1. アバター(2009)
《ネタバレ》 予告編を見た段階では「うわっなんだこの青い人たち。興味なし」と思っていたのに、周囲のあまりの評価の高さに3D映画館へ。確かに壮大。確かに美しい。制作に莫大なお金がかかっていることがビンビン伝わる。3時間あっという間で、終わった瞬間「こ~れはすごいね」という他の観客の声も聞こえた。ファンタジーが好きで、スリル感、違う世界観を味わいたい人には相当ハマる映画のようだ。 しかし、あまりにも視点がアバター寄りすぎなのではないかと思うところもある。例えば、最後がっつり殺されてしまう大佐。何も大佐は自分のためだけにアバターを攻撃しているのではなく、組織のため、腐った地球に残した家族のために戦っているかもしれないのに。描かれ方がただの悪役に留まっているのが惜しい。ジブリの「もののけ姫」のように、異世界に生きるものが最後は共存していくという結末ではなく、ただ現れて、相手の世界を滅茶苦茶にして、はいそれをやっつけましためでたしめでたし、ではあまりにも深みがない。大佐側(人類側)の状況を、もっと知りたかった。そして最後、彼らにもう少し救いがあっても良かったように思う。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-02 04:12:10) |