1. ゲーム(1997)
これねー、大好きな映画の一つなんだよね。二転三転するストーリー!ラストはあっと驚くどんでん返し!なんてキャッチで宣伝されそうだけど、多くの人間にとってこのストーリーは「やり過ぎ」以外の何者でもない。この映画が好きじゃないって人の気持ちもよくわかるんだわ。あんまり露骨に展開をあっちこっち揺さぶると観客は冷めてしまうんでしょうね。 しかし、しかしですよ。俺はこの映画をまだガキの頃に見れたんだ。それこそミステリーなんて一冊も読んだこと無い、こなした映画本数もほんの僅か。雪のようにマッサラな、真に素直(≒バカ正直)な姿勢でこの映画に臨めたんだ。そりゃもう大興奮よ。「え、え、え、この先どうなっちゃうの?」「うわあああもうワケわかんねーよ!」「なんと、こんなラストだったのかぁあああ!」「こんな型破りな映画は初めてだ!感動した!」…今思い返せば、とても可愛いもんです。でもきっと他の誰よりもこの映画を楽しんだという自信がある。もし「映画年齢」というものがあるのなら、その年齢がごく若い内に「ゲーム」へ参加することができて本当に良かった。 9点(2003-06-30 19:18:51)(良:2票) |