1. 訣別の街
《ネタバレ》 どんな世界でも若い駆け出しの頃は、理想に燃え夢を抱くものだが地位が上になればなるほど、清濁併せ呑む事が必要となってくる。超えてはならない一線を超えてしまい、息子のように思う補佐官から引導を渡され、もはやこれまでと腹を括った市長。ラストのパチーノは圧巻で台詞の一つ一つが心に残る。補佐官は今後どのような政治家になるのだろうか。自分はパチーノの抱擁シーンが好きだけれども、この作品のジョン・キューザックとのシーンが一番好き。ミュージカル大好きのアンセルモ役のダニー・アイエロも素晴らしく、地味だけれども見応えのある作品。 8点(2004-04-01 00:13:23) |
2. 外科室
永年に亘って人知れず何度となく彼の名を口にしていたのでしょうね。うわごとで口にしてしまうのを恐れる心中は理解できます。二人の外科室でのわずかなやりとりに万感の想いがこめられているように感じました。 互いに家族を持ち幸せに暮らしながら、二人だけの世界を持ち生きてゆく、という選択は出来なかったのでしょうか。 7点(2004-07-31 23:55:35) |
3. ケープ・フィアー
《ネタバレ》 弁護士一家三人から滲み出る下品さは観ていてとても不快でした。悪あがきすれどもマックスのほうが一枚も二枚も上手で徐々に追い詰められていく知性の感じられない姿も不快でした。船での攻防はヒール同士の場外乱闘を見ている様で笑いが止まりませんでした。火炎攻撃にもダウンしないマックスに「三人とも殺してしまえ」と声援を送りましたが、余りと言えば余りな最期の姿を見せ付けながら沈んでいきました。だからと言って少しも同情心は湧いてきません。結局、どちらが死んでも、皆死んでもよかったという身も蓋も無いような結論に至る作品でした。 6点(2005-01-13 22:09:00) |
4. 月下の恋
霊の存在を否定する男が数々の心霊現象を目にするありがちな物語。ボディダブルのベッドシーンはトンチンカンな邦題に相応しい失笑モノ。昔あったCM「きれいなだけでは叱られます」があてはまる何も心に残らない凡作。 [DVD(字幕)] 3点(2017-11-15 14:12:50) |