1. カルメン(1948)
原作未読、オペラ未鑑賞。「ギルダ」の両人出演と言うことで気乗りしないままでの鑑賞。グレン・フォードは哀れとしか言いようのない男を好演しており嬉しい見込み違い。 情欲が甚だしく 常軌を逸した行動をとる人=色〇狂、並びに、品行が悪く厚かましく卑しい女=アバ〇レ 以外の何者でもないカルメンを演ずるリタ・ヘイワースは「魔性の女を見てね」と力演しているのでしょうが、唾吐きまくりの観るに堪えない姿にウンザリでした。製作にも名を連ねているのならもう少し何とか出来なかったものかと言いたいです。 [DVD(字幕)] 3点(2021-04-17 02:20:44) |
2. 過去を逃れて
《ネタバレ》 本作から28年後に演じたフィリップ・マーロウを思わせるロバート・ミッチャムの若き姿が印象深い。カーク・ダグラスとの絡みが淡泊だったのが残念。全員を破滅に追いやる死神を演じたジェーン・グリアはバーバラ・スタンウィック程のアクの強さが無いのが本作では功を奏しているように思います。粋なラストシーンが余韻を残します。フィルム・ノワールの良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-16 01:43:27) |
3. ガス燈(1944)
気の強さに鼻白む事が多々あるイングリッド・バーグマンを骨抜きにする伊達男シャルル・ボワイエ。とびきりのメロドラマに今日もキュンキュンと思ったのが、まさか、あんな形で骨抜きにするとは。威圧感満点のボワイエの酷薄な表情に見惚れたものの、生来の品の良さで極悪になり切れないところが何とも歯痒い。また、いたぶられるバーグマンの一本調子な演技に興に乗れず。 [DVD(字幕)] 7点(2018-12-01 00:57:18) |
4. カインド・ハート
《ネタバレ》 ダスコイン公爵一族八人を皆殺しにしたルイ・マッツィーニは個性際立つキャラクター。慎ましやかな物腰と優雅な立ち居振る舞いと慎重な行動は、失意の内に亡くなった母の敵討ちという動機においては応援してしまうものの、幼馴染シベラとの不倫や殺した男の未亡人イディスを我が物にしようとして二股かける姿に底知れぬ闇を見て引いてしまう。見た目の品性は違うものの人間性は一緒のルイとシベラのキスシーンは異様なオーラが漂っており演じたデニス・プライスとジョーン・グリーンウッドに惹き込まれる。一族八人が似たような顔に見えたのがアレック・ギネスの一人八役なのにビックリ。ただ、アガサ夫人以外はインパクトの無いキャラで黙々と淡々と殺されるだけなのが物足りない。復讐が完結するのか手に汗握った結末に「あぁ~」と思わず声が出て、「これは一本取られたました(死語?)」と思った次第で+1点。 [DVD(字幕)] 9点(2018-07-15 22:58:07) |
5. 飾窓の女
《ネタバレ》 「10時半ですよ」と起こされたシーンに劇場の其処此処で笑いが。私は張り詰めた緊張の糸がプッツリと切れてしまいました。監督は何を思ってこんな結末にしたのか問い詰めたい。トボトボと帰路につきました。件のシーンまでは10点、以降は0点、エドワード・G・ロビンソンの惚れ惚れする重厚さに+2点 [映画館(字幕)] 7点(2018-04-15 00:39:48) |
6. 外套と短剣
《ネタバレ》 ローダー博士の誘拐、ボルダ教授の娘の奪還シーンは示されず、ジェスパーとジーナのロマンスに重きをおかれていて盛りあがりに欠ける作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-30 01:13:41) |
7. カサブランカ
身勝手なナルシストぶりがどうにもこうにも鼻持ちならない二股女イルザと、都合のいい男に甘んじるやせ我慢ぶりが痛々しいキザ男リック。これ見よがしなダラダラとした絡みのよろめきドラマは陳腐の極みで白け返ります。真に男らしいルノー署長に敬意を表してプラス3点。 [DVD(字幕)] 3点(2009-10-11 17:34:07) |
8. 海外特派員
ヴァン・メアを巡る特派員とスパイ組織の闘い。展開はテンポ良く、それぞれの舞台でのスリリングな攻防が丁寧に描かれていて飽きることなく鑑賞出来ました。キャロルは作品に品と彩を添えており絶妙なキャストでした。マイナス点は2つ。1つは国家間の利害が全く描かれていない事。もう1つはラストシーン、蛇足に思えました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-25 22:35:45) |