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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1.  愛と哀しみのボレロ 《ネタバレ》 
ラヴェルのボレロとはどんな楽曲か? 四分の三拍子・16小節で最初のメロディが構成される。このメロディをAとすると、次の16小節はAの繰り返し。続くメロディBも16小節を2回繰り返す。メロディはAとBの2種類しかなく、このAABBをひと括りにして4回リピートしたあと、AとBを1回ずつ奏でて終了する。通すと、AABB・AABB・AABB・AABB・AB、と云う流れで約15分。最初のAはフルート、続くAはクラリネット、次のBはファゴットと云う具合に、16小節ごとにメロディを奏でる楽器が変化し増えて行く。リズムを取る楽器も変化し増えて行く。どの16小節も、ひとつとして同じ楽器で編成されていない。音量は終始クレッシェンド(徐々に大きくの意)。管楽器の小さな音色で始まり、後半には弦楽器も加わり、最後は全部の楽器が参加して盛大に盛り上がりスパッと終わる。 私は音楽の専門家では無いけれど、頑張って評するなら、この楽曲は単純だけど複雑である、と思います。実は好きで時々聴いています。  クロード・ルルーシュ監督は、この楽曲と人生の類似性に気付き、映画のテーマに据えようと思ったのでしょう。それが冒頭の言葉で短く表現される。 「人生には二つか三つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのような残酷さで」。  人は誰しも、毎日必ずご飯を食べるし、食べたら排出するし、何時間かは眠る。その意味ではみんな同じだ。生まれた以上は必ず両親がいるし、好きな異性ができれば子をもうける。これもみんな同じ。でも人の一生を、出会いや時々の喜怒哀楽レベルまで細かく見たら、ひとつとして同じ人生は存在しない。誰にとっても1度きりの人生と云う意味では公平でもある。 この映画に登場する人たちにも、程度の差こそあれ色々と悲しいことが起こる。でも、乱暴に云うならだいたい同じに見えなくもない。 もし誰かが「自分は不幸だ」と人生を悲観することがあったとき、「いや、みんなだいたい同じような悲しみを抱えながら生きているのだ」と達観することができれば、苦しさが少し和らぐのではなかろうか。そんな映画だと思いました。  本作は私が学生時代に公開され、鑑賞した友人に感想を聞いたが要を得なかったことをよく覚えています。 友「たくさん人が出てきて、最後に集まって一緒にボレロの踊りを見るんだよ」 私「その人たちはどういう関係なの?」 友「あまり関係ない」 私「じゃあ、なんで集まって一緒に見るの?」 友「う~ん…」、ってな具合。 でも、20年前後しか生きていない大学生に、本作を説明するのは難しかったのだろうと今では分かります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-01-31 17:04:35)
2.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
アイアンマンの最期を看取る映画、って印象でした。私には途中の過程はどうでも良い感じでした。主演を張るキャラがたくさんいるので、ストーリーに絡まなくてもそれなりには扱う必要がある。けっこう面倒くさい。その気遣いが180分の長尺の理由なのでしょう。でも、劇場から遠ざかっていた私に「観に行かなきゃ」と思わせるパワーはありました。アイアンマンさんには、それなりにお世話になって来ましたから、死んじまうことには寂しさを覚えました。さよなら、アイアンマン。 それにしても、本作をしっかり鑑賞するためには、何本の映画を観る必要があるんだ? 私は「ソー」の3作目と「インフィニティウォー」で予習が終わったと思っていたのですが「アントマン」を忘れていました。それと、やたらと強い女性が一人いたけど観た記憶が無かった。胸に星印があるからスティーブ・ロジャーズの妹か?とも思ったのですが、後日にマーベルちゃんだと知りました、とさ。
[映画館(字幕)] 6点(2022-01-08 22:20:25)(良:2票)
3.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 《ネタバレ》 
まぁ石が揃ってしまうのは最初から分かっていたことです。アベンジャーズ側の快感をそれなりに担保しつつ、負け戦に終わる。「帝国の逆襲」みたいなシビアな展開が次回作への引きになる。その意味で上手いなぁと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-08 22:02:57)
4.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
私は色々と楽しめました。 「ウルトラセブン」を見ていると、ほとんどの宇宙人たちが「個人的」に地球に侵略に来るのか不思議でした。常識的には、もっと「組織的」であるはずですよね。「ウルトラセブン」はシナリオの不備ですけど、本作の宇宙人(?)は確信犯の「個人的」です。おそらく母星で禁じられていることをやっています。それは美食(ゲテモノ?)趣味が昂じた結果です。食いしん坊です。その証拠に主演女優はぽっちゃりですw。 格段に進んだ文明世界から来ていても、禁を冒しているから、この食いしん坊の行動は後ろめたさ満載です。そのおどおどした感じがしっかり演出されています。地球のオトコに対する美醜の概念が無いところも秀逸です。そんなこんなを台詞の説明ナシで進める野心作だと思います。 ちなみに、地球人の生殖に関する知識は無かったみたいです。アレの時、びっくりして皮膚に穴が開いたか調べていましたな。スキンに穴があると危ないんだよぉ。お後がよろしいようで。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-25 15:39:24)(笑:1票)
5.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
ストーリーを俯瞰すると、けっこう都合よく物事が進む感もあるのだけど、映画の醍醐味のひとつを忠実に表現していてとても楽しめる。それは、仲間を集めて闘うこと。たとえば「七人の侍」や「大脱走」や「スティング」のように、各キャラクターが特技と知恵を集約して事を成したときの達成感。個人競技より団体競技で勝利する方が、仲間と分かち合える分だけ喜びが大きくなることと同じですね。主演のケビン・コスナーより、老獪な手腕を遺憾無く発揮したショーン・コネリーと、乳母車を足で支えながら照準を外さなかったアンディ・ガルシアの存在感が強く残りました。デ・ニーロも含めて助演が見せ場を主張しながらも上手くまとまった映画は完成度が跳ね上がる。個人的には、ショーン・コネリーがパトロール中にのそりと現れ「授業」を授けたシーンが大好きです。自分の中では名シーンのひとつ。 【2020/11/8追記】先日、ショーン・コネリーさんが亡くなられ、追悼放送で再見。初代ボンド役が有名だけど、私が代表作を挙げるなら本作で、某局の編成担当はその辺りをよく心得ていると思いました。ボンド役を退いた後に髪が薄くなっても、かえってカッコ良く見えるようになった方でした。本作で演じた定年前の初老巡査役では特にそれを強く感じたことを覚えています。本作の登場シーン、派手なことをやる訳では無いのに存在感が格別で記憶に残っていましたが、10年前に書いたレビューでも言及していましたね。(それにしても、法を犯した者を検挙するお話なのにやっていることは銃弾が飛び交う「戦争」で、今レビューを書くなら切り口が変わるだろうと思いました) 数えてみたら、現在の私が本作を演じたコネリー氏とほぼ同年齢。カッコ良い老いのお手本に感謝し合掌。
[映画館(字幕)] 9点(2020-11-10 01:32:47)(良:1票)
6.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
シャーリーズ・セロンが主演した最初のアクション作品は2005年の「イーオン・フラックス」だったと思う。その作品で彼女は殺し屋さんと革命闘士的な役柄を演じました。私が記憶している範囲の話だけど、ボディを使うアクションがしょぼかった。周囲が彼女の筋力に合わせ無理してゆっくり動いているような、分かりやすく云うと上戸彩のあずみや綾瀬はるかの座頭市みたいな感じ。彼女はきっとこの作品の自身のアクションに不満を持っていて、汚名(?)挽回の機会をずっと窺っていたのだと思う。 で、それが果たされたのが本作。カテゴリーはスパイものですけど、私に云わせれば肉弾映画です。 後半、傷を負った亡命者を保護しながら逃亡を図るシーン。雑居ビルに入り、出てきてカーチェイスが終わるまでの10分弱を1カットに収める。本作の見どころはここに尽きる。ビルの中で6人の敵を殺す。手足と肘・膝・銃把で約50発殴る(数えましたw)。同じくらい殴られる。どこまで本当に当てているのかは分からない。でも、彼女と敵が体のアチコチから流す体液はホンモノに見えるし、顔のカタチが変わっていく。全ての打撃にしっかり体重が乗っていて、体重以上に殺気が乗っていて、痛いし痛々しい。最近のアクション映画の格闘シーンは1秒のカットを何十も繋げて誤魔化すことが主流ですが、それが大っ嫌いな私の心情を盛大に代弁してもらったような気分でした。久しぶりに凄いものを見させてもらいました。 80年代は、学生だった私が最もたくさん洋楽を聴いていた時代で、劇中BGMは懐かしく響くものが多くて嬉しかったです。デヴィット・ボウイの「キャット・ピープル」は当時劇場で見て以来だと思うけど、あの陰鬱な出だしがしっかり耳に残っていたことに驚きました。 本作のテーマはシャーリーズ・セロンがゲンコツにモノを言わせることでした。スパイものにありがちな面倒くさいストーリーは、まぁいいじゃないですか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-25 14:48:31)(良:1票)
7.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 
高学歴高収入だけど仕事内容が不明瞭、容姿スタイルにナルシスティック、周囲とは上辺の会話しかせず金で買う女性にだけは奔放に接する。で、そんな奴は犯罪者予備軍です!って映画なのでしょう。 高級レストランと高級ブランドスーツ、そして80年代ポップスが時代背景を特徴付けている。いわゆる「バブリー」な風潮に対するシニカルな視線を感じます。しかし、時代を映している映画とは言いがたい。主人公が突き抜け過ぎです。名刺を交わす相手の人格には無関心だけど、デザインには執着して殺意まで抱く。戦うポイントが思いっきりズレてますな。 この種の映画は主人公の異常な様に対して部分的にでも共感できると鑑賞に意義が生まれるのですが、私にはそんな要素は無かったです。80年代ポップスは好きなのですけどね。深く考えずにコメディと割り切って見るのが吉かも。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-03-15 00:34:44)
8.  アップルシード アルファ 《ネタバレ》 
10年ほど前に同監督が同名の作品を作っています。本作はその前日譚的な内容。10年前の作品は楽しめた記憶があるのだけど、コチラは退屈でした。作品からテーマ性を覚えるところが無く、CGアニメの技術力を確認しているだけと云う印象を持ちました。巨大兵器のスケール感や重量感は上手いと思いましたけど、ストーリーに面白味が無いとダメですね。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2018-03-06 00:28:24)
9.  ア・フュー・グッドメン 《ネタバレ》 
公開時に劇場で観て以来の再見でした。主人公はモチロン今より若いのですが、今と大きくは変わらないことが複雑に響きましたな。トム君とは同年生まれなもので(笑)。 ジャック・ニコルソンとトム・クルーズの共演。それだけで映画好きには意義のある作品だなと思いました。(もしかして共演って本作だけ?) 「ひと握りの良い人」ってタイトルですが、これは誰を指した言葉なのでしょう。本作では悪役扱いのニコルソン大佐ですが、ああいう覇権国家の国防を担うなら、こんな人じゃないと務まらない気もするのです。まぁ、立場に驕って間違ったことはやったのは確かだけど一概に悪人と云う気分にならない私です。 で、本作の「良い人」って誰? 一人もいないような気がするのですけど。
[映画館(字幕)] 5点(2017-12-20 00:44:21)
10.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 
しっかりドキドキする良質のサスペンスでしたが…。 鑑賞後に「ショーシャンク」のような達成感や爽快感が残る作品では無かったです。アルカトラズの非人道的管理体制を描くことがテーマのようで、鑑賞中は脱獄の成功に期待します。でも、さほど熱心に主人公たちを応援していない自分がいました。彼らの入獄理由は語られず、犯罪者としての背景が意図的に省かれていることに欺瞞を覚えたのだと思います。その辺りもしっかり描いたうえで脱獄させれば、さらに複雑な見応えが残ったと思います。 服役者の人権擁護的視点に立つなら、記録映画としての価値は十分に担保していますね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-28 02:03:25)(良:1票)
11.  アレクサンドリア 《ネタバレ》 
ローマ帝国が国教を神話的多神教からキリスト教へ変えた時代が舞台。宗教的な教義云々ではなく、統治に都合が良いからキリスト教を選んだように見えました。事実がこの映画の通りなら、あの宗教の布教手段って恫喝と暴力だったのですね。私には横暴な一神教宗教による自然科学への迫害を描いた映画としか映りませんでした。彼の宗教信者にはどのように映るのでしょう? 時おり挿入される宇宙から見た地球。漆黒の闇を背景にした私たちの星はハッとするほど美しい。あれが「神」の視線なら、地上で行われている権力闘争は醜く些末であり、「神」の想いからは逸脱した行為なのでしょう。 あの時代、太陽の視直径を正確に測る手段があったのだろうかと云う点が天文ファン的には気になりました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-09 02:42:35)(良:1票)
12.  アウェイクニング 《ネタバレ》 
タイトル通りに主人公に「気付かせる」ためのストーリーでした。そして、主人公が忘れていたことを思い出して終わり。思わせぶりな割に大したことない結末感。でも、ちょっと怖かったので鑑賞目的は達成です。本作と同じ英国の全寮制学校でも、ホグワーツってところなら幽霊がフツーに飛びまわっていますw
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-31 04:03:56)
13.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 
アベンジャーたちの会話はそれぞれの個性を引き出していて、ここに至る作品を観ていると随所でニヤッとします。でもねぇ、壊しすぎですよ。本作ほど一般人の避難を気に掛けている映画も珍しいのですけど、私はやっぱり避難させられる方々が気の毒で、鑑賞中は楽しい気分じゃなかったです。こんな感想を持つのは、自分が歳を取った証かなとも思うこの頃ですけど。 アベンジャーズが強すぎるのでストーリーを成立させるためには強い敵役が必要です。しかし、本作ではその相手を身内が作っていました。スタークは最後に「少し休養する」と言ってましたが、今回の災害の責任を問われることは無いのでしょうか? 街がまるごとひとつ無くなっています。 スタークの考え方は前作で受けた地球外からの侵略に対する防衛意識が伏線になっています。でも、代償が大きすぎると云う意見です。人工知能が自意識を持つ危険性を考えることは真っ当なテーマだと思いますが、その手前で躓いている感しきりです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-04 14:23:06)
14.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
子供も含めて160人を撃ち殺した男がヒーロー扱いされる映画、と書いたら本作を批判しているみたいですけど、そんな意図はありません。おそらく主人公は戦闘技能を除けばとても平均的なアメリカ人であり、周囲も含めてアメリカ人の気質を描いた作品だと思いました。 そのアメリカ人気質とは、まず「身内が被害を受けて、初めて本気で取り掛かる」です。本作の被害は911の同時多発テロ。ここで云う身内とは家族・友人に留まらず、米国民がひと括りに身内です。そして、本気になったアメリカはいつも強大であり、同時にとことん残酷にもなれる。身内を守るためなら子供だって撃ち殺す。パールハーバーも同様でした。原爆さえ投下する。それがアメリカの大義と正義の行使です。 戦地に行かない者は狙撃手が分かりやすい成果(160人!)を示したことで彼を称えます。身内を守ってくれるヒーローです。彼の死もヒーロー像を際立たせるイベントになります。これもアメリカ人気質。ヒーローを持ち上げたがる国民性ですかね。 主人公はヒーローになろうと参戦した訳ではありませんし、彼を戦地へ送り出す奥さんにとっては迷惑な評判です。子供に対して引き金を引く際の逡巡も丁寧に描写されます。あたり前ですが、ヒーロー像と実物にはギャップがあります。そんな主人公と周囲の人たちが醸成する物語は、私には普通のアメリカ人たちを描いた映画と映りました。アメリカの対テロ戦争をプレーンな視点から描いているとも思いました。 この映画は何も主張していませんし、戦争に関わる事象の是非を問われるている印象も持ちません。何を想うかは観た人に任せるというメッセージだけは、無音のエンドロールから強く感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-16 02:42:11)(良:1票)
15.  アレキサンダー 《ネタバレ》 
長時間を費やして歴史上の人物にプロフィールが与えられたけど、特別なものでは無かった後味です。征服者の栄光にはその後の陰りが付き物だけど、やはりアレキサンダーさんも色々と困っていました。その辺りの描写が特に響いて来ないのが辛いところでした。 この方、歴史教科書的には史上最大のエリアを征服した人です。でも、征服概念の曖昧さ分かりました。通信と交通が未発達な社会で遠方に赴き戦って勝利しても統治には繋がらない印象です。彼自身は「征服」と云うよりただ遠くへ行きたかっただけで、その幼児的な動機には共感しました。 余談。「ヒストリエ」って漫画作品が本作に近い内容を描いています。この時代と人物に輪郭を与える作業が綿密で楽しませてもらっています。ただ、筆が速いとは言い難い(単行本が1年に1冊以下のペース)。 「ベルセルク」同様、私が生きているうちに結末まで読ませて欲しいと思っている作品のひとつです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-16 17:11:30)
16.  ANNIE/アニー(2014) 《ネタバレ》 
1982年版には感銘を受けたので楽しみにしていたのですが随分と萎んだ印象です。細かい設定が現代用にアレンジされていますが原型は同じ。なぜ見応えが違うのかは、ラストシーンで分かりました。82年版のアニーには富豪の養女に収まるだけの魅力と能力がありました。それは徹底したポジティブさ。前作のアニーなら、偽両親が「彼からお払い箱にされた」と言っても軽く一蹴したでしょう。そのポジティブな波動で周囲を啓蒙したり浄化したりすべき部分が薄い。文字が読めない設定もアニーのポジティブに翳りを落としていました。挙句、通信会社の社長さんは選挙戦を辞退してアニーのご機嫌を取ってハッピーエンドって、それでいいのか? 本作のアニーに「トゥモロー」は似合わないです。中盤以降、印象に残る歌唱シーンがほとんど無く、これがミュージカルだと云うことを忘れていました。これもマイナスポイントですね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-28 03:23:02)
17.  網走番外地(1965) 《ネタバレ》 
最近になって初めて観ましたが、このタイトルにだけは子供の頃からよく馴染んでいました。内容を知らないくせに「網走」はとんでもなく陰惨な場所をというイメージを持っていて、学生時代に観光で訪れるまでその暗さは尾を引いていました。網走に住む方には迷惑な作品だったのではなかろうか。 内容は昭和の人情ものでした。刑務所に入った主人公は幼少の頃からの出来事を反芻します。これって刑務所本来の機能なのでしょうね。あたり前のことを再認識しました。刑期の長さで房内の序列が決まるようなシナリオにアナクロな可笑しみを覚えました。晩年の健さん映画をたくさん観ている目には、若くてよく喋る健さんが新鮮でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-07 03:23:48)
18.  アルマゲドン(1998)
それにしても、このレビュー数。大作ですね。
[ビデオ(字幕)] 1点(2016-03-28 02:54:18)
19.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
一年以上前に劇場で観ました。その時すでに世間はブームも盛りのロングラン中。でも鑑賞後の率直な感想は「騒がれている程じゃないね」でした。気難しく見なければ穴の多い脚本も気になりませんが、同時に感動の域まで達することも無い。そんな印象でした。 魔法に目覚めた姉を世間から隠そうとした両親の方針に違和感を覚え、すぐに「おおかみこども~」との対比が浮かびました。本作に関しては隠すより活かす方法は無かったものかと思います。両親の判断は物語の発端としてオープニングで片づけられたまま再浮上することは無いのですが、何らかの方法で回収した方が作品に厚みが出たと思います。 この作品がヒットした要因に主題歌の力があげられます。その通りだと思いますけど、個人的にはその「分かり易さ」だと分析しています。ちょいと愚痴が混ざりますが、最近の日本の歌謡は私の耳には歌詞が半分も聞き取れないのです。BGM的に聞き流すものが好まれているのか、歌唱力不足を演奏で誤魔化しているのか…。いずれにしても歌詞からメッセージを受け取ることが困難で、バリバリの昭和歌謡で育った者にはとても物足りない状況です。そんな私に「ありのぉ~ままのぉ~」はとても分かり易くて、久しぶりに安心して聴ける歌だったのですよ。前後しますが吹替え版で観ました。松たか子さん、歌は本職じゃないけどいい仕事してました。
[映画館(吹替)] 6点(2015-08-07 00:19:55)(良:3票)
20.  アニー・ホール 《ネタバレ》 
面白くなかったです。台詞(独白含む)の密度は過去に観た映画の中でも最高峰。字幕を追うことが忙しくて、中味が沁みてくる前にシーンが切り替わってしまう。それは字幕への八つ当たりだけど、内容も彼らの恋愛観に共感するより、恋愛とは十人十色の自分勝手という印象が残ります。でも、それって当たり前のことですよね。論難される映画に「監督のマスターベーション」という形容を目にしますが、本作は確信犯でそれをテーマにしており、当時は新しかったのだと思います。マクルーハンとカポーティの本人出演には驚きました。 余談ですが、実は映画館で観ている。学生時代に名画座で。だけど、途中で寝てしまった。以来三十数年、オスカー受賞作と云うことで何度かチャレンジしたが、いつも半分も進まないうちに睡魔に襲われ断念していた。私の人生で最も眠くなった映画がこれだ。今回、最後まで観て感想が書けたことは高いハードルをクリアした気分。実にめでたい。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-23 20:43:42)(良:2票)
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