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自己紹介 映画を観る楽しみ方の一つとして、主演のスター俳優・演技派俳優、渋い脇役俳優などに注目して、胸をワクワクさせながら観るという事があります。このレビューでは、極力、その出演俳優に着目して、映画への限りなき愛も含めてコメントしていきたいと思っています。

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1.  海外特派員 《ネタバレ》 
「海外特派員」は、サスペンス・スリラーの巨匠・アルフレッド・ヒッチコック監督が、1940年に撮った映画です。 ストーリーそのものからして、古めかしい感じがするのは否めません。  第二次世界大戦前夜のヨーロッパ情勢を背景にしているにしては、何か薄っぺらな感じがしなくもないし、主人公のジョエル・マックリーを殺害しようとする、自称、探偵の男にしても、教会の塔の上から突き落とそうという、極めて原始的な殺人法を用いたりしています。  しかし、ヒッチコック監督には、初めから複雑な政治情勢などにはまったく興味がなく、また描く気もなかったし、彼にとっては、殺人は一種のゲームであって、いかにして我々観る者をハラハラ、ドキドキさせ、笑わせ、ホッとさせるか、そんなことばかり考えながら映画を撮っているのだと思います。  まったく、次から次へと、さまざまな趣向を凝らしたサスペンスの場面を用意して、これでもか、これでもかと観ている我々に迫ってくる。 このヒッチコック監督の名演出の中でも、特に優れている場面が、少なくとも二つあるように思います。  一つは、アムステルダムの議事堂前で、平和主義者の元高官が殺害されるところ。 ザーザー降りの雨の中で、特派員のジョエル・マックリーが、この元高官に近づいて話をしようとすると、カメラマンが、シャッターを切るかに見せかけて、元高官を撃ち殺す。  マックリーが犯人を追うが、傘、傘、傘に遮られて、まったく身動きがとれない--------。  ヒッチコック監督のサスペンスが、ストーリー展開の面白さとともに、映像によって導き出されていることがよくわかります。 映画本来の魅力を十二分に生かして、サスペンスを組み立てているのだと思います。  もう一つは、主人公たちの乗った旅客機が撃墜され、海上へまっしぐらに突っ込むところでは、操縦席にカメラを据えて、ワンカットで、前面の硝子が割れ、海水が飛び込んでくるまでを見せてしまう。 もう、これはまさしく、ヒッチコック監督による"映像の魔術"と言えると思います。  ヒッチコック監督の映画が永遠に不滅なのは、映画の面白さを知り尽くし、映画ならではの面白さに徹しているからだと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2021-05-31 19:37:12)
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