1. インクレディブル・ファミリー
人気作、Mrインクレディブル超久々の続編。前作が作られた頃、ヒーロー映画は当然あったものの、マーベル・シネマティックユニバースも始まってなかったしウォッチメンもありませんでした。今作は、当時以上にヒーロー映画が量産されまくっているなかで、もう一度「ヒーローとはなんぞや」を問い直した意欲作だな、と感じました。悪役の問いかけは、今の映画産業や観客に対するものなのは明らか。その分、痛快さは控えめでダークになった印象です。これからヒーロー映画はまだまだ盛り上がるのか、それとも衰退するのかは分かりませんが、世の中の動きや価値観が大きく変わるとき、彼らがそれにどう向き合うのか。それを見てみたいので、続編は当分先でもずっと待ちますよ!とかいって2、3年後に続編出たらどうしよう(笑)。 [映画館(吹替)] 8点(2018-08-23 00:55:26) |
2. イコライザー
《ネタバレ》 「デンゼル・ワシントン主演」ということ以外予備知識無しで見ました。前半は「一体どういう映画だろう?」とワクワク鑑賞。中盤からの主人公の無双っぷりには目がテン。まさにスーパー・グラン・トリノ。テンポもよく、何も考えずに楽しめます。主人公の正義感が歪んで見える場面も多々ありますが、まあいいバランスだったのではないかと思います。ただ残念なのは、クライマックスのアクション。個人的な好き嫌いなんですが、「ホームセンターやデパートの中で戦う」ってシチエーション、それだけでテンション下がっちゃうんですね、ワタシ。だから「Mr.&Mrs.スミス」も好きじゃなかったりします。「便利な物がなんでも揃ってる状況」ではあまり燃えないなあ。 [映画館(字幕)] 6点(2014-11-13 11:33:32) |
3. 一番美しく
女の子たちがグッと奥歯を噛み締めて頑張る姿は、本来美しいとは思う。んだけど、この映画で描かれているソレは、はっきり言って胸糞悪くなるような内容だった。昨今の集団アイドルみたいな俗悪さを感じる。しかし、黒澤明本人がどういう考えを持ってこの映画を作ったかは知らないけれど、ラストシーンだけは好き。この部分だけで一点買いできる映画だったと思う。「この涙が果たして本当に『一番美しい』と言えるのか?」と訴えてるように感じた。ただ、この映画、現代でも十分通用するプロバガンダ映画になってるところが怖い。映画そのものより、それが通用する社会が怖い。 [DVD(邦画)] 6点(2013-06-01 19:01:27) |
4. インサイダー
個人的に好きなのは、冒頭でアルパチーノがラッセルクロウに取材依頼のため連絡を取るところ。ろくに話もできずに断られても、パチーノは全く戸惑うことも躊躇することもなく次の行動に移る。地味なシーンではあるけれど、主人公の経験豊かなプロデッショナルっぷりが見ていて気持ちがいい。ただ雰囲気だけで「彼はベテランのプロなんですよ」となんとなく説明してしまう映画とは違う感じがする。そしてこのシーンでの2人のキャッチボールが、巨大なスケールに発展していく最初の一投目だと思うと、かなりゾクゾクする。この瞬間から、2人のキャッチボールはリレーを重ね、より間隔は広がり豪速球になっていく。そしていかに相手のボールをキャッチするか、信頼を勝ち取るかが見所。投げるとき以上にキャッチする瞬間にしびれる!にわかプロが一人でブイブイ言わせてる映画とはやっぱり違うと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-01 03:37:46) |
5. 生きものの記録
黒澤監督の作品は、白黒ハッキリした単純明瞭な作風だと勝手にイメージを持っていたけれど、この作品を観ると決してそうは言えない作家だったんだなあと思う。映画は大きく分けると「オレはこう思う!」ってタイプの作品と、「オマイラどう思う!?」ってタイプの作品に分けられる。この映画はどちらかとういうと後者なんだろうな。現在進行形だった問題を、こうして映画作品として作り上げ、「生きものの記録」と名付けた黒澤監督の思いはどんなものだったろう。 この映画の中の家族は、恐らく世間や世界の縮図として描かれていると思う。だからこそ、「オレはオレの好きなようにやるぞ!」とは決して出来ない。一筋縄ではいかないのがよく分かる。 園子温監督は「希望の国」で放射能の問題を取り上げたけど、あの作品は「生きものの記録」として50年後60年後どうなってるだろう。 そしてそれを観る人々や世界はどうなっているだろう。 「生きものの記録」が作られてから約60年。現在の日本はご覧の通りです。トホホ・・・・・ [DVD(字幕)] 7点(2013-05-21 01:00:10)(良:1票) |
6. インセプション
映画館で見たときは「うおー、スゲー!」と興奮しながら帰路に向かうんですが、帰りの電車内で「いや待てよ・・・」とだんだん話のアラに感づき始めるという、いい意味でも悪い意味でも詐欺にあったような映画でした。夢業界(そんなもんあるの?)のルールや仕組みがよく分からず、後半に行けば行くほど???が増えて行きます。細かい理屈の整合性はまあいいや(勢いで誤摩化してもまあいいでしょう)。製作陣はそういう点よりも哲学的なテーマに目を向けさせたかったのかなと。じゃあその難しい哲学が映画を見ることですんなり理解できるかっていうと別にそうでもない。小難しいテーマを小難しく語って「答えは皆さんがそれぞれ見つけてください」では無責任すぎる。答えを出す、もしくは考えることは各々必要だけれど、それに至るまでに「小難しい問い」を「すんなりと」理解させる必要があると思う。「答えは皆さんがそれぞれ見つけてください」と制作者が言っていいのはそれができてからだ。 夢の世界のビジュアルを一発で表現した前半はとても良かったんだけどなー。 [映画館(字幕)] 6点(2012-04-02 20:21:47)(良:2票) |
7. ICHI
まさか 人 間 ド ラ マ を描こうとしてるんじゃないだろうな?そんなのどうでもいいから「本気で」痛快チャンバラ時代劇を作って欲しい。そうすりゃドラマなんて自然とついてくるよ。どうせ女版座頭市っていう恐ろしくどうでもいいネタなんだから振り切ってやってもらいたい。しょうもない、描きもできないドラマでお茶を濁そうとする邦画が多すぎる。 [DVD(邦画)] 3点(2012-01-27 10:36:05) |
8. 一命
主人公は、考えようによっては、ダークナイトの「ジョーカー」的キャラクターと言えないこともない・・・かな?当たり前のように信じているその価値観が、本当に正しいのか?と揺さぶりをかけてくる。サラリーマンでも共感するというか考えさせられるところはあるんじゃなかろうか。家庭と仕事、どっちが大事なの!なんて。話を小さくしちゃった。3Dはあまり意味なかったです。 [映画館(邦画)] 9点(2011-12-13 11:53:00) |
9. 硫黄島からの手紙
凄い良い映画でした。まずこの映画が出来たこと自体が凄い。wikiを見ると、監督は「資料を集める際に日本軍兵士もアメリカ軍兵士と変わらない事がわかった」ということが切っ掛けで、この映画を作ったのだとか。ここからがこの映画の凄いところで、最初に思った「日本兵もアメリカ兵も同じだ」というこの簡単な一言を伝えるためだけに、2時間超えの映画を完成させてしまうことです。「映画をテーマにそって作るなんて普通でしょ」っつたらまあそうなんですけど、多くの関係者の思惑や意見が(よくも悪くも)介入してくるであろう状態で、監督が最初に感じたインスピレーションを最後まで大事に守れているのはやはり凄いと思うんです。そして出来上がった映画は、そのインスピレーションを見事に描ききっていると思います。「アメリカ人が日本人側の戦争映画を作るのってどうなの?」とか、「戦闘の熾烈さ、悲惨さが描けていない」という意見も、分からなくはないんですが(日米共に映画以上のえげつない戦い方をしてますし)、そもそもそういう質の映画ではないと思えば個人的には腑に落ちます。今まで自分は戦争映画を見るとき、そもそも戦争を経験せず悲惨さすら知らないのに「評価」を下すことにひっかかりがありました。けれどこの映画は、そんなことは関係ない。どの国の人間だろうが、どの時代を生きていようが、自分自身の身近なものとして考えることができる映画でした(それも、難しい言葉じゃなくて、一言で言い表せるような、一見単純なテーマをです。)これが「反戦」や「悲惨な戦争を後世に伝える」というような漠然としたテーマであったなら、こういう作品は出来なかったんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 10点(2008-08-13 00:42:46) |
10. 生きる
映画に感動して次の日すっかり忘れているあの感覚と似てる(笑)。 会社に入ってまだ新人な私は、なかなか仕事で役に立てずに悩んでいた時期にこれを見ました。主人公と境遇は全く違いますが、なんだか共感できました。余命半年でなかったとしても、誰にでもあてはまる物語だと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-13 05:43:56) |
11. イン&アウト
もっとストーリー面で暴れて欲しかった。ある意味ゲイネタだけでここまで続けたのは凄いかも。キスシーンの絡みは○(笑)。ジョーン・キューザックはいい女優さんですね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-05 01:49:10) |
12. イーオン・フラックス(2005)
シャーリーズ・セロンかっこいいー。CGみたい(笑)。アクションを編集で誤魔化されてるように感じるシーンが結構あって残念。テーマは深いけど、それを表現仕切れてない感じもある。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-01 15:33:36) |
13. 一日の行楽
↓うーむ、なるほど。確かに冒頭の車のシーンなんかは、「家族サービスしてやってるんだぜい」という雰囲気がプンプンしてますね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-13 16:56:38) |
14. インファナル・アフェア 無間序曲
前作よりも人間関係がより複雑に、より深くなっています…けど、ちょっとややこしかった(まぁ分かることは分かるんですけど)。これを見たあとに1を見てしまうと人間関係がやけにあっさりしたものになってしまうのでは…。その辺の不自然さは3で補完されるのかな? ただ、前に座ってたオバハンが、サムがカッコイイことを言うたびにゲラゲラ笑っててちょっと不快でした。(確かにクサイけどさ ^^;) [映画館(字幕)] 7点(2005-04-16 21:32:03) |
15. インファナル・アフェア
とにかくカッコいい!トニーレオンかっこいい!アンディ・ラウかっこいい!チャップマン・トゥ(バカのキョン)はかっこ悪いけどいい!そして女優陣も魅力的。ミスティック・リバーを思い出したけど、男だけでなく女の物語でもあるのね。 [映画館(字幕)] 10点(2005-04-16 21:22:09) |
16. IZO
特殊部隊との戦いがすきだなぁ。けど、一番迫力があると思ったのは、内田裕也を斬るシーンの、アクション編集だったことがむなしい。ストーリーについては聞かないでくれぃ。 6点(2005-03-20 06:51:56) |
17. いつかギラギラする日
面白くないけど好きだなー。ハッハッハッ。 6点(2004-10-11 11:34:16) |
18. イノセンス
なんか引用の仕方が嫌らしいです。けどアクションシーンは文句無いです。ヤクザ皆殺しにしちゃったりとか。ああいうのは大好きです(ヤバイ?)。ところで、隣でおばあちゃんが見てましたが、明らかに客層とズレている。あのおばあちゃんコレ見てどんな感想を持ったのか聞いてみたかった(笑)。 8点(2004-03-09 14:40:56) |
19. イナフ
夫の異常な愛という重いテーマを扱うなら後半はいらない。 女が男なんかに負けてちゃいけない!というテーマを扱うなら前半はいらない、と思う。中途半端。 [映画館(字幕)] 2点(2003-12-16 19:41:26)(良:1票) |
20. 愛しのローズマリー
う~む、なかなか予想外に(汗)面白かったです。けど、『ブス=心は美しい』とは必ずしも言えるわけではないですよねえ。 7点(2003-11-18 23:56:23) |