1. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 突如あらわれた大怪獣が日本に上陸する。 水爆でも死なない生物に、通常兵器は全く役に立たない。 そこに芹沢博士の超兵器が発動! 博士は海中で自殺する。二人の幸せを祈りながら。自分の罪を悔いながら。 60年以上前に作られた初代ゴジラ。 二人の男に泣いた(山根博士と芹沢博士)。 怪獣映画といえばゴジラ。本多監督がこの映画に込めた何か。それが良かった。 芹沢がどんな思いで生きながらえてきたか。 それが分からないと、この映画は何なのか全く分からないだろう。 余談だが、ゴジラに縁のない人生で、ガメラばかり観ていた。 また、日本語音声&日本語字幕で観た。字幕があると、セリフを聞き間違うことがないので良い。 [DVD(字幕)] 8点(2017-04-17 13:15:55) |
2. コングレス未来学会議
《ネタバレ》 120分の映画だが、とても眠かった。 主人公ロビンは40代半ばの女性。中盤から20年後になり、アニメになる。 三分の一までが実写で、そこまでは色々と面白かったのだが、中盤以降…分からなかった。 「なぜアニメの世界なの?」……わかりません、全く。 アニメなら、アニメの快楽的作画が観たいが期待しない方がいい。 俳優の外見や演技のデータ化は、別にいいと思う。 たぶんもう十年以上前から、アクションはCGで、俳優の顔(表情)を貼り付けているらしい。 フィクションは面白ければ、何をしても自由だ。映画は嘘だからこそ楽しい。 主人公に感情移入できない。 何を考えているか、登場人物たち全てが分からない。 実写のときは、主人公ロビンの葛藤があるし、全員のキャラが起っていた。 でもアニメになってから、キャラが全く分からない。だから全く面白くなかった。 特に後半は、全てが意味不明で、本当に眠かった。 [DVD(字幕)] 5点(2017-01-29 18:37:06) |
3. 国士無双(1986)
この映画大好きだ。 のひょひょ~んとした主人公が真面目に対応するが、周りは小馬鹿にされたと怒る展開だった気がする。 もう何年も観てないので、細部は忘れてしまった。 たしかに観ていて、少しずつ退屈になってきた記憶がある。 でも、他にないテイストの映画なので好きなんだな。DVDが出てるんだね。 主人公のキャスティングが、もうピッタリだった。 また観たい。録画してるので、さがしてみよう。 [地上波(邦画)] 8点(2017-01-14 17:54:25) |
4. 告白(2010)
《ネタバレ》 超スッキリ! 笑っちゃうほど後味もサイコーに良い映画です。 また近いうちに観たいですし観るでしょう。 それから愛情とは何かを確認できました。 少年Aの母親への愛情こそ、「本当の愛」ですね、現実の。 馬鹿馬鹿しい。 爆弾を外したとき、主人公はAを赦すことで救われたかと思った。 が、甘かった! まさかあっちに仕掛けなおすとは(参りました)。 映画って本当にいいものですね。 【余談】冒頭の教室で「能年玲奈?」と思って確認したら、やっぱりそうでした。 ネットで『あまちゃん』以前の顔を知っているので(つまり知らなかったら気付かなかった)。 さて、命の重さのついて。知らない他人の(現実の)死は、目の前の水槽の中の…小魚の死より小さい。 なしとあり、ゼロと1だから。 [DVD(邦画)] 10点(2016-07-17 00:49:15) |
5. 獄門島(1977)
《ネタバレ》 楽しくて大好きな映画。私にとって、最初から最後までコメディ映画だ。 『犬神』『手毬』『獄門』の三作で、この『獄門島』が一番好きだ。楽しいから。 戦後すぐの夏、金田一が船で島に渡る。 そして島を出て行く四泊五日の話で、楽しい旅行気分が味わえる。 早苗が金田一に言う。 「わたし島を一度も出たことがないの。おかしいでしょ?」 「島の外に連れ出して欲しい」。 泣けるぜ。 勝野の少女時代、四国で天涯孤独になり、母親の遺骨を埋めるため穴を掘るシーン。何も言えない。 ところで、『手毬唄』がベストの人が多いようだが、私にとって旅の気分が味わえないし気がめいる。コメディ要素がほとんどない悲しい話だから、好きじゃないんだ。『犬神家』はいいシーンが多い。笑えるシーンも多いし、音楽も好きだ。文字のナレーションも好きだ(タイミング)。でも大満足じゃない。 その点、この『獄門島』はずっと楽しい。(自殺じゃなく)殺されるのは、おバカな娘三人と悪い海賊だけだし、悲壮感がなくて「すごく楽しい」。夏の海のシーンが多くて楽しいし、床屋の娘(坂口良子)も楽しい。ホント、楽しいシーンが多いし、何度でも観たくなる。特に音楽が好きなんだと思う。特にOPとEDがいい。 ★躊躇なく「10点!」最高のコメディ映画。 [DVD(邦画)] 10点(2015-06-02 01:52:00) |
6. コララインとボタンの魔女
《ネタバレ》 好きな映画。ビジュアルが大好きだ。●ラストの、ヒロインと魔女との戦い。寝てしまう。面白いかどうか以前に、ワカンナイ。●でもいいんだ。観てるだけで楽しいから。よく動くので感心する。コマ撮りの労力に恐れ入る。のんびり楽しんで作ってるのかもしれないが。●映像プラス(グラフィック社)の8号も良い。なんと50ページもある。DVDのメイキングも嬉しい。●セリック監督の実力が分からない。脚本が面白くないから。でも上杉忠弘の起用は、監督が気に入ったから。私も上杉の絵が好きだ。●『ナイトメア』『ブライド』も観てるが、この『コラライン』が一番好きなのは、たぶんビジュアルが理由。●DVDの声優の映像を観て、黒猫の人が『ゼイリブ』の頑固親父と知って驚いた。猫マネなど楽しい印象の人だ。●日本で話題になった人形アニメは『ナイトメア』だけ。私はこの『コラライン』が本当に大好きだ。メジャーになり、女子供に消費されるのは不愉快なので、知られてないのが逆に嬉しい。●キャラクターは好き。もう一つの世界の設定も好き。でも脚本が悪いのが本当に残念。★9点! [DVD(字幕)] 9点(2015-01-17 02:11:07)(良:1票) |
7. コクリコ坂から
《ネタバレ》 このアニメ映画、映像は好きだが面白くない。 主人公がメルと呼ばれる説明がないことも、大勢から不評のようだ。 話はシンプル。 主人公の女子高生が異性と付き合い始めるが、異母兄妹と知って悩む。 だがラストで、その疑いが消えるというもの。 宮崎駿監督は、実子が監督になったことを大反対していたが承認したのだろう。 その証拠に、この映画で脚本を担当している(丹羽圭子と共同)。 そして、その脚本が良いものには思えないのである。 アニメだけができるイメージの飛翔がない。 宮崎駿は、原作の漫画(1980年ころ)に惚れこみ、長年アニメ化を考えていたらしい(30年くらい?)。 しかし名前や設定などの変更が多いし、さらに監督を実子に任せた。 可愛い子には旅をさせろ、その逆がこの『コクリコ坂から』だろう。 (宮崎父子以外の)スタッフの仕事は評価したいので6点。 [地上波(邦画)] 6点(2014-01-22 15:20:19) |
8. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
《ネタバレ》 「もしネットの海で生きられたなら・・・」。そんな夢想をしてしまう映画。■映画監督・押井守は、人間ドラマに興味がないらしい。映画の中に、見た事もない世界を創造したい。それが望みらしい。実現していると思う。■作家が死んでも作品は残る。さてこの文章、私が死んでも残るかも。一種の不老不死かも(夢想?)。◆政治・軍事が苦手のせいか、初見も再見時も「さっぱり」。でもDVDで日本語字幕を表示すると、どんどん頭に入りました(たまに一時停止)。私は「視覚>聴覚」なのです。また、英語音声で気分転換も。★ちなみに続編の『イノセンス』公開は9年後。★9点! [DVD(邦画)] 9点(2014-01-17 01:47:17) |