21. 恋人はスナイパー 《劇場版》
狙撃手をネタにしている映画だからもっと地味なのを想像していたのだけど、派手ですね。(笑)リアリティについては当る、当らない以前にスナイピングに対する知識の貧弱さが完全に露呈してしまっていて残念です。シナリオ的にはかなりハリウッド映画の馬鹿らしさを踏襲しているのであまり文句は言わないけど、折角狙撃に関する薀蓄を並べてあるのに、銃の扱い方や狙撃の姿勢、銃のカスタマイズにはてんで疎くて、ごく簡単な部分でしか狙撃の技術的な部分が語られていなくて、その割にはカットの割り方には狙撃の為の知識を匂わせる、そういうのが物凄く気になりました。こういうところは海外の映画の方が丁寧かつ上手に作る気がします。役者的には中村獅堂は歌舞伎の表現なんかが自然と出ていて、面白いですね。でも、狙撃手に向く性格の演技では無いですね。その辺は阿部寛も同様。そう考えると、やはり役者よりも脚本と演出に問題があるのでしょうね。ウッチャンは個人的には好きな芸人だけど、企画段階でもう少しアドバイザーを入れるべきだったのでは無いでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-28 20:15:38) |
22. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
結局映画が原作を越える事が出来なかった。元々が情報量の多い漫画なんだから仕方ないが、押井の作り方だとあの漫画で見られる面白さを半分も伝えられないね。まだビデオの「ドミニオン」シリーズの方が出来は悪いけど原作の面白さを伝えていると思う。 5点(2001-11-22 18:32:45) |
23. 荒野の七人
これ見ると、黒澤明の偉大さが良くわかりますね。で、それを正直に見習ったハリウッドは賞賛に値すると思います。娯楽としては最上級の出来ですよね。ただね、プロットをそっくり使ったのは残念だよね。どうしても「七人の侍」と比較になっちゃう。ハリウッド映画はもともとキャストも豪華に作るから豪華なのはわかるんだけど、黒澤明が言うところの「映画の中の生活感」とか言うところまで表現しないからその分、主役以外が目立たないんだよね。 5点(2001-06-26 21:24:53) |
24. 恋とニュースのつくり方
作りがいかにもアメリカのキャリアガールをネタにしたコメディなんで、そういうのを気楽に観るならオススメ。でも物凄くキャラがはっきりしないんだよね。仕事に邁進する姿勢と馬鹿っぷりを共存させてるところが、いかにもお気楽なアメリカのコメディという感じなんだけど、話の展開のさせ方が非常に雑なんだよね。キャラが結構自分を推すタイプなので、あたしなんかが見るとかなりウザイ感じ。でも、アメリカではこういうキャラが賞賛されるんだろうなぁ。 [映画館(字幕)] 4点(2011-03-02 12:37:13) |
25. ゴールデン・チャイルド
エディ・マーフィーが大人気の時の駄作だと思ってます。決してエディが悪いんじゃない。シナリオに問題がありすぎなんだよ。エディがゴールデンチャイルド救出の救世主となる理由が希薄だし、説得のさせ方も中途半端だし、最後の最後までエディだけが浮いてる感じがするんだよね。小説読んだときはサスペンスホラーみたいで期待したんだけどなぁ。 4点(2001-10-29 16:31:17)(良:1票) |
26. 高校デビュー
久々に酷いのを観たなーという感じ。 少女漫画原作だから仕方が無いとか、そういったレベルのものでは無いですね。 原作もラブコメ調だからコミカルに仕上げるというのは当然なのかもしれませんが、映画でやるときは、あまり話に繋がらなかったり、話を断ち切るようなギャグは映画のテンポを悪くするだけだと思うんだよね。ところがこの映画に関して言えば、こうしたコメディ要素の悪い部分が物語を殆ど断ち切るような状態で出てくるものだから、全く映画そのもののストーリーに面白さが出てこないという側面があります。加えて演出の適当さというのも見え隠れしていて、その際たるは晴菜じゃないかな?大野いとは下手なりに、実に一生懸命演技しているのが分かるんですよ。でも、そうした晴菜の姿として見えてくるのは上野樹里の演じる"野田恵"なんだよね。これは演出として明確に晴菜というキャラクターを監督が安易に捉えたか、或いは少女漫画のギャグ調のキャラ=「のだめ」みたいな安直な考え方で作ってしまったとしか思えないです。多分、監督はそうういう部分の知識が少ないんだろうね。溝端淳平の演じる小宮山ヨウという役も演出的に似ているしね。その為か、溝端の演技が物凄くヘンなんです。これは彼には責任無いと思うんだよね。こうしたぎこちなさが表面化して見えるというのは、さすがに監督の責任じゃないかな。この監督の経歴を良く知らないのだけど、演出を観てると多分テレビ経験の多い人だよね。テレビ的な演出が悪いとは言えないけど、ちょっとくどさ感じるし、非常に映画として向いていない演出だと感じました。 役者の努力を買って2点献上。 [映画館(邦画)] 2点(2011-05-19 12:25:18) |
27. ゴースト/もういちど抱きしめたい
《ネタバレ》 元々名作って程の映画では無いけど、興行的に当たった映画なんでリメイクしようというのは分かる気がします。しかしながら、なんであんなリメイクをしたのかあたしには全く理解できません。 まず、あの社長の仕事ぶりなんだけど、いかにも90年代に流行ったトレンディドラマみたいなステレオタイプな風景に苦笑、大体、オフィスにたどり着くまでに重要そうな決定を簡単にしたり、いくら社内とは言え、大事な話を聞こえるように話したりはしないでしょう。 それに、設定そのものが違うのに、オリジナルで有名になった、ろくろのシーンが冒頭に出てくるのだけど、あれではあのシーンの意味が全然違ってくるんだよね。本来は二人の愛を深め、確かめ合う部分なのに、恋愛関係が始まってない状態からスタートするから、青年がモーションをかけている、もうちょっと悪く言えば、単なるすけべえにしか見えない訳ですよ(笑)。樹木希林も可愛そうですね。役の振り方が不十分だから、あんな演技しか出来る訳無いし、宮川大介のあのシーンのお陰で、その後のシーンがどうしても現実に引き戻されてしまうので、死んだ相手を想像する部分で、樹木希林しか浮かばなくなるんです。これって、演出も問題だけど、それ以上に脚本も問題の様な気がします。 役者にしても、松嶋奈々子が物凄く下手な演技をするし、ソン・スンホンにしたって、単調な演技の繰り返しにしか見えないしね。 なめんなよ、日本テレビ! [映画館(邦画)] 2点(2011-03-01 12:43:02) |
28. GODZILLA ゴジラ(1998)
いやーーーーーテレビで見ちまった!!!! エメリッヒには悪いが「GODZILLA 」のタイトルを外してくれたら多少は評価しましょう(笑)。 1点(2001-08-10 18:01:21) |