1. 過去のない男
《ネタバレ》 笑っている人が少なく、店の雰囲気も暗く、街の雰囲気も寒く、曲も悲しく、どうも切なくなってしまう。後半に出てくるタクシーを見る限りでは限りなく制作年に近い現代なのだろうが、これって現代?と思うくらいのカルチャーショック。人物描写は大変優れてのだが、ストーリーが安っぽい。べたなキスシーンはジャッキーチェンの蛇拳でとっくに使われた常套手段なシーン。今さら「目にゴミが付いてるよ」って、おい!何もかもがどうもつぼにはまらなかった。 5点(2004-01-18 22:31:13) |
2. 風の谷のナウシカ
初期の宮崎駿作品として、荒々しくも壮大で緻密な世界観が細部にまで描かれた激烈優勝作。優秀じゃなくて優勝。この作品の描くストーリーと世界観を超えるアニメ映画は、無い。 10点(2004-01-08 03:00:23) |
3. ガンジー
ドキュメンタリー映画にも見える、ガンジーの半生を描いた秀作。すぐに断食してしまうガンジーの人間性はさておき、インド独立の立役者、ガンジー役のベン・キングスレーは本物そっくり。小さい頃に見た時はホントにドキュメンタリーかと思ったくらい。今見ると、自分の信念を持った偉大な人物なのは間違いないってことは分かるのだが、客観的立場から見たガンジーの描かれ方しかされておらず、やはり客観的に見ることしか出来ない。偉大な人物の半生を、凄い人もいたんだね、と感心する映画でしかない。 6点(2004-01-08 02:24:08) |
4. カンパニー・マン
《ネタバレ》 あれだけ引き込ませる序盤の展開に比べ、最後5分で全てを説明しようとするのには無理がある。細かに描かれていた主人公の人間描写も、最後は大味なCGヘリやらヨットやらにかき消され描き切れていない。二人の関係もあと1分だけでも説明づける絵があればグッと良くなったはずなのだが...。超ザンネン。 5点(2004-01-07 23:39:55) |