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ボビーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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1.  画家と庭師とカンパーニュ 《ネタバレ》 
前作「ピエロの赤い鼻」よりも断然、台詞の掛け合い具合や人物たちの動きが素晴らしくなっており、スクリーンを観ているただそれだけですごく楽しめた。幼い頃仲の良かった二人が久しぶりに出会い、余白の部分を埋めあうように様々な会話にふける。青々と美しい緑、クシャクシャで愛くるしいバカ犬、日向に横たわる美女、吊り上げた大きな魚。それらの飾らない美しさと、庭師、ジェルダンの振る舞いが同じように飾っておらず、あるがままの幸せや喜びをしっかりと噛み締めているようだった。そんなジェルダンや自然に影響を受け、次第に魅力的に変化していく画家のキャンバスを好きにならずにはいられない。優しくて暖かい物語。テンポが良くて、尺も短く、ラストシーンまでじっと集中して観続けることができた。終始、コミカルな空気で包まれているため、どんなに悲しみの結末を予感できたとしても笑顔で見届けることができた。今後の、ジャン・ベッケル監督にも期待が持てる。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-23 13:34:39)(良:1票)
2.  かぞくのひけつ 《ネタバレ》 
この作品は本当に大好きです。あまりの好きさに、珍しく、三度も映画館へ足を運んでしました。まず何が良いって、それは言わなくても観ればおわかりになると思うのですが、この作品の登場人物たち全員が本当に素敵。魅力的という言葉がこれ以上にないってほどシックリきます。主人公を演じるのは、作風がかなり似ていますが(監督もとても気にしておられた)、富樫森監督作品『ごめん』の久野雅弘君。このお世辞にもカッコいいとはいえない風貌と存在感が素晴らしい。ダサい、情けない、頼りないの三拍子が彼からは発せられていますが、その魅力と言ったらジャニーさんでは理解できないでしょう。この映画俳優としてだけ成立する良さが、この作品では爆発しています。そのダサさ、情けなさ、頼りなさに興味と共感の針がバンバン当たっては震えます。そして、この作品の基本的な物語のベースにあるのは笑いです。それもビリー・ワイルダー作品のような華やかさと巧さが光る笑いです。それは尾を引く、気持ちのいい爽やかな物で、最近流行の瞬発性のものとは雲泥の差です。描かれているのはごく平凡な感情ではありますが、そこに映画ならではの笑いのスパイスが含まれており、その面白さはバスター・キートンやチャップリンの作品に共通する哀愁と楽しさが含まれています。それこそ映画の醍醐味!大衆娯楽作品のど真ん中を貫いた作品です。様々な映画が溢れる今の時代、ここまで映画が誕生した本来の目的に立ち返って作品を撮った小林監督に、拍手を送りたいです。そして尊敬します。社会性のある作品も当然必要です。しかし、この作品のような映画も消えてはなりません!ぼくはそう思います。映画を観終わった後、何分後も、あるいは何時間後も、いや、何ヶ月後もこの作品の楽しさが心に残っています。登場人物たちはあれからうまく行っているかな?元気にやっているかな?そうやって登場人物たちを身近に感じ、愛しく思い、そしてまるで自分の一部のようにその存在に感じれます。映画の良さの一つは、映画のエンドロールが流れ終わり、劇場が明るくなった瞬間からその映画の登場人物たちが頭の中で、心の中で生き続けてることだと思います。「映画の終わりは始まり」と小津安二郎監督がおっしゅいましたが、まさにこの映画はそれに当てはまると思います。映画、万々歳!
[映画館(邦画)] 10点(2007-12-28 21:45:20)
3.  かもめ食堂
この作品には基本的に葛藤が描かれていない。主人公である女性は常にポジティブで、例えお客がどんなに来なくても、文句も愚痴も決して言わない。だから観ているこっちといては感情移入できたとしても、心の揺れ動きが描かれていないためさほど感動はしないし、出来ない。だが、それでもこの作品を好きになってしまうのは、その主人公の女性が本当に魅力的なのだ。優しくて、穏やかで、上品で、まさに日本を見ているような心境になり、感情移入というよりは、応援したくなる。それはやはり作品の中でも同じ事が言える。店に入ることを躊躇していたフィンランド人も、彼女の穏やかな笑顔に釣られて、入ってしまう。入ってしまうと彼女の優しさに触れてしまい、離れられなくなる。彼女の周りには終盤に向かうに連れて、人が次々集まってくる。ぼくは不思議な心境にとらわれた。この作品は主人公に感情移入するのではなく、お客に感情移入してしまうのだ。ぼくらは画面、あるいはスクリーンという名のショーウィンドウの向こうから“かもめ食堂”を覗いているのだ。だから、観終わった後、無償に豚のしょうが焼きやおにぎり、玉子焼きや鮭の塩焼きが食べたくなるのだ。入りたい、あの店に行ってみたい、そう思ってしまうのだ。ぼくはこの作品は凄い作品だとおもう。
[DVD(邦画)] 7点(2007-01-24 00:36:54)
4.  カーズ
あまりピクサーを悪い風に言いたくはないのですが、この作品に限っては書かせていただきたいと思います。まず何より気になったのは、全てが車であること。車を修理する存在も車で、しかも虫でさえも車。何が言いたいかと言うと、全てを車にしてしまうとそこには人間を通した目線がない為、他のピクサー作品にあった人を通した温度がなかったと言うこと。現代の時代背景で、レーシングカーを主人公をするのはさほど問題はないのですが、そこに人間がいないのは問題だとおもう。今までにのピクサー作品は、身近に存在する玩具や魚、あるいは人間が作り出した架空のモンスターだとかヒーローだとか、そういった人間がいて始めて成立する存在が主人公になっていた。人間がいるということは、そこに共感があり、架空の主人公には憧れや夢の要素があった。それは昔のジブリにも言える事であって、それを見ることで、その二つの要素を楽しむことができ、また作品に奥行きが出ていた。それは当然子どもが観ても面白く、大人でも非常に楽しむ事が出来たと思う。がしかし、この作品は人間がいない事、また全てを車にしてしまった事で、両方の要素の力をかなり落としていると思う。またその二つが合わさる事で感じる感動がこの作品にはまったくと言っていいほどなかった。好奇心のアンテナにまるで引っかからず、ただの子ども向け作品で留まってしまっている。決してつまらないストーリーではないが、あまりにも単調なストーリーで始まった時点で結末が一つしかない。心の曲がった人間が改まっていい人になる。それは子どもに見せるにはいいが、映画をたくさん観ている大人にはわかりきっているストーリーで退屈ではないだろうか。僕は正直、好きになれない。ストーリーがではなく、こういう姿勢で作品を作ったピクサーの考えが、好きになれないのだ。もし、ピクサーを買収したあの会社がこの作品を作らせたのなら、僕はあの会社を心から憎む。
[映画館(字幕)] 6点(2006-12-25 10:33:16)(良:4票)
5.  亀は意外と速く泳ぐ
見終わっても彼らが本当にスパイだったのか疑わしくなるほど彼らの存在がふつうでした。ふつうにバーベキューしながら銃を扱ったり、ふつうに夫婦が会話をしながら、あっさりと箪笥の中から500万円が出てきたり、非現実的な出来事があまりにもシュールに、そしてあっさりと出てくるもんだから、それがふつうのような気になってしまいました。まぁ、それは間違いなく勘違いなんですが、それほどこの映画のなかの“ふつう”は尋常じゃない“ふつう”感が溢れていました。ストーリーの中でクジャクが地引網をしながらボソッと、あっさり「ふつうそうなスズメが幸せそう」的なことを言っていましたが、この映画はコメディでありながら“ふつう”あるいは“平凡”の素晴らしさを訴えているのかもしれません。いかに何気ない平凡な日常を楽しめるか、そして、平凡な毎日をどれだけ大切に過ごせるか、という物を感じました。ふつうにしろ、ふつうに歩けと言われると「ふつうって何だっけ?」って思うのと同じくらい、ふつうという行為は無意識にしている行為で、考えるとなかなか難しいことなのかもしれません。だからそこそこラーメンのおじさんも凄いことをしているんだという説得力が沸いてきました。「自分には出来るのだ。出来るのに作らないだけだ。作れば作れる」そのなんとも言えない切なさ。コメディなのに、危うく泣き掛けてしまいました。ここまで書いて気付いたのが、ふつうなスズメと、ふつうじゃないクジャクを比べる事でスズメの良さ、つまりふつうの素晴らしさと難しさが引き立っているのかも知れません。この作品の脚本はそういった点も深く考えられていますね。ただ単にコメディを作るだけでなく、そういったしっかりとしたテーマとメッセージ性を持っている事は素晴らしいと思いました。どうしようもないほどくだらないことばかりやっている映画ですが、僕はこういう現場で汗を流してみたいと強く思いました。作品の中から楽しさや情熱たるものがヒシヒシと伝わってくる、素晴らしい映画でした。
[DVD(邦画)] 9点(2006-11-30 01:26:22)
6.  カナリア
現実は常に目の前にある。しかしそれに目を向けようとせず、自分たちの住みやすい架空の世界を作り上げた大人たちがいた。それに一度すがりついた大人(人間)はなかなかそこから抜け出すことができない。目を向けようとしない大人によって勝手に連れ込まれた世界に依存してしまった一人の少年は、現実への戻り方を完全に見失っていた。そんな少年の前に現れた現実世界の一人の少女。二人は一つの目的のために歩き始めた。そんな現実の世界を歩く二人の姿と行動に、現代社会への痛烈な批判を見て取ることができた。一人で生きていくことのできない二人の子どもが、大人と同じレベルで現実に立ち向かい、生きていくことの難しさや生きることの重みを訴えていた。そして二人は最後に現実の中の現実にぶつかり、答えを見つけ出した。大人でもそうそう出すことの出来ない答えを見つけた。二人は現実から目をそらさず、「生きる」と言った。今まで観てきたどんな映画よりも「生きる」ことの重みを感じた。重い内容の作品だったのに、見終わった後の爽快感があまりにも清清しく、全体の印象をとても綺麗にした。この映画を社会的に子どもと呼ばれる間に観ることが出来てよかった。
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-22 22:56:54)
7.  隠し剣 鬼の爪
基本的にチャンバラなんていらない。観たいのはそこに住んでいた人達の生き方や生き様や、それを取り巻く町の様子や世界の様子が観たいのだ。この作品は僕が求めていたそれらにピッタリと合致し、僕に大きな感動と喜びを与えてくれた。変わり行く時代の変化、そこに住む人達の様子、そして侍の心。何もかもが日本にしかない、日本だけの匂いを感じさせ、日本と云う国の歴史や文化の原点を観させてもらったような心境。時代劇の中に登場するチャンバラは最後の最後に少しだけ見せれば良いと思う。黒澤監督の『椿三十朗』のように、ほんの一瞬で伝わる刀の強さや繊細さ。この作品はまさにそれ。美しい映像、演技、音楽。今のこの時代にこれほどまでに洗礼された時代劇を観れた事に感激。同じでも構わない、もっとたくさん観たい。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-19 10:03:46)(良:1票)
8.  華氏911
僕は無知だった。何も知らなかった。テレビのニュースとちょっとの新聞の情報で知った気になっていた。アメリカの同時多発テロの時も目ではテレビ画面を見ているけど、気持ちは入らず、完全に他人事だった。“僕には関係ない”と知らず知らずの間に考えていたのかもしれない。この映画もまた“僕には関係ない”内容だった。でも“僕には関係ない”で済まされなかった。ブッシュの行動や言動は“僕には関係”なかったけど、同時多発テロやイラク戦争でなくなった人々の遺族の想いは“僕には関係ない”では済まされかった。これこそ無知だった。アメリカのイラクへの攻撃によって亡くなった人々の中に、僕よりもずっと幼い子供がいた。アメリカのラビンへの怒りによって、未来が消された子供達。この事実は耳では聞いていたけど、実際に目にすると信じられない程の脱力感を味わう事になった。遺族の人々の苦しみ、怒り、涙の意味を知らなかった事が一番恥ずるべき事だった。僕は無知ではいたくない。しっかりと知り、理解したい。生きる為の知識はそれらの事を考え、知る為に使わなければならないと思う。この映画は僕にとって初めの一歩となった。
8点(2004-08-26 07:50:57)(良:1票)
9.  玩具修理者
田中麗奈が出ているという事で観たわけですが、 まっっっったくと言って良いほど作品自体には期待していなかった。 いや、逆に「つまらんそぉ~」という期待で観たので、 ある程度楽しめました。
6点(2004-04-30 22:10:25)
10.  カンパニー・マン
CUBEとは雰囲気が似ている気がするけど、CUBEほど面白くなかった。最後は「へぇ~」って感じでした。ビンチェンゾ・ナタリ監督にはもっとがんばってほしいです!
6点(2003-08-26 14:14:57)
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