1. グッバイガール
すべての現代ラブコメ映画の源流が行き着く記念碑的作品。前半の2人がいがみ合う部分は、会話が詰め込まれすぎていて逆に作り物っぽさが漂っていたが、2人の感情が動き出してからは、ラストまでは怒濤の勢いだった。締め方も実にお洒落で、後味も良く、もう一度見たくなる作品。室内のシーンが多い中で、奥行きを十分に駆使したカメラワークもいい仕事をしていると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-14 03:48:04) |
2. クレイマー、クレイマー
まったくどうということもないテレビドラマレベルの題材なのに、一切過不足なくすべてを表し尽くした脚本が凄い。冒頭からいきなりずばりと本題に入り、その後も、重要で印象的な場面を随所に挟みながら、先がどうなるか分からないまま終盤に至り、余韻と解釈を残すラストにつながるのである。もちろん、各場面の意図を的確に把握した3人(だけではないが)の演技も見事。特に、メリルの尋問の最中に目が合ったときのホフマンの一瞬の演技に至っては、神々しさすら漂っている。しかし、この映画の本当に凄いところは、20年以上を経った今でも、見た人の間で、夫婦とは、親子とは、家族とはということについていろいろな立場から議論ができるという、その問題意識と人物設定の先進性だろう。 [DVD(字幕)] 8点(2003-07-13 01:49:28) |
3. グライド・イン・ブルー
《ネタバレ》 反権力側にとってだけでなく、権力側にとっても虚しい時代。そんな空気を的確に切り取った、まさに裏「イージー・ライダー」。繰り返されるアリゾナの不毛な大平原の風景も、このテーマに合致している。それと、ボブ・ゼムコを演じていたのがあのシカゴのピーター・セテラというのは、もう、どびっくり。 [DVD(字幕)] 6点(2014-08-24 20:23:33) |
4. 雲霧仁左衛門
いやー、これだけ豪華キャストを詰め込んでおいて、よくぞここまで無駄遣いできるものです。1人だけあまりにもはまりすぎて安定している加藤剛が、かえって浮いているくらい。何がいけないのか考えてみたのですが、行き着くところは、「肝心の盗みのシーンに迫力がない(あるいは、描いてない)」という点です。そこが抜けているので、いくら各登場人物が思い悩もうが、迫真性がないのです。 [DVD(邦画)] 4点(2017-05-22 02:40:04) |
5. グリース
途中から、ストーリーが全然存在していません。ところで、ダンサーのクレジットの中に、「ミミ・レダー」という名前を見たような気がするのですが、まさか別人ですよね? 4点(2003-10-03 01:21:33) |
6. 軍用列車
《ネタバレ》 これだけたくさんの登場人物を、これだけ閉鎖された空間に押し込めるのならば、個々の立ち位置や個性をよほど丁寧にやっておかないと、サスペンスとして成り立たないのだが、どうもその辺ができてないですね。収束はやっぱり、肉弾戦&銃撃戦&爆破戦になってしまったりして。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-09-17 01:39:20) |