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1.  悪霊島 《ネタバレ》 
ひとり2役、多重人格症といったトリックは今となっては何の新しさもないが、公開当時としてはアリだったはず。歳とともに、この種の映画はどうしても懐かしさが先立ってしまい正当な評価を下すのが難しいが、冒頭の謎掛けの割には結末が意味不明だったり、トリックに溺れて、展開にロジカルさが欠如していたり、と金田一もののなかでは、どうしても点数が低くなる。だけど、今は亡き古尾谷雅人の眼鏡のフレームや服装にどうしても時代の雰囲気を感じてしまって、そういう意味では決して悪くない映画。
6点(2004-03-27 00:12:30)
2.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
多重人格症をミステリーのオチにする作品があまりに多いなかで、解答編になっていない結末は、いやはや、なんとも。。。せっかく、冒頭が、アガサ・クリスティばりの「嵐の山荘」風ではじまったのに。「そして誰もいなくなった」のようなロジカルなミステリーが楽しめると思ったのに。とても残念。画面全体のトーン&マナーも、恐ろしいというよりも、陰惨という感じで、なじめなかった。
5点(2004-03-20 19:32:31)
3.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
横溝お得意の近親相姦(風)ネタではあるが、顔のない被害者=加害者という、古典的本格派ミステリーでよく使用されるギミックを使って、うまくまとめた好作品。乱歩ものもそうだが、昭和初期という舞台設定はこの種のミステリーには不可欠な要素。DNA鑑定などの科学捜査全盛の現代では、こんな謎ありえないから。この種の土着的なムードっていまの日本には(特に都会には)皆無だから、レトロスペクティブに訴えるものがあるんだろうな、と。ともかく、金田一ものとしてはとてもよい作品であることは疑いない。
8点(2004-03-19 00:16:58)
4.  アメリカン・ビューティー
どうってことない、というか、わけのわからない映画。なぜアカデミー賞? まあアカデミー賞自体の価値が現在どこまであるかはわからんが。後味は悪くないし、時間潰しにならなくもないが、この映画の存在意義が理解できませぬ。
5点(2003-08-09 18:15:56)
5.  アイズ ワイド シャット
意外に評価低いですね。数年前、ロードショーの最終日に渋谷の映画館で見たけど、ガラガラだった記憶があります。でも、これ面白いと思うけどなあ。DVD買って10回くらい見たけど、何度見ても飽きないし。「時計じかけ~」「シャイニング」「博士の~」「2001年~」「ロリータ」など天才クーブリックの芸域の広さを改めて感じた遺作でした。
8点(2003-06-23 23:39:11)
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