1. 恋におちたシェイクスピア
恋愛というのは当事者間で熱くなれば熱くなるほど第三者の目には白けて映るという筆者の格言を証明してくれる映画。シェークスピアを全く知らない無教養な私には正直、二人の熱愛ぶりについてゆけなかった。同じ「ハリウッド製」シェークスピアでも例えばアル・パチーノの「リチャードを探して」などは、「シェークスピアを多くの人に楽しんでもらおう」という誠実さが伝わってきたが、この映画はシェークスピアをだしにしたお粗末な三流恋愛ドラマ程度の価値しか感じなかった。にもかかわらずオスカー受賞作品なんだよな、これ。 3点(2003-12-20 13:17:16) |
2. 恋する遺伝子
ラブコメとしてはまあまあ楽しめたと思う。この手の映画ってメグ・ライアンの独壇場のような感があったから主演のアシュレイ・ジャッドが新鮮に見えた。でもあんな美人を捨てる男っているのかなあ??俺だったらアシュレイの方が絶対良いけど。少なくとも「ブリジット・ジョーンズの日記」などよりよほど面白い。 6点(2003-10-19 18:44:54) |
3. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 マイケルはドンとして父ビトーの器にははるかに及ばなかった。それを分かっていながら家族を守るために孤独に苦闘する姿が本当に哀しい。妻ケイから堕胎を聞かされ怒りのあまり妻を殴ってしまうマイケル。あの場面でマイケルの中にわずかに残された純粋さが完全に消失してしまったのだと思う。そして母の葬儀で自分を裏切った次兄フレドを抱きしめながらも無言で部下に殺害を命じる場面。この映画は本当に哀しい。<追記>最初は孤独なマイケルに同情していたのだが、3回、4回と鑑賞を重ねてゆくうちにドンの妻として苦しむケイが気の毒に思えるようになった。 10点(2003-09-26 22:18:57) |
4. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 演技の見本を提示してくれる傑作。マーロン・ブランドが出てくる場面はどれも必見だが、次男フレッドを庇って敵に銃撃される場面と5大ファミリーの会談の場面が特に私のお気に入り。何度も観たいという映画はそうないのだがこれはその数少ない一本である。 10点(2003-09-26 22:11:58) |