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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
よくぞ完結編を撮ってくれました!シリーズの中で最も評価が低い今作品ですが、私は本作が最も好きです。特にオペラとシンクロさせてアレが撃たれるシーンは素晴らしいとしかいいようがなく、その時のマイケル(アル・パチーノ)の無音の嘆きは映画史に残る屈指の名シーンだと思います。(あくまで三部作を通して見たうえでという前提ですが)  世の中に蔓延るホンモノの悪人というのは表向きは一流の地位を得ていて、何食わぬ顔で堂々と活動しているものです。今作では天下のゴッドファーザーもその地位を欲し、また彼ほどの男でさえも金のうねりに飲み込まれてしまいます。蛇のように気味悪く唸る金の動きが心底恐ろしく、真面目の伝道師のような人たちですら金の為なら何でもしてしまう上の世界(裏の世界)がねちっこく描かれています。円熟期の二代目のセリフ「上に登るほど汚かった」という言葉が非常に意味深くて空恐ろしいです。  ちなみにソフィアコッポラ(メアリー)が不評ですが、あれが超絶美人だったとしてもちょっと違うような気がします。キャスティングって難しいものですが、今回これはこれで正解だったように思います。むしろ最悪なのはアンディ・ガルシア(ビンセント)のほう。彼にはおじいちゃん(ヴィト―=マーロン・ブランド)のカリスマ性とパパ(長男ソニー=ジェームズ・カーン)の無鉄砲さを兼ね備えて欲しかったところですが、それには遠く及ばない小粒風情のまま三代目を継いでしまいます(一応描こうとした努力の痕は見られますが)。また、ビンセントがドンを裏切ったという体で相手側に寝返るシーンも不要だったと思います。パート1のルカの顛末を思うと、ちょっとご都合主義で安易な展開だったと言わざるを得ません。結果、総合的に考えるとやはり彼こそがラジー賞にふさわしいのではないかと感じてしまいました。 トム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)が出ていないのも本当に残念でした。イタリアンマフィアといえばコンシリオーリ(相談役)は非常に重要な地位で、老いたマイケルと老いたトムが話し合って三代目を決めるという幻の展開も見てみたかったところです。(二人でソニーの息子に決めるなんて胸アツ展開すぎ)  ゴッドファーザーシリーズは大人になってから観ると評価が高まると思いますので、若人に無理に勧めてはいけません。折を見て人生の節目に何度か観たい大人向け作品、ブラボーでした!
[ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:35:24)(良:3票)
2.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
「パート2はコケる」というのが世間の定説ですが、この作品では徹底的なディテールと二代目と比較する形で初代の人生(前日譚)を綴っている点から、コケるどころかより良くなっている部分すらありました。  本作は二代目(アル・パチーノ=現在)と初代(ロバート・デ・ニーロ=過去)の「人生の比較」という非常に難しいことをやっていますが、本作ではパート1に負けないほどの重厚なエピソードとストーリー展開を見せます。細かく丁寧に描写された人間ドラマは、マフィアに興味がない一般人でも感情移入がしやすく、ただのやくざ映画に成り下がっていません。 やはり見所は二代目の強引な成り上がりぶりと比較される、若き日の初代の素敵なカリスマ性です。初代=(父)はやくざであっても魅力的で誠実、興味深い人間性がありましたが、二代目にはそれが一切ありません。時代の流れもありますが、組織を守るために極悪非道な二代目の振る舞いが兄弟、姉妹、嫁すらもファミリーから遠ざける結果になってしまいます。もちろん全てが二代目のせいではありませんが、ファミリーが内側から崩壊してゆく様が空しく、そして物悲しくも壮大に描かれています。  今作でも家族愛はしっかり描かれていて、普遍的で深いテーマ性は揺るいではいません。しかしながらパート1と異なりかなり強引で歪んだ家族愛が描かれていますので見ていて痛々しいです。(まあ、これも含めて家族なのかなぁと・・)  このシリーズはある程度精神年齢が高くなってから鑑賞すると、より深い感銘を受けると思います。折をみて繰り返し鑑賞したい映画ですが、時間に追われて鑑賞すると本質が理解できずに見終わることになりますので、慌てずゆっくり鑑賞してみてください。文句なしの大作映画に仕上がっています。
[ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:30:19)(良:1票)
3.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 
この映画はいちいちエピソードがヤクザでビッグですが、最終的に家族愛に集約するところが本当に素晴らしいです。オープニング、娘(コニー=タリア・シャイア)の結婚式、影があるドン(マーロン・ブランド)の風貌から彼が只者でないことはすぐに理解できます。葬儀屋の頼み事も普通ではないし、外では楽しいパーティの雰囲気とは不釣り合いなルカ・ブラージ(レニー・モンタナ)が祝いの言葉を練習しています。これらのシーンは映画を端的に表していて本当に素晴らしいです。(原作本も読みましたが、個人的には映画の三部作のほうが端的で分かり易く仕上がっていると感じました)  映画好きなら絶対に見るべき映画ですが、上映時間が長い&エピソード満載なので余裕がない時に時間に追われて鑑賞してしまうと間延び感があるかもしれません。実際にはそんなことはなく、ストーリーは過不足なく非常に丁寧に描かれていてシチリアでの結婚式などもパート2、パート3でシッカリ効いてきます。個人的には映画のラストカットに映るアル・ネリ(元警官=リチャード・ブライト)が、実はパート3まで重要な殺しのシーンに出てくる重要人物であったことが最高にクールで好きです。(バルジーニ殺害時に使った警官の制服は過去に自分が使っていた自前の本物という設定)  年齢を重ねるとまた違う感覚で見られますので、折を見て何度か鑑賞したい名作です。むしろ、ゆっくり時間を掛けて優雅に世界観に浸っていただくと、深い部分までより一層理解できると思います。日本人の目線から見ても名作なのは間違いない素晴らしい映画ですので、「ゴッドファーザー」というタイトルだけで敬遠せず、ぜひ一度はきちんと鑑賞してみてください。
[ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:27:16)
4.  コンスタンティン
ジャンル的に興味なしと判断し、長らく鑑賞することがありませんでしたがついに鑑賞。「なんだこの面白さは!」鑑賞しなかったことを後悔する完成度の高さでした。全体的に厨ニ病全開でメルヘンチックな内容ではありますが、ウマいこと現実世界(人間世界)との整合性を持たせてある天国と地獄の設定が素晴らしいです。キリスト教に詳しくなくても判りやすいよう説明が入るので、この世界観に興味がない素人でも違和感を感じることなく、この物語世界に熱中できるようになっています。むしろ現実世界との整合性など「ウマイ!」と感じる部分が多かったです。  虫をつなぎ合わせた怪人、黒猫を連れて洗面器の水に浸かって地獄へ行ってくる描写も素晴らしすぎますが、ハーフブリードたちが至るとこに居て、いつでも人間を陥れようとしている描写も素晴らしいです。個人的にはピーター・ストーメア(悪魔)とティルダ・スウィントン(天使)の掛け合いが素晴らしいかったのでもう少し長く見たかったのですが、そうなると主人公(コンスタンティン=キアヌ・リーブス)が置いてけぼりになるので映画が変わってしまいますね。  複数回の鑑賞に耐える丁寧な脚本と素晴らしい映像美ですので、悪魔とか天使に違和感を感じない人には超お勧めの映画です。(シャイア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、プルート・テイラー・ヴィンスら、有名人も多数出演しております)
[インターネット(字幕)] 9点(2014-04-11 16:30:56)
5.  コンタクト 《ネタバレ》 
若干地味な映画ですが名作映画と呼べる骨太なSF作品に仕上がっていると思います。考えたら1995年前後って映画の当たり年だったような気がしますね。  SF映画が好きな人にとっては最初の瞳のシーンは必見です。そして何といってもカール・セーガン原作、ロバート・ゼメキス監督ときたらトキメキ度MAXでしょう!リアル路線で無理の無いストーリー展開は素晴らしいのですが、前半はかなり地味なので若干間延び感があります。音が届いてから一気に話が進み、設計図が解読された以降はハードSFになります。賛否あるようですが個人的には宇宙旅行の方法は感動的ですらありました。 オチの付け方も無理がなくて好感が持てます。側で見ていた人には一瞬で落下しただけに見えるなんてSFとしては最高にロマンがあるし、旅行者の最も身近な人を通して会話を行うのもある意味自然なことだと思いました。一流の科学者に対して神を信じないと代表になれないという評議会(人類の代表)の決定や、エリー(ジョディ・フォスター)とパーマー(マシュー・マコノヒー)が語り合う、愛するということの証明など、文学的にも素晴らしく色々と考えさせられる映画だったと思います。ちなみに、ラストの評議会で議論される「実は18時間の無音の録画時間があった」というくだりは蛇足でした。アレには心底ガッカリでしたね。  宇宙人はチョット意地悪ですね、やはり何か証拠を持たせてくれないと旅行者が変人扱いされるだけです。まあ知的レベルの高い宇宙人には疑うなどという低俗な倫理観など持ち合わせてないのかもしれません。世の中の評価は微妙な感じですが、純粋に名作SFとして強くお勧めできる映画です!
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-04-08 17:10:59)
6.  コン・エアー 《ネタバレ》 
「ザ・ロック」と併せてTV録画されていましたので、今年の正月はニコラス・ケイジ祭りでした。ザ・ロックと比較すると若干評価が低いようですが、本作「コン・エアー」もかなり完成された娯楽作品として文句なしで楽しめました。個人的には本作のほうが単純に笑い要素が多くて楽しかったです。 また、本作では今や一流の俳優がてんこ盛りで、ジョンキューザック、ジョンマルコヴィッチ、ヴィングレイムス、スティーヴブシェミ、ダニートレホら、主役級ばかりでおしっこ漏れそうでした。これだけ最高に濃いキャラが集まっているのに誰一人バッティングしていないのは本当に凄いです。(猛毒のサイラス)とか(ジョニー・23)とかもうワクワクしかありませんでしたね真面目な話。。  ストーリーもよく考えられていてテンポよくハイジャックが成功してサクッと飛び立ちます。砂漠での一悶着もよく出来ていて中だるみなくラストのラスベガスでの大暴れは娯楽作品としては文句なしに楽しめました。まあ確かに細かい所はかなりご都合主義でしたが、コルベットもぶっ壊してくれるし、「ラモン・マルチネス(レノリー・サンチャゴ)」がオネエ姿で走り抜けるシーンも最高にイケてて文句なし。 皆さんご指摘の通り、ラストのリアルバービー(モニカ・ポッター=ハミングバード)とのイチャイチャはウザいだけでした。ほとんど80年代のB級映画的で、そいういった意味では笑えましたがもう少しアッサリして欲しかったです。(アメリカ的すぎるだろと・・)
[地上波(字幕)] 7点(2024-01-12 17:45:17)
7.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
本作「コクリコ坂から」は「風立ちぬ」以上に意地悪な作品でした。一見さんお断り、判らない人は理解しなくてよいと明確に突き放した作風になっていて、それが悪い意味でちょっと鼻につくほどです。時代背景や地域特有の物や風景に精通していないと楽しめない作りになっていて、おそらく現在70-80代の人でしたら最大限に楽しめると思われますが彼らが率先してアニメを見るかどうか。(私の両親が空と同年代ですが、うちの両親がこのアニメを見たがるとは思えません)  とにかく説明が少なすぎるせいで世代以外の人では半分も楽しめないかもしれません。タランティーノ監督もそういった作風ですが、あちらの場合は判らない人でもそれなりに分かった風に感じられてニンマリさせられますが、こちらの場合は判らない人は完全スルー、不勉強な方だとセリフの意味すら理解できない箇所もあったりして非常に不親切。 しかし裏を返せばこの作品の裏に描かれている事実や事情、心情までも深く知り得ることができれば非常に楽しめる作品です。これほど描写やセリフにこだわった作品も少なく、唯一無二、評価が二分しているのもまあそれなりに納得できます。  私個人としては宮崎駿にはない優しい作風には心底感心しました。宮崎駿の強引な押し付けより、本作のようなやんわり曖昧な表現のほうが好きです。ただし繰り返しになりますが、作品を完全に理解するには鑑賞後の掘り下げ&再鑑賞が必須で、正直、娯楽作品としてはちょっと敷居が高くて難しい作品だといわざるを得ません。(雰囲気は決して嫌いじゃない) 最後に、恋愛状況がキモイという意見もみられますが、メルが好きな先輩と障害なく付き合えそうなラストで私としてはとても嬉しかったです。二人には好感が持てるしお似合いのカップルです。
[地上波(邦画)] 7点(2023-07-18 13:50:51)
8.  ゴースト/ニューヨークの幻
ほとんど30年ぶりになる二度目の鑑賞でしたが、デミが超絶可愛いかったこと、男が不細工だったこと、そしてとても面白かったこと以外はほとんど忘れていました。オールディーズの古典名曲「アンチェインド・メロディ」がこれほどハマっている映画も無いです。カリートの道の「ユー・アー・ソー・ビューティフル」並のハマり具合です。  やっぱり面白かった。ファッションや演出に若干時代を感じましたが脚本もキャスティングも申し分なかったです。ラブストーリーからファンタジー、コメディからミステリー、そしてラブスト―リーへ戻ってきてデミの涙で締めくくる演出は完璧といえる流れです。1セントコインの伏線も泣かせ処としては申し分ない演出でした。 ウーピー・ゴールドバーグ(オダ・メイ)の役どころも素晴らしく、コメディしすぎていないのが絶妙の塩梅で効いています。反面、男性陣(パトリック・スウェイジとトニー・ゴールドウィン)はやはりチョット線が細いというか印象に残りませんでした。  ゴーストの設定に無理がありますがストーリー上、仕方がないかなとは思いました。でも扉をすり抜け、物には触れられないのに階段は普通に上がれて床もすり落ちないのはおかしかったですよね。あと、オダ・メイは詐欺罪で銀行から訴えられないのかがとても気になりました。。  最後に思うことは、、いくら大切な人を守らなくてはいけないからといっても、やはり「死んだらあかんで」ってことです。負けようが逃げようが、生きているほうが絶対イイです。名作ですが時代を感じてしまったので少し点数抑えめ。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-16 11:23:55)
9.  極道の妻たち 最後の戦い
マラソン鑑賞中、一作目に引き続き人気の岩下志麻さんの極妻。本来なら同名タイトルのナンバリング作品であれば役者=人物を統一するものですが一作目とのつながりはなく、同じ人物が別の役をやっていたり、死亡した人物が普通に復活していたりと少々混乱するところがあります。(主役の岩下志麻も役名が異なります。しかしながら外見が同じなので岩下志麻=極妻という、凄まじい説得力を感じます)  一作目以上にバイオレンス&女の闘いが全面に出た激しい展開を見せますが、メインの女たちの住み分けがきちんとできていて分かりやすいです。また、小林稔侍演じる「瀬尾雅之」が一見男気があるようでグズでお間抜けなのもかなり笑えるところですが、しかしながら非常に素敵な昔気質の任侠道を体現していて、個人的には本作では一番好きなキャラでした。ドスを利かせる時の独特な雰囲気がカッコいいです。  エロ描写も一作目のようなネッチョリした濡れ濡れの雰囲気ではなくなり、もう少しスッキリした印象です。(ただし津川雅彦パートは必見) ラストも判り易く、男だから女だからということよりも、やはり暴力の世界に関わるとそれ相応の結果が待っているという風にとらえるのが妥当なように感じました。岩下志麻版全8本を完走する予定でしたが、、ちょっともういいかな感が出てきました(汗)しかしながら本作はよく出来ていて個人的には好きな回です。(本作と1991年の新・極道の妻たちの二作品がマイベスト)
[インターネット(邦画)] 7点(2018-07-20 10:34:51)
10.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
地味ですがシッカリしたドラマ仕立てになっていて全体像は非常に判りやすい映画でした。大物俳優多数出演で派手な演出あるかと思っていたら淡々と進んでいき若干の拍子抜け感はありましたが、裏を返せばシックで大人向けともいえると思います。超有名俳優が途中退出したり、利権や権力が絡んだりしてドラマとしては非常にリアルです。ウイルスに関しても最初からよく判らない感じを強調しており、もしかしたら生物兵器や陰謀かもしれないなどと、様々な立場の人がいて多方面から恐怖心をあおってきます。  個人的にはオープニングで見せられた、何かよく判らない状況からの手や顔、つり革やドアノブなどのアップ映像が非常に怖かったです。冷静に考えたら自分だってあらぬ場所を無意識に触っていて、その手で無意識に顔や口を触り、そしてガムを口へ運びます。この手のウイルスが蔓延したら本当に怖いですね。そういう意味でも考えさせられる映画でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-12-12 11:01:29)(良:2票)
11.  極道の妻たち 三代目姐 《ネタバレ》 
三田佳子の極妻はなかなか趣きがあって良かったです。しかしこちらも一作目の岩下志麻の迫力には及ばず、天下の坂西組長(丹波哲郎)と二人で並んだ絵面はちょっと優しすぎる印象でした。ただ、リアルはこんなものなのかもしれないとは感じましたけど。。  本作の一番の問題児はショーケン(赤松)です。彼の何考えているか判らない雰囲気が良いといえば良いのですが、一歩間違えればただのチンピラにも見える落ち着きのなさはチョットいただけませんでした。ある意味このキャラ設定のまま犬死したラストは彼らしいといえば彼らしいのですが、その彼に振り回されっぱなしだった主要人物三名(三田佳子、成田三樹夫、かたせ梨乃)はいい迷惑。結局はいまいちドラマにしまりが感じられなくてグダグダになった印象を受けました。  寺田(成田三樹夫)の最後のセリフ、「あんた(坂西葉月=三田佳子)がワヤくちゃにしたんや、あんたのせいや」というセリフが結構深くて好きでした。三田佳子に岩下志麻の根性と理念があれば女大親分になれただけに、「当面は私が跡目を継ぎます、ニヤリ」としても寒々しい感じでした。色んな意味で哀しいラスト。(現:君島十和子(旧:吉川)がメチャカワっす)
[地上波(邦画)] 6点(2024-01-19 14:59:51)
12.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 
個人的には「OK牧場の決斗」のほうが面白かったです。本作は少々粗削りなこととストーリーが判り難かったせいでイマイチ乗り切れませんでした。登場人物も多めで話が散漫になりがちです。ただし、ラストの防弾チョッキのシーンは本当に素晴らしかったです。マカロニウエスタンを知らない人でもBTTF3(バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3)が防弾チョッキのネタを丸パクリしていますからご存知だと思います。その他、棺桶ネタ、大樽大破、墓場の死体などなど、面白いシーンは多めです。  シーン自体は面白いものが多いものの肝心のストーリーが少々判り辛く、爆薬を使って大量殺人に発展するシーンやロホス/バクスター/マリソルの間を行き来している流れ者ジョー(イーストウッド)が中盤まで結構うまく儲けている流れなどは違和感でしかありませんでした。 黒澤作品は何作かは見ていますが、元ネタに当たる用心棒は見ていません。この辺の流れは元ネタを見てみないと心の機微などは理解できないかもしれません。少なくとも本作ではジョーの心の動きまではウマく表現されておらず、ただ騙して金をせしめる貧乏人にしかなっていませんでした。やはり映画ファンとして元ネタ用心棒も見ておいた方が良さそうです。OK牧場を7点にしましたので本作はやむなく6点としました。
[地上波(邦画)] 6点(2023-09-23 14:00:24)
13.  極道の妻たち
岩下志麻バージョンの極妻を走破する気になって一作目を鑑賞。やっぱり見たことありましたが、極妻はTVでも頻繁に放送されていますので半分くらいは見たことがあるでしょうね、きっと。  岩下志麻の「わてや」は名セリフです。本職妻でも憧れるんじゃないかなというくらいのカッコよさで、ゴッドファーザーに通じるものを感じます。かたせ梨乃も世良公則も「わてや」に負けないくらいキャラ立ちしていますが、上手く住み分けされていて競合せず見やすいです。暴力団の実態がどんなものかは全く想像できませんが、遠からずでしょうから想像を馳せながら体験できるのは映画の利点です。  ビーバップに出てきた悪役の人たちもちらほら見られて、「不良の末路はこれかな(笑)」なんて思ってみたりと色んな意味でも楽しめます。個人的には極妻シリーズは末端の男の子と綺麗な女性が絡んで悲しい結末になる点が哀愁を感じて好きですね。  調べてみたら「わてや」のバージョンは全部で8本あるようですので一週間で走破できそうです!
[インターネット(邦画)] 6点(2018-07-19 10:44:04)
14.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
非常に面白かったものの高得点も付けづらい映画でした。語弊を恐れず簡単に言ってしまうと「なかなか良く出来た昼ドラ」といった趣。 前半はダメ旦那に疑いの目がいきますが後半はそれが逆転します。後半の嫁はまさに「ビッチ」という言葉がピッタリの悪女ぶりです。(悪女?いやルックスがイイだけでダメ女の類ですかね)  嫁が戻る方法が大掛かりすぎてリアリティに欠けました。そしてその後の子供までの締めくくりは蛇足感が強かったです。正直、これで完全犯罪になっちゃうのはチト出来すぎ感強めです。(警察無能すぎ)しかしながら、最近の映画の中では面白かったほうですので頑張って7点デス!
[映画館(字幕)] 6点(2015-02-16 12:26:04)
15.  ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期 《ネタバレ》 
再編集版ということで一応見ました。個人的にはパート3(劇場版 1990)でマンセーしていますので、こちらの<最終章>の編集は全く気に入りませんでした。  まず、オープニングを本作のようにしてしまうと、最初からギルディ大司教(ドナル・ドネリー)との関係があのような力関係であったようにしか見えず、事実あのような関係であったにせよやはり最初はパーティや受勲のシーンから入ったほうが自然だったと感じました。ラストも同様に、パート3(劇場版)のあの雰囲気が観客の共感を呼び素晴らしい余韻を残した訳ですが、それを本作のほうな語り文字に置き換えてしまうと何だかよく判らなくなってしまいます。(ドン・ビトーが孫と和気あいあいと逝く最期と比較して、ドン・マイケルが一人寂しく逝ったからこそあのシーンは素晴らしいかったわけで) 映画なのですからラストカットはきちんと絵として見せていただきたかったところですし、そもそも、<最終章>になったからといって物語上は大して違ってはおらず、むしろ解釈自体を強引に観客に押し付けてしまったような印象すら残りました。個人的には再編集するならビンセント(アンディ・ガルシア)がルケージ側に寝返った作戦の詳細をもう少し語っていただきたかったところです。ゴッドファーザーをも欺こうとしている巨悪の根源がそう簡単にはマイケルの子飼いのビンセントに手の内を見せるとは到底思えず、以前から「あそこは端折り過ぎだよなあ・・」と感じていました。まあ、あのシーンは撮影自体が行われていないのでしょうから再編集は無理でしょうが。。  この<最終章>というバージョンは人によっては改悪だったと感じる人も少なくなさそうです。できればあくまで劇場版がメインであって、<最終章>はオマケという位置づけで公開していただきたかったと思いました。内容的にはほとんど違っていませんので評価自体大した差はありませんが、劇場版と差別化するためにあえて厳しい点数をつけておきます。(余談ですが50周年版のBOXセットでは、まさかの”オリジナル版のほうがオマケ”という暴挙に出ており、監督の意図する感性・感覚が心底理解できませんでした。残念)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-08-25 12:54:25)(良:2票)
16.  恋に落ちたら・・・ 《ネタバレ》 
このキャスティングでこの評価ですから見る前から何となく嫌な悪寒がしていましたが・・ やはり。。といった仕上りでした。そもそもデニーロ&ユマ、ゴーストバスターズのビル・マーレイときたらコメディ推し確定なハズですが、意外にも真面目路線。しかも序盤から結構強烈なグロ推しなのが更に違和感を増幅。  正直いうと、序盤から既にフランク(ビル・マーレイ)が何なのかがよく判らない。マフィア系のジョーク=イタリアンマフィアなのはちょっと無理があるし、この時点で刑事であるウェイン・“マッド・ドッグ”・ドビー(デニーロ)は関わり合いたくないはずですが、どんどん仲良くなっているのも全く解せない。そもそも、ウェイン・トビーがなぜ“マッド・ドッグ”と呼ばれているのかの説明がなくジョークなのか何なのか判らない。。むしろマイク(デヴィッド・カルーソ)のほうがいい味を出していて、本作では彼のほうが“マッド・ドッグ”だし、彼が主人公だったほうがずっと面白かったかもしれません。 グローリー(ユマ)の設定もよく判らず、話の流れにも無理が多いです。「あんた子供じゃないんだからちゃんと説明して」といった感じで、なぜ突然主人公に入れ込んで結ばれたのかもよく理解できないし、裏があるのかないのかもよく判りません。さらにダメ押しで気弱な主人公(デニーロ)がラストでビル・マーレイとファイトする意味もほとんどよく理解できないまま映画は終わります。  ここまでこき下ろした割には全体的には綺麗にまとまっていて、何となく収まるべき場所に全てが収まって映画は終了します。デニーロの屈託のない笑顔と豪華キャストに免じてこの点数ですが、ぶっちゃけとにかく全体的に稚拙な映画だったという印象です。
[地上波(字幕)] 5点(2022-06-24 20:54:24)
17.  ゴースト・イン・ザ・シェル
原作やアニメに興味は無く、あくまでSF映画ファンとして鑑賞しました。ストーリーは比較的単純で判りやすいですが、全体を通して見た場合、意味があるストーリーだったとは思えませんでした。(だから何?的な感じ)  映像は凄かったです。もうほとんど実写とCGの境が無いほどのリアリティです。ただし、たけし&かおりは要らなかったし、町並みも新宿的で色使いやゴチャゴチャ感が毒々しく何となく未来とは違う印象も感じました。個人的には主人公や敵役の内面の苦悩や行動動機をもっと掘り下げてもらいたかったです。総じて何度も見たい映画ではなかった。
[インターネット(字幕)] 5点(2017-08-14 15:36:11)
18.  氷の微笑
皆さんおっしゃるように・・ マジでエロい。 サスペンスとしては結構イケてるんですが描写が全体的に時代を感じます。(古いというか80年代特有のダサい感じ) ストーリーもベタだしラストもスッキリしません。全体的に演技もわざとらしく、エロくなかったら退屈だったろうなという残念な仕上がりです。(スコアはゴージャスで良かったんですがね)  話が逸れますが、近年は海外ドラマなど非常に質が高いので、この程度の映画ではぜんぜん満足できなくなってしまいましたね。まあ、裏をかえせば近年の海外ドラマはホントに凄いということですが。このエロさに全ての点数を捧げます!
[インターネット(字幕)] 5点(2015-09-28 13:33:08)
19.  (500)日のサマー
評判が良かったので鑑賞しました、まず第一にゾーイ・デシャネルが可愛すぎる。ホントに人形のような可愛さ、コレに尽きます。この子に振り回されたら男はみんな壊れますよ。。そしてラストが酷すぎる。ある意味コレしか落とし所はありませんが、コレはあまりにも残酷だ。モテる女に振り回された普通の男の悲劇です。立場が逆だと非難轟々でしょうねおそらく。  ただし、もっともっと深読みすれば彼女は最初から付き合う気はないと公言しているし、そもそも彼のことを好きですらなかったことは明白です。要するに彼女は最初から恋愛なんかしておらず、そういった意味では「これはラブストーリーではない」は正しい。  で、お互いに得るものがあったのか?そう考えると非常に深い映画だったとも思えます。彼は彼女のおかげで仕事や人生に真剣に取り組むことを知ったし、彼女は彼のおかげで本当に好きな人を得た。  考察すれば確かに深く考えることができますが、でもまあ、あんまり面白い映画ではなかったのですよ(笑) 特別悪い箇所も見当たりませんが、ライブラリしたいほどの魅力も感じません。ある意味一番微妙な(どうでもいい?)5点といったところです。最後に一言いえるのは「モテない男はこの映画で女心を勉強するべき」ということ。。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-09-25 15:20:42)
20.  極道の妻たちⅡ 《ネタバレ》 
以前二作目だと思って見た作品は別の物で、正しくは本作が極妻の二作目でした。勘違いしていました。  十朱幸代の極妻は素敵なのですが、前作岩下志麻と比べると少々迫力不足の感は否めません。しかしそこは演技力でカバーしてくれていて見ごたえは十分なのですが、木本燎二(村上弘明)が妙な眼力で幅を利かせてくるもんだから天下の十朱幸代も霞んでしまっています。全体を見渡した場合、かたせ梨乃、藤岡琢也、神山繁、綿引勝彦、草笛光子ら出演者はなかなか豪華なので、基本的にはどの時間帯を切り取っても退屈はしません。  問題はストーリー展開。最後まで木本頼り&バレバレのいかさま賭博という、何だかよく判らない映画に成り下がってしまっていて、「極妻の続編でやる内容だったの?バカなの?死ぬの?」という違和感が最後まで付きまといましたが、日本アカデミー賞をいくつか取っているようです。 豪華出演陣に免じてこの点数ですが、ラストの船の流れとか雨の流れとかも要らないシーンだったような気がします。ちょっとにわかには信じられないくらいとっ散らかったストーリー展開の作品でした。(いい意味で80年代かな)
[地上波(邦画)] 4点(2024-01-19 14:55:51)
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9375.46%
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