1. カリフォルニア・ドールス
《ネタバレ》 女子プロレス版『ロッキー』という印象を受けました。華やかな女子プロレスの世界の陰にある様々な悲哀が泥臭く描かれていますが、観た後は爽快感が残ります。リングシーンも迫力がありました。 [DVD(字幕)] 8点(2015-07-11 10:13:13) |
2. 哀しい気分でジョーク
《ネタバレ》 たけしが呟く「そういうことか・・・」のセリフにこの作品の全てがつまっています。人気コメディアンが抱える「業」のようなものを、実際に当時人気絶頂であったビートたけしが見事に演じています。 キャストをはじめ全体的に80年代初頭の雰囲気に満ち溢れた作品でしたね。途中、シドニーの観光案内が出てきたのは笑ってしまいましたが(タイアップなんでしょうけど)。 しかし、たけしは全然歌唱力はないんだけど、味のある歌を聞かせてくれますね。 [DVD(邦画)] 7点(2012-04-28 23:45:20) |
3. 風が吹くとき
《ネタバレ》 ほのぼのとした絵柄と夫婦の会話が逆に核の恐ろしさを我々に伝えてくれます。はっきり言って悪趣味で残酷な作品であるともいえます。 主人公夫婦の姿は決して呑気なわけではなく、核の力の前では人間は全くの無力であることを教えてくれます。 「だから核兵器は絶対に使ってはいけない!」と思わせてくれる作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2010-09-14 23:55:15) |
4. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 ちょっと、強烈に辛辣でネチっこい「格差」の描き方にはちょっと「もうわかりましたから・・・」といいたくなりましたけど、それでもやっぱり面白い映画であることは間違いありません。 風間杜夫・平田満・松坂慶子のキャスティングも見事にはまっていて、非常に見ごたえがありました。 しかし、封切当時はこの作品をみて「芸能界って凄い世界だな・・・」と他人事のように思っていたのが、今見ると「世の中ってやっぱこうなんだよな・・・・。負け組は勝ち組のおこぼれを預かって、なおかつ階段落ちみたいな一世一代の大ばくちを打たなきゃ這い上がれないんだよな・・・。」という感想に変わってしまったのですが、これって不幸なことなんですかね? [ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-04 20:00:06) |
5. 戒厳令下チリ潜入記
《ネタバレ》 軍事独裁政権下のチリの様子が描かれていて興味深い作品でした。特に、ピノチェトの軍事クーデターのドキュメントでは、当時の無線記録や関係者の証言により生々しく当時の光景が伝わってきました。 [ビデオ(吹替)] 6点(2009-03-04 14:38:18) |
6. ガン・ホー
《ネタバレ》 まあ、コメディなので日本の企業やサラリーマンを誇張して面白おかしく描くのは別に良いと思います(アメリカ人労働者たちの身勝手さも誇張して描いていますし)。 ただ、まともに日本語を話せない役者を主要な役で使うのはどうなんでしょうかね・・・・・。まともなのは社長役の山村聰位であとはみんな片言で意味不明で、日本語の会話の意味を英訳で確認しなくちゃならない始末です(吹替バージョンだと日本語に吹替がついていて笑ってしまいました)。 自動車会社の名前が「圧惨」自動車というのは大笑いしてしまいましたけど、まあ全体的に粗の目立つ作品でした。 もしかしたら、映画においてもアメリカ製は結構いい加減だということを示そうとしているのでしょうかね? なわけないですねw [DVD(字幕)] 3点(2008-09-07 22:16:16) |
7. ガンジー
《ネタバレ》 もう、この作品は人類必見と言っても良いでしょう。本当に、「偉人」と呼ぶに相応しい一人の人間を描いた作品です。 よく引き合いに出される「非暴力・不服従」の精神についても、決して弱腰な姿勢ではなくある意味非常に強烈な思想であることが良くわかります。 ただし、この精神を実践するには自ら死に臨むくらいの覚悟が必要ですから、よほど強大な敵でないと難しいでしょうね。だから強大な大英帝国に対しては出来ても、国内の異なる宗教間の争いでは出来なかったんだと思います。 つくづく宗教対立というものの恐ろしさを感じました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-11-18 14:52:54) |
8. 伽倻子のために
《ネタバレ》 原作は面白かったので楽しみにしていたのですが、正直ちょっと期待外れでしたね。何というか、ひたすら地味に暗く進んでいくので退屈でした。まあ、社会問題を取り上げているので、そういう意味では貴重で興味深い作品だとは思いますが、映画としては面白くないです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-04-11 18:24:16) |
9. 海峡
《ネタバレ》 この映画の上映時間はたかだか142分ですが実際はおよそ30年もの長いプロジェクトなんですよね・・・・・。まさにトンネルに人生を賭けた男たちといった感じで非常に熱いものがこみ上げてきましたね。 個人的には、吉永小百合の存在がちょっと中途半端だったような印象ですね。 ただ、高倉健と森繁久弥のやり取りはやっぱ良かったですね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 18:50:19) |
10. ガキ帝国
《ネタバレ》 この作品のキャスティングは抜群ですね。紳竜も素晴らしかったけど、趙方豪の存在感は凄いです。ラストがこれまた絶妙な格好良さで、「ビール一本!」のセリフでこんなに心が動いたのは初めてですよ。上岡龍太郎のヤクザも中々のもんでした。 まあ、冷静に考えるとすごく悲惨な話なんですけどね・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-17 18:25:08) |
11. カメレオンマン
《ネタバレ》 本当にウディ・アレンって天才だと思わせる作品ですね。素晴らしいドキュメントフィルムでした(笑) しかし、「みんなと同じになりたい、嫌われたくない」という人間誰しも持っている感情をここまで極端に表すと、笑いを通り越して感心してしまいますね。それをカメレオンに例えるところなんかも凄い発想ですね。 でも、確かにみんな知っているものを知らなかった時に、つい知ったかぶってしまうこととかありますよね(ちなみに白鯨は読んだことありません。)。 [ビデオ(吹替)] 7点(2006-05-03 12:31:38) |
12. カイロの紫のバラ
《ネタバレ》 フレッド・アステアの「チーク・トゥ・チーク」が今も耳から離れません。本当に映画って素晴らしい!と思わせてくれる作品です。 映画という夢の世界と、現実の世界がつながるという設定で、映画の登場人物がスクリーンから飛び出してきたり、逆にスクリーンの中に主人公が入っていったりして非常に面白かったです。(スクリーンに取り残された映画の登場人物たちの様子は笑えます。) ただ、現実があるから夢があるわけで、夢の世界の住人にとって見ればその世界は夢では無く現実な訳で、むしろスクリーンから飛び出してきた登場人物にとっては、現実世界こそが夢の世界だったりするんですよね。そして、やっぱりいつかは夢から覚める瞬間というのがやってきて、それぞれの現実世界に戻っていかなくてはならない・・・・非常に切ない気持ちになりました。 でも、やはり夢を見ることが出来るというのは素晴らしいことなんですよね。どんなに厳しい現実でも夢があるから生きていける。そう強く思いました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 21:44:38) |