1. グレートレース
いざレースが始まってからは、ダラダラ模様が退屈で退屈で。男子3人にクスッと笑わせてもらうのをかき消してしまうのがデュポア嬢。困ったら助けて貰う癖に同権同権とギャアギャア喋り散らかし、小狡く立ち回るのに罵詈雑言の限り。 「ゼンダ城の虜」が思い浮かぶシーンに、ジェームズ・メイソン VS スチュワート・グレンジャーの5分間に及ぶ決闘が蘇り、prime video で観てしまいました。 男子3人熱演ではありましたがあまりにも長く、90分の尺で十分な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-21 15:34:52) |
2. 暗闇でドッキリ
恒例のレンタル理由を忘れた知識無しでの鑑賞。クルーゾー警部ものでハーバート・ロム、ジョージ・サンダース(驚)共演に「当たりかな」盛り上がります。ピーター・セラーズ通常運転はまずまずといったところ。素敵に歳を重ねられたと感じたジョージ・サンダースの鉄仮面ぶりもさることながら、クールなイメージをかなぐり捨てて覚醒したかのようなハーバート・ロムにアッパレと言ってよいのか面食らいました。沢山人が殺された真相結末がクルーゾー警部そっちのけでワーワー語られますが、???でリプレイタイムとなりました。ヘンリー・マンシーニによる音楽はグッドであります。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-19 09:44:31) |
3. 駆逐艦ベッドフォード作戦
《ネタバレ》 リチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワチエ共演とくれば「復讐鬼」のような対決を大いに期待したのですが、共に灰汁に欠けて手に汗握れません。チープ感漂う映像でのメリハリない展開をボーッと観ていたせいかソ連船が核を搭載していたのが分からず(恥)、ラストショットで「あ~、そういう事か~」という体たらく。ミサイル発射ボタンを押しちゃったというのに、そんなアホな話があるかいな、いやしかし、ありえないとは言い切れない。思いがグルグル巡ったところに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-18 19:53:50) |
4. 唇からナイフ
ピンポ~ン、ドッカ~ンからの作戦会議に当たりかもと寄せた期待は空振りに終わりました。よく分からない筋立てを感情が籠もっていないお芝居(お目当てテレンス・スタンプ然り)で見せられて退屈でした。 私的に三大ダメ邦題「意味不明」「詐欺的」「ネタバレ」の中で本作の意味不明ぶりは超絶であり意図を伺いたいものです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-22 13:47:46) |
5. 暗くなるまでこの恋を
《ネタバレ》 やたら不安を煽る音楽にこれはサスペンスものでカトリーヌ・ドヌーヴの怪しさが想像出来ます。ジャン=ポール・ベルモンドの心模様が無理筋でついてゆけません。収拾がつかなくなったかのような結末にも唖然とするところです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-12-31 23:00:38) |
6. 黒い画集 ある遭難
清張作品なので遭難の真相に興味津々だったのですが。荒天の山の怖さだけが心に残るだけの何とも締まりのない話でした。誰にも見られて無くても神様は見ているかのような雪崩に点数の全てを。 [DVD(邦画)] 4点(2021-06-14 09:45:04) |
7. 黒い画集 あるサラリーマンの証言
清張作品で橋本忍脚本とくれば良質な筋立ては保証されています。平凡なサラリーマン課長の因果応報な転落模様は都度次の展開が浮かんできて、肩の荷がどんどん増えてゆく思いで滅入ってゆきます。小林桂樹が見せる喜怒哀楽はリアリティあふれる名演で、ラストショットの後ろ姿は残酷でありながら救いも感じました。「40そこそこならやり直しが利くはず、杉山夫妻と妻子への罪を償って」地味ながらも見応えある良作です。 [DVD(邦画)] 7点(2021-06-05 04:40:39) |
8. 黒いチューリップ
初見。ゾッコンだった小学生時分に観たら感激のあまり卒倒していたでしょう。この歳になっても匂い立つような美しさでの立ち居振る舞いにクラクラするばかり。それが一人二役で二人が向き合っていて(見事な撮影技術)喜びが二倍二倍! 更に双子の兄弟の性格の違いを演じ分ける演技力が特筆もので「顔だけと違うのね」心底驚きました。(+1点)愛馬ヴォルテールまでカッコ良い。起承転結も見応えある華やかな活劇に唯々感動の傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2021-05-08 00:56:22) |
9. 群盗荒野を裂く
《ネタバレ》 切符売り場での割り込み行為に、この男は小狡く立ち回り系なキャラなのだろうとの予感は当たっておりました。 ジャン・マリア・ヴォロンテ、お目当てクラウス・キンスキー、共にパッとせず、最後まで惹かれるものが無い「何時終わるのかなぁ、長いなぁ」退屈極まりない作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2020-05-10 19:11:25) |
10. 黒い画集 第二話 寒流
《ネタバレ》 原作未読。遊び慣れていない生真面目支店長が融資先の女に溺れ、「惨めな人は嫌い(=常務より見劣りする)」と捨てられ、常務への私憤(大部分)公憤(ちょっぴり)入り混じった反撃も悪あがきに過ぎなかった。清張作品ならではのやるせなさを嫌と言うほど味わう事に。風間重吉のイメージがこびりついている池部良の奥歯噛み締めている惨めっぷりは見応え充分。銀行の恥部に触れた場面での丹波哲郎、志村喬は流石の存在感。特筆すべきは平田昭彦演ずる常務の厭らしさで、ジェームズ・メイソン顔負けの腹黒さ全開の送別会に於けるスピーチが圧巻。新珠三千代が奈美役が荷が重かった事を差し引いてもテルミンの不穏な音色に包まれるサスペンスの一級品。 [DVD(邦画)] 8点(2018-11-18 12:16:12)(良:1票) |
11. 暗くなるまで待って
《ネタバレ》 恋愛物だと思っていたのにサスペンス物であった事に驚き、鑑賞後「面白かった、観てよかった」と満足の出来た作品でした。限られた舞台設定での巧妙に伏線が張られた脚本と、スージーの抱いた疑念が確信に変わって圧倒的不利の状況から活路を開いてゆく、めりはりの効いた展開に知らぬ間に物語にぐいぐい引き込まれていきます。また、淡い感情を抱きながらスージーと対決する甘ちゃんな悪党マイクと、あとに続く、スージーと観る者に「お楽しみはこれからなんだよ」とばかりにサディスティックに迫る正真正銘の悪党ロートの二人は刺身と刺身のツマの様でうまいキャラクター設定です。このクライマックスは見応え十二分の一進一退の攻防でしたが、惜しむらくはロートが致命傷を負うシーンです。もう一捻り効かせて欲しかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-17 01:36:48)(良:2票) |