1. この森で、天使はバスを降りた
邦題が非常に悪い。何だか少女が村を救うハートウォーミングな話なのかなと感じてしまう。確かに話の筋だけ辿ると、笑ってしまうほどコテコテで陳腐な話だが、この作品は安っぽさを全く感じさせない。久しぶりに映画らしい映画を観た気がする。淡々とした描写でいて全体的にどことなく爽やかさを感じるが、同時に重苦しさを感じていた気もする。とっても暖かい話でもあるし、あまりにも割り切った展開に冷たさも感じる。多くは語らない。描かれているのは必要最低限の場面だけ。住人があれやこれや言うシーンは思いのほか少ない割に、ラストでは「あぁ、この町は救われたな」と思える。台詞では語られない、登場人物の様々な思いを感じ取れる。観た後は、何かすっきりしないような、でもちょっと爽やかな、複雑な気持ちになった。極めて良く出来ている。本当に伝えたいことは、露骨に表現せず観客に自由に受け取らせるのが良い映画だと思う。 それだけに、作品で語っていない余計なことを類推させる邦題はひどい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-06-16 06:50:08) |
2. コンタクト
神を信じない者を宇宙へやるわけにはいかない。このテーマは非常に深い。私もとりあえずは無神論者だが、日本は特に宗教への関心が薄いのでこのへんは難解です。科学が万能だなんて今さら誰も思っていないのに、神様なんてどこにもいないと言い張る我々を少し滑稽に感じた。地味ではあるが宇宙旅行の描き方が斬新で優れたSF作品といえる。 [ビデオ(字幕)] 5点(2004-09-08 20:16:50) |
3. コン・エアー
正直つまらないです。ジェリー・ブラッカイマーの作品が堕ちていく走りなのではないでしょうか。題材は面白くなりそうなはずなのに、わざとらしいというかドンパチが目立つというか、中身が感じられません。何が何でも悪役を残酷に殺そうとするのはハリウッドの悪い癖です。 3点(2004-09-05 21:08:03)(良:1票) |
4. ゴジラ2000 ミレニアム
観ていて「オイオイ・・・」の連続。ゴジラファンが集って脚本を書いた方がこの何倍も良い作品になる。ゴジラ映画ならちゃんとゴジラのテーマを使え。申し訳程度にさらりと流すだけで雰囲気からいって全くゴジラではない。聴くだけでゴジラの脅威を感じられる秀逸なテーマという強い武器を持っていながらなぜ使わないのか不思議でしょうがない。 [映画館(邦画)] 1点(2004-09-05 12:08:06) |
5. ゴジラVSモスラ
横浜市民なので当時できたばかりのみなとみらいで繰り広げられる戦いに興奮していました。良作ゴジラの後に観るとずいぶん陳腐になってしまったなぁと感じますが、メガギラスなどの後に観ると一応この頃は戦闘シーンに迫力があるなぁ、バトラ、メガギラスより金かかってるなぁと感じる、そんな作品。怪獣映画にお決まりのように子供を出すのは不愉快なのでやめて下さい。 3点(2004-09-05 12:03:30) |
6. ゴジラVSスペースゴジラ
戦闘シーンの運びが良く、長さの割に退屈せずに観れました。ゴジラ映画としての完成度は、当時既にどうにでもしてくれ状態だったのでそれほど腹も立てずに観れました。全体の出来が悪いことに変わりありませんが。何だかんだいっても戦闘長すぎですって。対ゴジラ組織はどんどん現実離れしていくし。 3点(2004-09-05 11:48:27) |
7. ゴジラVSキングギドラ
メカキングギドラなんて出しちゃってお子様向け感が急に色濃くなった作品だが、今の作品に比べればかなりマシ。お粗末とはいえ時間旅行の設定などはそれなりに筋が通っていたし、演じる側の必死さも伝わってくる出来に仕上がっている。そういや当時は小学生だった。懐かしい。 [映画館(邦画)] 4点(2004-09-05 11:43:41) |
8. ゴジラVSメカゴジラ
こんなのはゴジラ映画じゃないと初めて思った作品。今の救いようのない作品から比べればいくらかマシな部分もあるが、人間があんなの作っちゃダメだって。いささか無理矢理な論理だが、ゴジラ映画において物語開始からゴジラ登場までの時間は作品の完成度に比例すると思っている私にとって、しょっぱなから「イヤどうもー」みたいな感じでゴジラが出てくるのに開いた口がふさがらなかった。ゴジラはもっとこうさ、お待たせしました御大登場!みたいに出てきてほしいんだよ。 [映画館(邦画)] 4点(2004-09-05 11:37:24) |
9. ゴジラVSデストロイア
デストロイア、外見も設定もメチャメチャです。当時ゴジラ史上最低の怪獣だと思います。作品の完成度も言うまでもなく。この駄作の中で、ゴジラだけが只々必死に頑張っていました。貫禄ある動きと狂気の目が印象的でした。どうせ続けるならゴジラの死をアピールし過ぎないで欲しいです。2004年で何やら最後になるそうですが、どうだか。 2点(2004-09-05 11:28:04)(良:1票) |
10. GODZILLA ゴジラ(1998)
いやぁ、何というかまあ、よくぞやってくれたなという感じ。エメリッヒはゴジラを何と勘違いしていたんだろう。「あきれてものもいえない」とはまさにこれ。 [ビデオ(字幕)] 0点(2004-09-05 07:51:13) |
11. 告発
脚色の程度はあずかり知らぬが、本当にこんな理不尽な話があったのかと疑わずにいられない。それをおいといても、映画作品として文句のない出来。ケビン・ベーコンvsゲイリー・オールドマン。こんな悪役俳優対決もある意味貴重。両者素晴らしい演技で主役がちょっと浮き気味か? [ビデオ(字幕)] 9点(2004-08-27 00:22:32) |
12. ゴースト/ニューヨークの幻
ウーピー・ゴールドバーグ食いすぎ。爆笑できたので全然OKだけど。恋愛がどうたらよりも、物に触れることに必死になる主人公の頑張りに心打たれるし、ウーピーのハチャメチャっぷりが際立つ。彼女がいないと、この映画ダメだなあ。 [地上波(吹替)] 8点(2004-08-26 23:42:21) |
13. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
コレ、何が言いたいんでしょうか。登場人物が誰も彼もポーズをとっているようにしか映らず、全く感情移入できません。コレは深いという方の気持ちは分からなくもないですが、コレ深い“っぽい”だけじゃないですかね。ジャパニメーションはカッコつけてるようにしか見えないので好きになれません。 2点(2004-08-26 23:36:25)(笑:1票) |
14. 交渉人(1998)
場所の展開は全くないのに緊張を保ち続けられているのがすごい。言ってみれば「ダイ・ハード」と一緒だが、アクションよりも頭脳戦が中心になっているので目新しく映り先が読めない。オチが今イチ納得し切れないというか平凡なので残念ながら減点。惜しい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-08-16 02:16:15) |