1. ガメラ 大怪獣空中決戦
円谷特撮作品の古き良き伝統とその香りを継承しつつ、従来の怪獣映画の殻をものの見事にブチ破った作品として高く評価しておきたい。 ミニチュア特撮の精密さやその見せ方の旨みばかりでなく、本編の人間ドラマと特撮部分との違和感もなく、実に完成度の高い作品と言える。 9点(2001-08-25 23:14:49) |
2. カル
「氷の微笑」、「セブン」といったミステリアス・ポリス・ストーリーの王道をかなり激しく意識した作品。矛盾点や納得いかない部分があったりと、かなり粗が多い作品だが、観ている間はほとんど気にならない程、巧妙な計算で作られている。 7点(2000-12-03 23:24:57) |
3. 顔(1999)
妹殺しという重いテーマの中、ブスでネクラで冴えない中年女が、その逃亡生活での様々な人間との出会いをとおして、本当(真実)の自分というものを探し求めるというストーリーをコミカルに描く。阪本順治監督は藤山直美という天才を得て、いつにも増して力の入れようが違う。さらにバラエティに富んだ豪華キャストの個々の役柄も的を得ている。それにしても女って一度腹をくくると、凄い!コワイ!そして、したたか!だという事を改めて思い知らされた。 8点(2000-11-04 17:45:06) |
4. 髪結いの亭主
P・ルコントの作品としては本作がピカ一!全編さわやかな風と光を感じるような、それでいて実に官能的で、それらが巧くドラマに融合されて見事な仕上がりをみせています。 8点(2000-10-20 11:46:59) |
5. カットスロート・アイランド
レニー・ハーリンの大活劇としてはそれ程出来のイイほうじゃないけど、ジーナ・デイビス(大ファン)の魅力でそれを補ってるって感じ。ただしマシュー・モディーンは明らかにミス・キャストで、映画のシーンみたいに“足を引っ張ってる”。 7点(2000-10-13 11:34:50) |