1. CUBE
低予算でもアイデア次第で面白い作品は撮れる、ということを改めて教えてくれた傑作スリラー。この作品の発表以降「ソリッドシチュエーションスリラー」と呼ばれる作品が多数製作されましたが、この作品の唯一無二の着想のすばらしいところは、CUBEの無機性と形状ゆえにその全体像がつかめず、空間の無限の広がりとゴールが見えない恐怖を観客に想像させる点にあると思います。予算の少なさを逆手に取ったようなアイデアには脱帽せざるを得ません。ところで、無限の広がりの恐怖という点においてネタバレを含む続編二作は完全な蛇足ですね。観ないほうがCUBEの恐怖は尾を引くと思います。でもやはり観てしまうのがファンの悲しさ。ジレンマですね。 [地上波(字幕)] 9点(2008-01-13 14:36:01)(良:1票) |