1. カレの嘘と彼女のヒミツ
全体の構成はスマートにまとまっている良作。 取って付けただけのハッピーエンドで減点。結末の準備は本編でしっかりしておこう。 [DVD(吹替)] 8点(2007-07-19 02:42:55) |
2. 陰日向に咲く
原作本の出来はあんなに売れるほどの内容じゃないと思うものの、短編の教科書的な出来で好印象でしたが、映画化には全く向いていないだろうと思っていただけに、そのアレンジを案じるとともにどう調理されるのか楽しみでした。 そして、その結果としては・・・ 果たしてこの構成が正しかったのか微妙ですが、短編的内容で終わるのではなく、分かり易くドラマをみせるために追加・変更された設定は効果的で、心温まる余韻を残してくれます(何の繋がりもなく、毛色の違いからムードを壊すアイドルオタクのエピソードは捨てた方が良いと思いますが)。 個人的にはドラクエ4みたいにオムニバスとして章立てして、最終章で全てのキャラをフォローするようなみせ方がよかったと思ったりします(それでもアイドルオタクのエピソードは捨てたほうがいいと思いますが)。 それに、分かり易い人情噺をやたらに煽る演出故に冗長な印象となって、白けてしまう人も出てくるんじゃないかな。 [試写会(邦画)] 7点(2008-01-17 22:44:00) |
3. カンナさん大成功です!(2006)
《ネタバレ》 先ず、初期設定の匠に感心。 このアイデアやシチュエーションは反感を買いそうな要素を多分に含んでいそうなのに、ちゃんと主人公に感情移入できるよう諸々慎重な配慮が施されています。 ですから、前半は感心しきりだったのですが、友人を傷付け、父親を傷付ける(本人は気付いてませんが)という展開をさせながら、あまり相手にせずにメイン・ストーリーを進ませるので、中盤方向性を見失いかける。これらの展開はサンジュンにバレるあたりへ集中させるべき。 プロットは優れていますから、脚本の段階で変な負荷がかかったか、迷いが生まれちゃったんでしょうね。 それにあのライブで彼女が唄う姿をちゃんと見せないのが腑に落ちない。父親と抱きあって終わりは違うでしょう。「自分のために唄う」というのはこの話にとって重要な行動。後日談でカンナとして唄っている場面が少し添えられていますが、あのライブで堂々と唄って、その姿とともにエンドロールという方が美しいのでは。 あと、エンドロールに添えられた友人が整形に臨む後日談は蛇足。 せっかく美容整形の是非とか、見た目の美しい方が得か、という次元ではない話にもっていけてたのに・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2007-12-20 19:57:41)(良:1票) |
4. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
肝であるスパイクとゲストキャラたちの境遇の類似性による双方の共感をうまく表現しきれていない。ここを説得力あるものにしないと、この内容は浮つくでしょうし、淡泊なサスペンスものにしかならない。 作画オタクは、多彩なアニメーターの面々の技を堪能できる逸品でしょう。 [映画館(邦画)] 6点(2007-06-25 11:16:33) |
5. 隠し剣 鬼の爪
「たそがれ清兵衛」を観ていれば観なくてもいいような内容。逆もまた然り。 こういう丹念な作りには前作でも感心させられたのですが、似たような生活、展開ではやっぱり退屈。 今回は病に臥せっているところもあって、思わず「ずるいよ」とつっこんでしまいました。ただでさえ良い人たちなのに病気だなんて・・・同情せずにはいられない。 それに松たか子の役は結末に使うために用意したという気になるような、どうにも構成に片寄りがみられます。 [地上波(邦画)] 6点(2007-03-26 14:48:28) |
6. かもめ食堂
自分ではない人がいる、というのは可能性の幅を教えてくれる何よりの希望。 関係が生まれていく過程は心地よく観れる。 表現としては随分と淡泊だし、芸は無い。 [地上波(邦画)] 4点(2007-09-23 03:34:09) |
7. 亀は意外と速く泳ぐ
三木聡ファン暦は長いけど、たまに小ネタだけの人になってしまうのには首を傾げてしまう。 [映画館(邦画)] 4点(2007-07-16 05:59:58) |
8. 隠された記憶
《ネタバレ》 確かに解釈はいかようにもとれるけれど、あの親子のどちらかが関わっていたのには違いないわけで、それ以上の構造を披露されても観客にとっては大した意味を成さないだろう。 過去の出来事を根に持ったのか、はたまた興味本位(こちらは息子の場合限定)だったのか知らないが、受け取った家族にドラマが発生しない(脅えている様子しかうつしていない)ので、曖昧に構造を披露しただけの代物でしかない。 ただ、ラストカットの様子が一連の出来事の後に初めて彼らが接触したという解釈であるのなら恨みの連鎖(父の敵討ちとしてあの息子に何か仕出かそうとしている)という悲劇の表現として多少は有意義な気もする。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-10 02:19:07) |
9. カンバセーションズ
《ネタバレ》 元恋人同士の再会というシチュエーションは好きだし、コンセプトも好き。 しかし、てっきり互いの腹のうちを探り合ったりする心理劇で展開させるのかと思いきや、結局欲求不満の二人を実験的手法で描き続けるのに終始。 せめて寝るまでの流れにもっと駆け引きがあって欲しかった。 [DVD(吹替)] 2点(2007-12-01 20:52:42) |
10. カオス(2005)
謎解きに終始する内容で退屈。事件展開に添うドラマを絡めなければ登場人物にとって仕事の域を出ず、緊張感も感情移入も生じない。 それに、わざわざカオス理論なんてキーワードを出す程の内容ではない。この程度の企てでそんな大層に語りたがっていたのかと思うと犯人がなんとも小さい奴に見えてくる。 更に、見せ方も下手。なんで初めからあの若い刑事をメインに据えてやらなかったのか・・・あれじゃ、違和感ありありでしょ。 [DVD(吹替)] 2点(2007-05-02 01:07:31) |
11. カーズ
自分と違う生き方や価値観を持つ人と出会うだけで変化させようとしてしまう浅はかな作り。 物語に於ける変化とは、それまでの自分であったために招いてしまった脅威にさらされることでその問題点に気付くというもの。マックィーンの変化はなんの必要にも迫られていない。 今さらこんな素人みたいな失敗作を作ってしまうなんて・・・今後が心配。 [映画館(吹替)] 2点(2007-01-21 09:00:53) |
12. 壊滅暴風圏/カテゴリー6<TVM>
単にシチュエーションを与えて、ドラマをなし崩し的に解決していくすっからかんなパニックもの。 [地上波(吹替)] 0点(2007-12-21 21:58:13) |
13. 害虫
《ネタバレ》 よく言う「だから何なんだよ」って作品。 いくつかの不幸と思い通りにいかない現実によってぶっ壊れちゃった少女を追っただけ。これに何を感じろというのだろう・・・。 [ビデオ(邦画)] 0点(2007-12-04 21:34:46) |
14. 巌流島 -GANRYUJIMA-
アイデア披露だけの内容。 [地上波(邦画)] 0点(2007-10-04 05:43:43) |
15. カスタムメイド10.30
奥田民生と木村カエラを使うだけで企画をとおした映画。 撮りたい映像を撮りたいだけで物語に興味を持っていない専門学生的駄作。 [映画館(邦画)] 0点(2007-01-16 08:28:55) |