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1.  グランド・ホテル
頽廃の匂いと言うほどではないが、アメリカがヨーロッパ・とりわけドイツに抱いている世紀末的な雰囲気への憧れが感じられた。子どもが大人に抱くような視線。滅びや衰退ってものの厳粛さへの過剰な評価。死が近づく病人、人気下降気味のバレリーナ、崖っぷちの会社、それらがウィンナワルツをBGMに旋回していく。当然のように犯罪も入り込んでくる。歴史を重ねてきた都市だけが醸し出せる「大人」の雰囲気。アメリカ映画が持てなかったヨーロッパ的なものを、とりわけ大事そうに画面に塗りこんでいるところが、いじらしくも楽しかった(ドイツの小説をアメリカで戯曲にしたのの映画化と聞いている)。この様式が拡大されたのが、アルトマンってことか。『グランド・ホテル』にはアメリカのヨーロッパへのコンプレックスが感じられるが、アルトマンがそれをより発展させ、混在国家アメリカに文化にしてしまった。最後に「事件」を置いてキュッと全体を締める手法なんか、『ナッシュビル』でより大規模に再現してくれた。そのアルトマンの映画が、ヨーロッパでより高く評価されたってあたり、旧世界と新世界の相互の「憧れ合い」が微笑ましく見えてくる。この手のドラマでは、人々がそれぞれの人生を担って同時に生きていることを示すため、当然のように長回しの手法が生かされてくるんだ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-18 10:02:32)(良:1票)
2.  空中レビュー時代 《ネタバレ》 
アステアの陽気な脇役時代。レビューショーの映像化から映画独自のものが生まれてくるミュージカル史が分かって面白い。ホテルショーってのが必要条件だったよう。だから主人公はだいたい芸人に設定され、メインは個人芸よりも群舞になる。キャリオカ。ピアノをつないで円形の小さな舞台を作るの。ナンバーの中で画面を平気でワイプでつなげる。みんながいろいろ踊っているんだよ、という感じで、流れの不自然さはあまり意識してないみたい。さて見どころは題名にもなっている空中レビューだ。ダンスよりも、まだ見世物的要素が強かったことが分かる。みんなニコニコ笑いながら翼の下で空中ブランコやってくれるのには爆笑。落っこちて、別の飛行機の翼に引っかかったり、というオマケもつく。まだサイレントコメディ時代のスペクタクルな味わいを残している。そのスペクタクル性は群舞ともつながり、その中から個人のタップ芸に焦点が当たりつつあった過渡期ってことなんだろう。製作者サイドが、ああいう個人芸でも「華やかさ」を出せそうだな、と発見しつつあった時点。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2010-11-03 10:00:27)
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