1. ギャング・オブ・ニューヨーク
テーマは悪くない。映像も凝っている。なのになんでこんなにつまらない映画になっちゃっているのか、考えに考えた。1.アムステルダムが復讐心を内に秘めているように見えない。生活の方便としてビルに接近したとしか見えず、あの映画のどこに内なる復讐心があるのかわからないため、復讐心と、ビルの人間性を垣間見てしまったことによる葛藤が感じられない。以上の理由から肝心のビルに刃向かう場面に緊張感が感じられない。2.アムステルダムにギャングのボスになるだけの人間的魅力を感じないため、ギャング達が彼のもとに集結する場面が嘘臭くなっている。3.妙なラブ・ストーリーを絡めたことで、下手をすると嫉妬心からビルに刃向かったように見えてしまう。脚本が悪いのか、演出が悪いのか、キャスティングの失敗か…。私は、レオの演技が下手だから、と言うよりは、キャスティングを間違えたと見る。レオは「ボスのお気に入りの若手組頭」というあたりがハマり役。決してナンバーワンに登りつめることのない、それゆえにボスのお気に入りっていうかんじの。 4点(2004-02-24 23:57:14) |