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1.  ゲゲゲの女房
ヒロインのむっつり顔は、人がお化け屋敷を歩いているときの顔だろう。どういう人間かよく分からずに結婚し、たちまち東京での暮らし、周囲が未知の妖怪変化のようなもので埋まってしまう。ビクビクしながら手探りで歩いているときの顔だ。頼りとすべき夫は、腰砕け気味の笑いを「ハッハッハッ」と片腕の体から不意に発する。豪快な笑いに似合わない貧相な体つきで。これこそ妖怪である。いや一番妖怪みたいなのは気がつくとそこらにうずくまっている姑か(エンディングタイトルまで誰が演じているのか分からなかった)。しばしば画面に平気で妖怪が映り込んでくるが、それら周囲の人間との差別がない。嫁にいくとは、こういうお化け屋敷に入っていくことなんだ。まだ「内助の功」なんて言葉が生まれる以前の、ビクビクもんの新妻を描いて新鮮で面白かった。マンガが動き出す白黒のアニメも、そのザラッとした貸本タッチがいい。ロケはまた深谷市か。ここでロケした映画はたいてい悪くない。昭和の空気を残しているっていうよりも(実際わざと巨大マンションを画面に入れたりしてる。現在の「東京駅」とか狙いはよく分からないが、妖怪が映り込むのと似た効果か)、ここ深谷には何か空間の広がり具合に映画を豊かにしているものがあるようなのだ、具体的にうまく指摘できないのが残念。
[DVD(邦画)] 7点(2011-11-09 09:49:39)
2.  ケンタとジュンとカヨちゃんの国
全編に漂う「恨みがましさ」に、若干辟易させられた。たしかに個人の踏ん張りではどうしようもない生まれながらの格差はこの国にあり、それもより深く広がりつつあるけれど、それに対する苛立ちがただ「恨みがましさ」だけに収斂していってしまっている。「連帯」とか「革命」とかの言葉はもう輝きを失っているが、それに代わるものを模索する努力を放棄し、ただ「恨みがましさ」に寄りかかってしまっている。映画はその若者を批判的に見ているようでもなく、けっきょく「出口なし」の状況の悲劇性に陶酔してしまったのではないか。ただ「辟易」の度合いを「若干」としたのは、こちらに今の若者の閉塞状況を分かってないかもという弱みがあるからで、もうここまで追い詰められている可能性もときに感じられるからだ。網走に行けばなにか次が見えるかも、という出たとこ勝負のロードムービーという設定に、いまの若者の切羽詰ったとこが反映されていたのかも知れない。なにも若者に限ることでもあるまい。原発労働者の境遇は黒木和雄の『原子力戦争』のころとまったく変わっていないことに(さらに使い捨てシステムが合理的に進化しているか)最近驚かされたばかりである。映画の流れとしては、カヨちゃんとの再会の場や、先輩との対決にもうちょっと段取りがほしい。期待した安藤サクラの怪演も、ふわふわと登場するシーンではワクワクさせられたが、あとはまあ無難な演技といった線。
[DVD(邦画)] 5点(2011-08-11 12:27:35)
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