1. コーチ・カーター
ストーリーだけを見ると、弱小高校にコーチが赴任してチームを強豪へと変えていく、っていうありがちなものだけど、この映画はそれだけではなかった。 それはアメリカで黒人の人たちが、普通に幸せに生きていくことがいかに大変かという点。 バスケットボールが出来ること自体が幸せだという世界。バスケットボールをすること自体が生きる手段であるという事実。しかもそれで成功するのは一部の限られたスターだけ。 現在のNBAでは、高校を卒業してすぐNBA入りする選手が増えているが、その中の一人の選手の言葉に、「大金を手にするチャンスがあるんだ。なぜそれを見送るようなことをするんだ?」というのがあった。この言葉が現実を語っていると思った。 映画を見ながらそういうことを考えさせられました。素晴らしい映画でした。 [映画館(字幕)] 9点(2005-08-11 22:23:45) |