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1.  回転 《ネタバレ》 
いやあ、すっごいですよね! この映画! みんな、「シャイニング」のジャック・ニコルソンとかを「すごい!」っていうけれども、こっちの、デボラ・カーの、すさまじさといったら! いやあ、もう、あきれかえりました。眼を見開くとこの人、黒目のまわりが上下左右ぜんぶ、白目になるんですね。そういうこと誰でも出来るのかどうか、知らないけれども、もうこの映画でのその効果は抜群! このスクリーンのなかで、デボラ・カーが眼をむいただけで、観ているこちらは恐怖感に感染してしまう。   ‥‥ナチュラル言語の英語があんまり聴き取れないなかでの感想だけど、この家庭教師のデボラ・カーって、ひょっとしたら「処女」なんだよね。少なくとも、充実した恋愛体験は持っていない。それで、この屋敷の「古譚」に惹き込まれてしまうし、少年の「おやすみのキッス」にも反応してしまう(もう、この場面の、デボラ・カーの演技の、その凄さといったら!)。   いちおう、むかしにこのヘンリー・ジェームズの原作の「ねじの回転」は読んでるんだけれども、こういうヒロインの「屈折」というのは書かれていたかしらね? まあ、脚本がすべてトルーマン・カポーティだけでものしたわけでもないだろうけれども、トルーマン・カポーティも楽しんだだろうし、監督のジャック・クレイトンもまた、ここで入れ込んだわけだろう。「シャイニング」が「すごい!」なんていってるんだったら、「いやいや、もっとすごいものが!」と、このきょうれつな作品を観ていただきたいものである。大傑作。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2013-10-24 14:27:04)
2.  花影(1961)
ここでの主演は池内淳子で、わたしは彼女の主演する作品を観るのはこれが初めてになる。で、おどろいた。この池内淳子という人には不思議な魅力がある。山本富士子のような整った美人のようでもあり、ちょっと崩れているようなところもある。純真のようでもあり、悪女のようでもある。陰鬱そうな翳りもある。とにかく、最初の彼女の登場する場面、バーで他の若いホステスが客を囲んできゃぴきゃぴやっている中に、彼女が登場してきて客に「あら。」と言うだけで、空気がほんとうにガラリと変わってしまう。ひんやりとした空気が流れるというか、ちょっと、観ていて息を呑んでしまった。ここは川島監督の演出も効果を出しているのだろう。しばらく観ていてまたおどろく。彼女がそれまで同衾していた大学教授の池部良と別れる場面。自分の部屋にいた彼に出ていってもらい、鍵を返してもらう。その鍵を指にからめてうつむき加減の頭の方へ持っていき、指をそらせて鍵をぶらぶらさせる。この頭の角度、指の動きが、ちょっとばかし演技過剰なばかりに、くっ、くっ、となるのだけれども、やはり観ていて、「うっ」、って感じである。これをまたカメラが絶妙の角度、フレームで捉えていて、よけい観ていてどきどきしてしまった。ただ人のからだがフレームの中で動くのを観て、こんなにこころを動かされるのは稀なこと。  「花影」の花とは桜の花のことらしく、その花の短く美しく咲くさまを、主人公の葉子に重ねている。ラスト近くに彼女は男と夜桜見物に行くけれど、このシーンの演出もちょっとあざといぐらいで、川島雄三監督のこういう過剰さは好きだ。でもこの映画、原作からの抽出がどこか失敗しているような展開で、例えば出てくる子供たちのこと、池部良の小児まひの子供、有島一郎の男手で育てた亡き妻の連れ子の存在で、何がいいたかったのか、主人公はその子たちに何を思っているのか、あの脚本ではわからないではないか、という印象はある。でも、男たちのいいかげんさ(身につまされる点あり)、それを許して付け込まれる女性の弱さ、とかはわかった(なぜ男のいいかげんさを許すのかがよくわからないのは、わたしもまたいいかげんだからだろう)。
[映画館(邦画)] 8点(2010-05-08 11:07:11)
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