1. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 満を持して劇場に足を運ぶような大作ではなく、映画館で「掘り出し物を見つけた」と一人でニンマリさせられる類の佳作サスペンス物。途中から「すべては、死刑囚の心中の出来事であること」は大体想像できるし、最後の「実は子供(の人格)が・・・」のオチも、まぁ、定石といえば定石なのだが、キャスティングの妙と細部まで練られた脚本と小気味のよい演出テンポで、ストーリーが読めても面白さが削がれない一本に仕上がっている。これに、もっと大スターを配したら、きっと、配給会社にシナリオをいじられてしまう気もするので、小規模な佳品として創りあげたのは正解だと思う。 8点(2004-03-14 14:10:46)(良:1票) |