1. ガッチャマン
《ネタバレ》 この映画、あまりにも空っぽでした。まず主要キャラクターの恐るべき魅力の無さと薄っぺらさで誰一人にも感情移入出来なかったので、話に乗れる訳も無く・・役者の方達には申し訳ないですが一人残らず『大根』にすら見えてしまいました(これは監督の責任)。冒頭のアクションは変な所でカット割ったりゴチャゴチャしていて迫力を削ぎ、ショボさが際立つ始末です。それ以降はクライマックスも含めて本当に冗長!極端な事を描けば、中盤以降はキャラがグダグダ、ダラダラと説明台詞の垂れ流しするシーンの羅列のみ!しかも恐ろしく物語の『面白さ』として機能していない!(あ、パーティーシーンも物語上蛇足の極みでした)。そしてやっとクライマックスですがここで酷いのは最後で東京の危機が迫っていて時間が無い切迫した状態なのに、中身のないグダグダ、ウジウジ会話の間延び地獄・・『お前らいい加減にしろ!』と心で何度も叫んでイライラしてました。とにかく、ずっとスクリーンを通して作り手の熱量が微塵も感じられなかったです。恐らく作り手は『ガッチャマン』への思い入れ、愛情は大して無いんだろうなあ・・。そんなのがスクリーンから容易に汲み取れる映画が面白いなんて有り得ないですねぇ・・・ [映画館(邦画)] 2点(2013-08-26 20:37:06)(良:2票) |
2. カラフル(2010)
《ネタバレ》 傑作だと思いました。非常に丹念に丁寧に作り上げられたキャラクターは完全に生きているかのような実在感があるので(現実の住人ではないプラプラでさえ)飽きさせません。特に数多く登場する食事のシーンは特筆で、その様子によって真と家族の関係が分かるくらい見事に描かれています。母親の愛情が全開に伝わるような美味しそうなハンバーグを口にもせず、口にしても無表情で全く美味そうに見えません、母親の不倫を許せない真の心そのものを言葉に表さず明確に伝えてます。(お菓子はパクパク食べますがあくまで『間食』としての役割のお菓子なので、本当の意味の『食事』ではないですね。)だからこそ彼が友達の早乙女君と美味しそうに肉まんやチキンを食べるシーンはグッとくる訳ですし、クライマックスともいえる家族の鍋の食卓の時は初めて母親の作った料理を感情豊かに美味しそうに真が食すシーンに心から感動しました。ああっ真は母親と和解へ大きな一歩み寄れたのかと(監督は完全な和解ではないと語ります)。早乙女君とのエピソードも秀逸でただ廃線となった都電の線路を巡ったり靴屋に行くだけですが、観てる私も清々しい気分になります。真が早乙女君のような友達とはしゃいで行動するのが楽しくなってきている過程が見ていてじんわり伝わり安堵します。色々な出来事を体験し真は自分の『過ち』に気付き自分を取り戻し人生を本当の意味で再スタートしますが、それが完全な『ハッピーエンド』とは見せず『普通』っぽく終わらせたのも素晴らしい。何気ないような淡々とした『日常』を丹念にアニメで描くとこんなにも魅力的に写るのかと発見がありました。だからといってこれが実写化になるとただの普通な映画に成り下がってしまうんでしょうね。とてもいい映画を観ました。 [映画館(邦画)] 9点(2010-08-29 16:18:31)(良:2票) |
3. 華氏911
《ネタバレ》 結局、この映画を見ていかにブッシュ政権が醜悪だと知ったとして怒りを覚えても全くその怒りは解消されないで卑劣な癒着はどんな形を変えても続くんでしょうし、仮にこれでブッシュが落選したとしても彼が刑務所に入る訳ではなく悠悠自適の余生を送るのでしょうし、もう1人の馬ヅラ候補が仮に当選したってその後、どう変貌するか分かったものではないですし・・観終わった後はなんとも言えない無力感が漂いました。 これは殆どイラク戦争の姿を情報操作でろくに見られないアメリカ国民に向けて作られたと思いますのでイラク戦争がいかに理不尽に充ちているかはすでにこちらは残酷な映像と実態をニュースでバンバン観てますから多少は知っているので今更、驚きません。 まぁビンラディン一族とブッシュ一族の関係のくだりと学校で9/11のテロを知らせれてなんとも言えない微妙な表情で子供達の前にいるブッシュは滑稽で見る価値はあったと思います。 出来自体は一辺倒な視点のみのバランスの悪い映画ながら巧みな編集と見せ方で最後まで飽きなかったのでさすがと思いました。ウチの国の総理さんは観ないと言っていますがブッシュのオトモダチだからこそこの映画は是非、観てもらいたいものです。 7点(2004-08-29 12:41:18) |
4. 学校
出てくる人間と山田演出も変にわざとらしく今1つなじめませんでした。 竹下景子の先生は良かったです。 4点(2003-11-01 19:02:49) |
5. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
ここ10年の凡作続きの他のテレビアニメ(一部、例外もありますが)の中では本編のテレビ版はやはりズバ抜けて傑作でした。 で、劇場版は映像も絵のレベルも見事な出来映えでした。 中盤はやや助長に感じられたり。軍とソードフィッシュのバトルは迫力ありましたがよく考えるとその戦闘そのものに必然性が感じられなかったりしました。 でも最近のテレビアニメ化の劇場版ではこれもズバ抜けてよく出来た映画と思います。 やはりテレビシリーズを見てから本編を見て欲しいのと私は思っています。 8点(2003-10-13 02:37:08) |
6. カプリコン・1
この物語、実際に有り得そうな話で見てる途中からあの月面着陸も実は・・という風に思えてしまいます。話の展開もサスペンス、アクションありで実に面白くラストも痛快でアメリカ国家に「ざまぁみろ」という感じです。この時期のエリオット・グルードはいい味出してるなぁ・・ 8点(2003-06-27 02:27:18) |
7. 顔(1999)
藤山直美の迫真の演技だけが映画を支えているように思えました。阪本監督作は相性悪いのか登場人物の殆どが好きになれず終始ムカムカしました。 この評価に不満でも突っ込み不要でお願いします。 3点(2003-04-28 17:20:11) |
8. カットスロート・アイランド
あまりにも単純過ぎる展開で終始、安心して見られる冒険爆破ムービーと思います。肝心なお宝の存在感がなかったのはどうかと思いました。 6点(2003-04-28 16:59:11) |
9. ガープの世界
グレン・クローズのお母さんは絶品ですね。悲惨なエピソードが多いのに大して悲しく感じないのが不思議です。でも個人的にはちょっとついていけない映画でした。そのせいかやや冗長に感じてしまいました。数回見たら印象がまた変わるかも・・ 6点(2002-11-17 17:05:42) |