1. 休暇
《ネタバレ》 轟音とともに落ちてきた脚、痙攣する身体、抱き止める刑務官。 見ていて吐きそうになった。 死刑囚って、当然自分の死期にすごく敏感で、 刑務官のちょっとした所作で、自分の刑の執行を悟るらしい。 若い刑務官のまぬけな一言は、彼の頭の中で警報として鳴り響いた。 だから彼は試したのよ、突然音楽を聴きたいだなんて言い出して。 そして、刑務官たちの反応は決定的だった、「執行命令が出てる」。 ここで論ずる事では無いかもしれないけど、私は「死刑」に反対では無い。だって、 『一人の命を奪った程度で、加害者の命を奪う理由にはならない』なんて変だもの。 別に、加害者の命よりも、被害者の命のほうが重いなんて言わないけど、 せめて平等に扱ったほうが良いんじゃないの? まぁ、尊属殺人は別だけど。愛情に包まれて育った人は、人を殺さないしね。 それにしても、あの死刑囚(=西島秀俊)、 うっかり同情しそうになる位の表現力だったわね。 悪いけど、刑務官の話はぶっ飛んじゃったわよ。 私は「死刑に反対」する人たちに、もっと戦って欲しいと思うわ。 もしかしたら私も論破されるかもしれないしね。 [DVD(邦画)] 7点(2012-01-08 20:54:39) |