1. ぐうたらバンザイ!
労働倫理クソ食らえ!的な仏版「寅さん」で粋ではないが皮肉たっぷりで面白い。村人と関係構築できない自由人の生きる難しさと開き直りを見事に演じている。まあ、所詮は大地主のカネ持ちだからこそできる生活ではあるんだが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-02 11:46:16) |
2. 黒部の太陽
完全版を見た。トンネル映画は『海峡』を見ていたので、基本的な作りは一緒(こっちが先だが)。『海峡』は高倉健目当てで子供の頃に見て感動したのだが、さすがに大人になってこの手の作品を見るスタンスは変わる。2大スター目当てという事もないのだが、見てみようという気にはなるし、でも2人ともイガイと存在感はなくて、工事関係者の1人としてある種埋没していたのはよかったと思う。『富士山頂』も見ていたので、自然に挑む系は基本的にどれも一緒だろうと、工事の大変さにはあまり関心はなく、それより見所は人間関係と役割・目的の複雑さだろう。発注者と受注者、そして下請業者、その下の日雇い。使用者と労働者、職人とインテリ等々、ゼネコンの体質がよく描かれていて、国家的プロジェクトにもこういう負の側面があるのだなあと思い知らされた。現代では脱ダムの機運も高まり時代の変化も感じさせられるが、ハコモノは永遠であり、今問題になっている新国立競技場に関しても、魑魅魍魎の世界があるんだろうと思ってしまった。原発処理も同様かな。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-07 11:55:35) |
3. 沓掛時次郎 遊侠一匹
渥美清との軽妙なコンビでの旅物語と思いきや、渥美清がすぐに死んでびっくり。錦之助が一宿一飯の義で人を切るっていうのにも驚き。ちょっと似合わない。でも、その事を悔やんでウジウジしているのは錦之助らしい。終盤の出入りは勧善懲悪ではなく、金のための出入りの助っ人でちょっと高揚感に欠けるが、最後子供の「斬らないで!」で刀を捨てるところはやはり錦之助らしい。一応ハッピーエンドに仕上がっている。随所に錦之助の魅力を取り入れながらも、任侠モノを作ろうとした苦悩が感じられる作品。個人的には錦之助には自由奔放さを期待しているので、渡世の義理に縛られたり、様式美重視の任侠モノを演じるのは違和感を感じる。 6点(2004-04-14 15:00:53) |
4. 暗くなるまで待って
つまらなくはないし、それなりの緊張感はあるんだけれど、人形見つかった時点でとっととわたしゃーいいじゃん。なんで隠し持つのよ?って思ったのは私だけ?演技もちょっと大袈裟かな。 6点(2004-03-01 04:08:28) |
5. 口笛が流れる港町
シリーズは1回見たので、ちょっと慣れてきたのか違和感がなくなってきた。本作は馬乗りシーンもあり、西部劇風でもある。ストーリーはつまらないし、悪役?の宍戸錠もなんかヘナチョコなんだが、突然ギターで歌いだすシーンは面白おかしく、もはや滝伸次の存在自体が浮世離れしている。この超絶ワンパターンは下の方が言うように中毒になる可能性はある。(が、寅さんと比較するのはどうなのかと・・・。) [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-04 16:25:37) |
6. クレオパトラ(1963)
エリザベス・テイラーは当時30ぐらいか。貫禄ありすぎで50ぐらいに見えるが。で、特に美人とも思えずイマイチ説得力が・・・。実際のクレオパトラも美人かどうかは諸説あるようだし、たかが50年程度でも美の基準は変わるという事なのかもしれないが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-15 20:16:00) |
7. 黒い十人の女
リアリティーが無さ過ぎて、サスペンスにもコメディーにもなってないし、中身がない。昔の女優カタログとして見る分にはよいのだろうけど、それだけの作品でしかない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-12-11 14:46:49) |
8. 紅の流れ星
渡哲也は華がなくて演技もヘタで、主役はかなり厳しいな。ルリ子が色っぽくて中々よいのと、昔の神戸の町並みが見られるのが貴重ではあるけど。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-07-22 10:42:06) |