01-16 19:37:35)(良:1票) |
10. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 単純に面白い。観ている間は演出、演技、音楽その他諸々が楽しめたので退屈はしなかった。でも、それだけ。何かアッサリ終わっちゃったなあとガッカリ。ストーリーがまるでライダーチップスのチップスのようであまり惹かれなかった。しかし、ザッカーバーグが元カノにフェイスブックの友人登録(?)をするという盛り上がりに欠けるラストで、結局この映画で描きたかったものはは等身大の1人の人間だったんだなと納得。OPではまるで宇宙人のようだったザッカーバーグにある意味共感させられてしまった。というかザッカーバーグから知性と富を引いたらまんま俺。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-19 22:55:38)(笑:1票) |
11. イングロリアス・バスターズ
ようやく観れました。第1章の農家の緊張感溢れるやり取りからもう心をわし掴み。噂のランダ大佐の演技は確かに凄い、おもわず唸らされました。それと、やはり地下の酒場でのシーンが凄すぎる。近頃「面白いけど印象に残るシーンが少なく、平均点以上の優等生映画」しか見てなかったので、久々のタラ映画が新鮮でした。やっぱり映画は尖りに尖った印象に残るシーンがあってこそ。面白かったです。DVD買って良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-28 00:15:16)(良:1票) |
12. 少年メリケンサック
《ネタバレ》 他の邦画とは(良くも悪くも)一線を画しているクドカン映画。今回はわりと当たりでした。自分が単純に頑張るオッサンに弱いのですが。また「アンドロメ~ダ~」とか「世界人類を~」とか劇中に出てくる歌が皆中毒性があって良かったです。ただこのノリで120分は正直辛かった… [映画館(邦画)] 4点(2009-03-20 01:19:25)(良:1票) |
13. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 【1回目鑑賞時】冒頭30分のテンションの高さに圧倒される。上下左右から襲い掛かるアクションシーンのつるべ打ちと濃いキャラクター。飽きる間もなく一気にエンディング。すごすぎる、なんじゃこりゃなどの言葉が次から次へと頭に湧いてくるが文章にならず。某ラッパー兼映画評論家が「ぶっ飛ばされた」と言っていたが、まさにそれ。 【2回目鑑賞時:IMAX3D】主演のトム・ハーディ、シャーリーズ・セロンをはじめとする、セリフの抑揚でなく表情で語る演技の良さに気付く。また、ボンネットについた火を砂を巻き上げて消す際に排気口?が閉じているなどの細かなギミックにも隙がない。ストーリーも単純であるが故にアクションを際立たせているし、音楽も素晴らしいことを再認識し、3回目も見たくなる。 【3回目鑑賞時:立川極上爆音上映】まるで、中身の詰まったおもちゃ箱のような映画だ。人食い男爵が絶えず乳首をいじっていることを確認(カフスボタンまで乳首のデザイン!)。ニュークスがイモータンジョーにハンドルを掲げるシーン、フュリオサが捕らわれたトースト(嫁さんのうちの1人)を見る時の表情、マックスの名乗りのシーンが最高だという結論に達し、次は何の映画を見ようか考える。 【4回目鑑賞時】ギターマンの登場シーンが完璧な出来であり、武器将軍の「血まつりだー!」の言い方がたまらなく間抜けであり、スリットがインターセプターに乗ってマックスを指さすシーンが死ぬほどかっこいいことに気付く。そして、やっぱりマックスの名乗りのシーンで痺れ、エンディングカットのカッコよさにしびれ、ブルーレイ購入を決定する。 [映画館(字幕)] 10点(2015-08-02 22:02:10)(良:1票) |
14. インビクタス/負けざる者たち
信頼のイーストウッド印はまだまだ健在!ベタでベタでどうしようもないくらいにベタなんだけど根底にある漠然とした「優しさ」のためか、伝えたいことがしっかりしているせいか、揺らぎのない、どっしりとした感動作に仕上がっております。 あと、マッド・デイモンはいい役者ですね。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-13 20:09:17)(良:1票) |
15. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
2作目は未見でしたが、大丈夫でした。余計なシーンが多く、ここカットすればいいのになあと思うことがしばしば。ですが、この映像は…。「人類の英知の結晶と言っても言い過ぎではない」と思うくらい圧倒されたのを観賞から5ヶ月経った今でも思い出します。余談ですが、3Dを研究している大学の教授がこの映画を「3D映画の中で最も素晴らしい3D映像が楽しめる映画」と言って褒めており、逆に「史上最低の3D映画はハリーポッターPart7である」とコケ下ろしていました。そんな教授の話を聞きながら、「ああ、この教授は海猿3やタイタンの戦いを観ていないんだなあ」と思ったのはまた別の話。 [映画館(字幕)] 8点(2011-12-28 00:31:37)(笑:1票) |
16. レオン/完全版
いまさら特に言うこともないでしょう。傑作です。この映画を観て以来、ナタリー・ポートマンを追っかけ続けています。 [DVD(邦画)] 6点(2010-08-07 10:40:54)(良:1票) |
17. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 最後、試合が終わり退場するシーン、片手を上げて観客にこたえるカットで涙腺決壊しました・・・・。ロッキーは幾つになってもみんなのヒーロー、ロッキーでした。 ありがとう。ロッキー。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-24 14:34:34)(良:1票) |
18. 百万円と苦虫女
《ネタバレ》 しつこすぎない演出や演技、「山梨に勝てる」等の小ネタ、蒼井優など良い所、光る所は沢山有りましたが終盤の味付けを大失敗してしまいましたね…。傑作から「蒼井優だけの映画」に成り下がってしまいました。勿体無い。ラストだけ駆け足になって浮いてしまっているし金銭問題はせっかく作り上げたホンワカした雰囲気を壊す要因になりかねない。演出としてやってはいけない事でしょう。ラストの台詞は良かったものの自分としてはこの点が限界です。ドーナツをくわえる蒼井優が可愛かった。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-20 01:03:55)(良:1票) |
19. トロン:レガシー
《ネタバレ》 お正月に観ました。前作は未視聴。「アリス・イン~」の暗くて観辛い映像に比べてかなり観易くなっていました。この映像を体感するためだけにお金を払う価値はあると思います。さて、内容ですが、言ってしまえば極めて退屈。先の読める意外性の無いストーリー。子供向けですね。しかし!そんなものはディスク・バトルのかっこよさ、バイクバトルのかっこよさで帳消しです!トロンの最期が凄くかっこよかった!!唯一この映画で鳥肌が立ったシーンです。しかしながら、見せ場の少ない中盤は本当に退屈。それと、飛行機のバトルはすこしかっこ悪かったかな…。最後はきっちりディスクバトルで〆てほしかった。 [映画館(字幕)] 6点(2011-01-13 23:42:06)(良:1票) |
20. 北京原人 Who are you?
もうすこしがんばりましょう。 [ビデオ(邦画)] 0点(2009-03-20 01:55:42)(笑:1票) |