Menu
 > レビュワー
 > スノーモンキー さんのレビュー一覧
スノーモンキーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 67
性別 男性
自己紹介 最近になり、やっと映画鑑賞に時間がさけるようになってきたので活動再開していきます。自分は記憶力が悪く、映画を観ても内容をすぐ忘れてしまうので、できるだけレビューを残していきたいと思います。基本書くことは苦手ですので、大したレビューは書けませんがよろしくお願いします。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
>> 通常表示
1.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
最初は一番頼りになる奴が、状況が悪くなるに従って人間の業に逆らえず一番の問題児となり、逆に最初はサイテーだった奴が、最後にはヒーローになる流れはテンプレ化してますね。エイリアンの二番煎じだという声も多い本作ですが意外と楽しめました。暗くなるにつれて、昼間は洞窟などに潜んでいる謎の生物が行動を開始するシーンは、千と千尋の神隠しのような緊迫感がありよかったです。ヒロインでもあるキャロリン船長が、最後で殺されたところに本作の潔さを感じてしまった。結局、生き残ったメンバーって、最後まで自分が生き残ることに貪欲で尚且つ冷静な奴でした。とても分かりやすく、下手にお涙頂戴な感じにならなくてよかったと思います。ただ、気になる点が一つ。リディックの闇でも眼が利くという特殊能力があるのは何故?どういう理由で身につけたのか説明もなかったので不自然でした。低予算でも、工夫して丁寧に制作すれば良作を作れるという見本だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-24 21:57:25)(良:2票)
2.  千年女優 《ネタバレ》 
走る!走る!戦国時代から、幕末、戦中、戦後、そして月まで。とにかく走りまくりの87分間です。立花の、一度でいいからここまで追いかけられたいという言葉に賛同。男冥利につきますよね。ストーリーは、思いを寄せる顔も分からぬ男を探しに行く。それだけ。単純明快な映画です。普通なら飽きてしまいそうですが、くるくる変わっていく躍動感あふれる映像、張られては丁寧に回収されていく伏線、蜘蛛巣城や無法松の一生へのオマージュ、どんどん今敏の世界に魅せられていきます。映画は「絵」で語るんだ。アニメ映画を作るならば、アニメでしか表現できないことをするんだ。このような今敏監督の覚悟がひしひしと伝わってきました。立花に「今度はきっと会えますね。あの人に。」と問われた千代子の「どうでしょう・・・でもどっちでもいいのかもしれない。だって私・・・あの人を追いかけてる私が好きなんだもん。」という最期の言葉の深さ。体は年老いても、心はずっと青春時代のままなのですね。一人の女性の一途な恋を描いた素敵な作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-22 23:00:15)(良:1票)
3.  サウスパーク/無修正映画版 《ネタバレ》 
これはいったい何でしょう・・・ 監督さんはブラックジョーク連発でしてやったりとか思ってるんだろうなきっと・・・ 全く笑いのネタとしては成立していない。小学生がふざけて、「う○こー!う○こー!」って訳もなく連呼してるのと同じレベルなんですよねこれ。一発芸をずーっとみせられるんで飽きてきます。当然、尺的にも映画としてなりたたないので変なミュージカル入れたりしています。せめて最後までおふざけで押し通して欲しいと思って観ていたのに、クライマックスでお涙頂戴のストーリーぶっこんできやがった・・・ 正直、ちょっとダサい。映画にするのは無謀だったと思います。10分くらいのアニメにするのがいいように感じました
[DVD(字幕)] 2点(2014-12-27 01:21:20)(良:1票)
4.  ももへの手紙 《ネタバレ》 
元来、妖怪といえば人間にとって恐ろしい存在であり、決して相容れあう関係ではありませんでした。最近になって夏目友人帳をはじめ、人と妖怪との共存を模索するアニメ作品が出始めました。本作の妖怪は死んだ人間が天に召されるまでの間、死者とその家族を見守る役割で登場します。人との関係性からみれば従来の妖怪像であり、普通ならばどこか畏怖の念を持って作品を観てしまいます。しかし、本作では妖怪の性格が、ズボラで情けなくどこか憎めない。反対にヒロインのももは元気いっぱいな多感な小学校6年生の女の子。妖怪に恐れをなすどころか逆に弱みを握り顎で使う始末。この関係がこの作品をとても観やすくしています。ももと母親のいく子は、父親を水難事故で亡くしてしまいます。住むところがなくなり、叔母の住む汐島に引っ越します。ももは父親と最後に喧嘩別れをしてしまったことを後悔していました。父親が船に乗る前に残した手紙をももは見つけるが、「ももへ」と書かれた宛名以外は空白でした。人一倍、気を使い不器用な父は謝罪の言葉が見つからなかったのだ。空白の手紙一枚で父と娘のこそばゆい親子関係を想像させてしまう沖浦監督は上手いですね。いく子も普段は明るく振舞っていたが、旦那のいない寂しさを紛らわすため知らないうちに無理をしてしまい、持病の呼吸器系の病気が悪化し倒れてしまいます。ここからクライマックスへと繋がるわけだが、普通の作品だとここまで辛く厳しいストーリーをみせられると途中で疲れてしまいます。しかも、妖怪の映画となれば余計に陰湿な感じを受けてしまいます。ももと妖怪の絶妙な関係。ももといく子の明るい性格。近所の人たちの温かさ。この3点で沖浦監督は暗く厳しい物語を明るい日常物語にしてしまいました。凄いですね。後は、怒涛のクライマックス!マメの言葉で吹っ切れたイワとカワは、仲間の力を借りて台風の中ももを今治まで運びます。妖怪達のトンネルを「こうなったらヤケクソでござるー」と叫びながら滑走するイワ!かっこよかったぞー!ももが父親に宛てた手紙を持って消えていくイワ、カワ、マメにうるっときちゃいました。こんな愛すべき妖怪いないぞ。最後、小舟で父親からの手紙が届くシーンは素晴らしいですね。こんなにも不器用で優さの詰まった短い言葉・・・号泣しました。人間は一人では生きていけない。そんな沖浦監督の気持ちが伝わってくる素晴らしい映画でした。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-29 20:41:16)(良:1票)
5.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
イジメや母親の不倫など、多くの問題に耐えきれず自殺した少年の再起をかけた修行の話。この映画はまさに人生の教科書だと思います。人が良すぎて残業をばかりさせられるのに、一向に昇進しない父。ストレスのはけ口として不倫をする母。医学部受験を理由に無関心を装う兄。一つのネジの緩みをきっかけに家族みんなが壊れていく負のスパイラル。真が命を取り留めたことをきっかけに、一からやり直そうと懸命な母。その思いとは裏腹に、母の不倫に嫌悪感を抱く真は辛く当たります。母親って家族の中の「華」だと思う。その「華」が枯れたり、汚れたりしたときの家族に与えるダメージの大きさをリアルに描いています。開きなおったような真の姿に秘かに思いを寄せていた唱子は、不信感をいだきます。この映画で唱子の存在って重要で、自身もいじめられていた唱子は、苦境に立たされても意思を曲げない強い真を尊敬し心の糧にしていました。それを知った真は初めて、自殺前の真も愛されていたことを知るのです。ここからだんだん変わっていきます。本音を言い合える友達もでき、生気が戻り人間らしくなっていきます。このような伏線があり、家族会議で友達と同じ高校に通いたいことを涙ながらに告げるのです。家族が初めて本音でぶつかったシーン。とても感動しました。兄がティッシュを取るとこが最高にいいですね。悩むひろかに対し、「全然普通。何もおかしくないよ。それでいいんだよ。」と優しく語りかけます。ただあくまで、「これからはお互い一生懸命生きていこうね」ということが前提の言葉だと思います。家族だってこれでずっと仲良くハッピーエンドのわけがなく、これからも就活、老後問題など困難な出来事が何度もやってきます。プラプラは真が復活の試験に合格した後、戸惑う真をしり目にたまには気に留めてやるという言葉を残し、あっさりと去っていきました。あくまでも、本番はこれからなわけで家族や友達と協力し合って生きていかなければなりません。原監督は、めでたし、めでたしで終わらせるような映画は作りません。オトナ帝国だって、「大人になって綺麗なお姉さんといっぱいお付き合いしてみたい。」という名セリフがあるが、ちゃんと大人になるかはしんのすけ次第で確約などされません。「厳しい内容の映画で、生きる希望を与える。」私はこれこそが最高の映画だと思います。
[DVD(邦画)] 10点(2015-01-04 23:46:49)(良:1票)
6.  パプリカ(2006) 《ネタバレ》 
夢の中の描写がリアル過ぎて驚きました。凄い映像の連続で見る側を飽きさせません。今敏監督って、見た夢をはっきりと覚えているタイプの方だったのでしょうか?DCミニを盗み、人の夢を自在に操り悪用する輩を追っていくストーリー。ヒロインのセラピストの千葉敦子の夢には、自身の内面に潜むパプリカが現れます。パプリカは、スフィンクスやティンカーベルに変身しながら活発に行動します。物事もハッキリ言います。一方、敦子は我を内に秘める女性で常にパプリカの後ろをついて行きます。ある意味、パプリカは憧れの存在です。そんな敦子がクライマックス、パプリカの命令を無視し、我を貫き想いを寄せる時田を助けに行く姿は印象に残りました。ストーリーのわかりにくさは、夢の中のストーリーなので気になりませんでした。また、全編を通して音楽が素晴らしかったです。
[DVD(邦画)] 7点(2014-12-03 00:01:19)(良:1票)
7.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
冒頭の服役中の大友の格好に笑ってしまった。帽子を被り、胸には名札。まるで幼稚園児ではないか。ここに哀れな男の姿がありました。前作のアウトレイジでは、奇抜な殺し方に注目が集まりすぎてそれを北野監督は快く思わなかったようだ。本作はそのような表現が抑えられている一方、言葉の暴力で魅せてくれました。花菱会の若頭の西野との怒鳴り合い、「殺すぞー!」「やれるもんならやってみろー!」これは完全に子供の喧嘩である。そんなやり取りすら、漫才にしてしまう北野監督はさすが。裏切っては裏切られ、あるものは頂点から奈落の底へ突き落され、無残に殺されます。哀れで大バカな男たちの悲劇的な喜劇。北野監督のバイオレンス映画は、最も残酷な形で暴力社会を否定しているのである。暴力を否定するには笑いとばしてやればよい。幸せを肯定するなら残酷な悲劇を見せつけてやればいいんだ。そうすることが一番効果的であることを北野監督は知っている。絶対的な感性で社会に疑問を投げかける北野監督は天才であり、彼の作品を愛してしまうのは当然であろう。最近の作品は、なんだかんだ言っても客が入らなければ意味がないというスタンスで映画を製作しているので、今まで北野作品に縁がなかった人も鑑賞するようになり嬉しく思います。
[映画館(邦画)] 8点(2015-01-15 00:15:33)(良:1票)
8.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
撮影期間たった10日という、世にも珍しいマキノ正博監督の時代劇ミュージカル映画。昭和14年にこんなにも楽しい娯楽映画が存在していたことに驚きました。片岡千恵蔵や志村喬の歌声が聴けただけでも観た甲斐がありました。傘屋をストーリーに絡めたのがよかった。色々な模様の傘が綺麗で映像に栄えるんですよ。特にラストの傘が一斉に花開くシーンは圧巻。この作品、シェルブールの雨傘より25年も前の公開なんですよね。すごいなー。それとお春さん!可愛いー!何ですか、あの男心を擽る仕草、言葉。完全にノックアウトされました。あの黒澤明監督でさえ「一番美しく」のような表現方法をせざるを得なかった戦時中に、よくこの映画が公開できましたよね。日本の映画界は、この映画を後世にしっかり伝えていかないといけないですね。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-07 19:46:10)(良:1票)
9.  豚と軍艦 《ネタバレ》 
とてもエネルギッシュな映画でした。まさにバカヤローな男どものドタバタ喜劇。とにかく、この映画の中の「男」に何一つ魅力を感じません。弱いものから金をせしめる。妊娠した彼女を簡単に中絶させる。引っ掛けた女を米兵に受け渡す。親分と慕われている銀次でさえ、胃潰瘍を末期がんと勘違いしノイローゼになる始末。これまでの日本映画のヤクザ像とは一線を画しており、高倉健の任侠映画の真逆を行っています。この男どもの末路も哀れで、自分の育てた豚に踏み殺され、ある者は便所の汚水に顔をうずめて死んでいきました。オーバーアクト気味な演技もなかなか面白かった。加藤武のいかれた演技、言動は異彩を放っていました。また、若干17歳の吉村実子の体を張った演技も凄い。吉高由里子の蛇にピアスの演技なんてまだまだ。若者の有り余るエネルギーが、全てマイナスの方向に放出してしまいました。普通なら陰湿な映画になってしまうところを、喜劇にしてしまう今村監督は凄い。まさに日本版ヌーヴェルヴァーグ!
[DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 22:27:14)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS