1. 凶気の桜
《ネタバレ》 見たあと、2,3日吐き気が止まらなかった。 この作品は衝撃的だった。渋谷って言う小さい街を舞台に、 イデオロギーの名を借りて持て余したエネルギーでもって 暴れる3人が、憧れていた大人に騙され、破滅の道を辿っていく。 人間は理由さえあればいくらでも強くなれるし、逆にスキだらけにもなる。限りなく荒唐無稽で、限りなくリアルだ。 自分は幼稚園の頃から渋谷で遊んでいるので尚更身近に思えた。 この作品を見て暴力を肯定していると思う人は居ないだろう。 逆説的に主張される暴力の空虚さ、それが力を頼みに生きることの荒んだ部分を描いている。若い年代には是非見てほしい。 音楽もK-DUB SHINEが担当していて、街の風景にマッチしている。 欧米の受売りだろうとなんだろうと、若者がHIPHOPを聴いて、 Brotherの格好をして、好き勝手やってるのが渋谷。 直球勝負なところが受けた理由だと思う。見たあとの気分は最低で、思い出すたび最高だ。 9点(2003-12-09 02:27:37) |