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1.  UPRISING アップライジング<TVM> 《ネタバレ》 
ドイツ占領下ワルシャワ・ユダヤ人ゲットー蜂起と失敗を描いている。悲惨さを前面に出したホロコーストものとは一味も二味も違うユダヤ人レジスタンスものの佳作。老若男女を問わず様々な手段で戦うしたたかな不屈の精神が実に小気味良い。記録映像かも知れないが、急勾配の屋根の上で身体にシーツのようなもので作った命綱を結びつけ、振り子のように揺れながら屋根を走り反動をつけて、眼下のドイツ軍めがけて火炎瓶を投げつける女性レジスタンスの映像など、圧倒的な迫力がある。ユダヤ人の利益のためと信じて穏健策をとろうとするユダヤ評議会議長ドナルド・サザーランドの悲哀、鎮圧する側のドイツ軍将軍役のジョン・ボイトの中間管理職の苦悩もなかなかいい味。史実では蜂起に手を焼いたドイツ軍は80cm列車砲まで持ち出してワルシャワを砲撃し、辺り一面を月面のような廃墟にしたという。「戦場のピアニスト」(私はこの映画のどこがよいのか全くわかりません)よりも本作のほうが遥かに好感が持てた。
[DVD(字幕)] 8点(2005-03-30 19:10:02)
2.  アギーレ/神の怒り
史実に基づいたお話とは申しながら、ストーリーらしいストーリーはありません。映画全編にわたって熱帯雨林の如く息苦しいほど蒸し暑い空気が感じられ、重く退廃的な狂気だけが存在しているようです。ヘルツォーク監督の「キンスキー わが最愛の敵」などによる撮影裏話などを知っているとそれなりに楽しめるように思われます。しかし何の予備知識もなかった初見の際には、幻想的にも感じられた地獄巡りのような行軍シーンに心惹かれるところはありましたが、「あ~鬱陶しい」と言うのが正直な感想でした。どど~んとダウナーな気分になりたいときにはお勧めだと思います。
6点(2005-03-18 13:49:44)
3.  あずみ
PG12という規制がもどかしい。ちと不完全燃焼でした。狂剣士・最上美女丸ことオダギリジョーくんはキャラも立ちまくっていて、とにかく素晴らしかった。一瞬美女丸の顔の向こうに「成田三樹夫さん」が透けて見えたりして大変嬉しかった。オダギリジョーくんもこの道を極めて欲しいと思います。私的には原田芳雄さんのすんごく強いシーンとか見たかった。むちゃくちゃ強い原田さんが破れた相手にあずみが勝つというカタルシスが欲しい。薄っぺらな友情やほのかな恋情などは余計に感じられる。野盗に襲われて阿鼻叫喚の地獄絵図になる村とか、女子供の首や手足が飛ぶシーンとか、救いようのない凄惨な背景があってこそ乱世を治めて平安を求める主人公たちの非情な決意がもっと輝くのではないかと思う。ぜひ18禁で見たい。二百人切り…腹を切られたら内臓が出て当然ではないか…切られた腕や足がゴロゴロ転がっていても良いのではないか…あたりが一瞬見えなくなるほどの血煙があがっても良いのではないか…PG12がもどかしい。岡本綾さんも好きな女優さんですが、「やえ」という小娘は軽業師一座にしては動きが鈍いし、教条的な平和主義を唱える説教女というのもいかがなものか(あくまで役の上ですが)…どうせなら能天気な平和論を唱えた後で野武士に襲われた際に無残にも乱暴されて殺されてしまい、怒り狂ったあずみが野武士を皆殺しにしたあとで「やえ」の血に染まったビロードのマントを身にまとう…というシーンでもあれば面白いような気がします。時代の狂気を凌駕する突き抜けた少女の狂気が見たかった!それはそれとしてストレートな一途さが前面に出ている上戸彩さんもなかなかよろしいとは思いました。
7点(2003-05-29 15:09:26)
4.  紅い眼鏡
封切の際に大森キネカまで観に参りました。観終わった後、友人と二人で「どう表現すべきだろう」と顔を見合わせました。確かに爆笑ではないにせよ随所に笑える部分があり、私的には月見の銀二や室戸文明などいけてるキャラと千葉繁さんの都々目紅一は「あり」でした。そして何と申しましても冒頭のプロテクトギアの銃撃戦にはしびれました。川井憲二さんの音楽もずどーんとストライク。延々と台湾の裏通りと田園風景を見せていただいた「ケルベロス」よりは楽しめました。(「ケルベロス」でのプロテクトギアが暴れまわる銃撃戦は実に素晴らしい)
7点(2003-05-28 17:44:24)
5.  アサシンズ
うーん。フランス映画ってどうも映画として破綻してしまうんですねぇ。「クリムゾン・リバー」も如何なものかという感じでしたけど、本作もねぇ。ディテールが余りにも雑で…プロならプロらしくして欲しいですね。ショットガンやドアノブをはじめ、家中にべたべた指紋をつけてそのままにしとくんじゃない!!ガキもガキです。甘ったれるんじゃありません。「レオン」のマチルダの爪の垢でも煎じて飲みやがれ!マチュー君、もっときばりなはれ。
4点(2003-05-05 15:22:13)
6.  愛されちゃって、マフィア
女は度胸。ミッシェル貧乳。フェロモン?。けれど姉御に付いていきます。
7点(2003-03-21 16:22:57)
7.  アイアン・ジャイアント
欧米では、宗教の影響もあって「人型機械」に対して強いアレルギーがあると言う。フランケンシュタインが「冒涜の物語」とされるのは、人が人をつくるという「神の領域」に踏み込もうとするからだ。逆にタブーのない我が日本人は、なんと言っても巨大人型機械(モノ)が大好きだ。鉄人28号、アトム、ライディーン、マジンガー…彼らは単なる機械ではなく、友でありヒーローであり救世主である。欧米人の中にも我々と魂を共有する人々がいた。素直によろこぼうではありませんか。
8点(2003-03-21 16:16:58)
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