1. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 香港映画というよりは、少し前のすごくよく出来たハリウッド製のサスペンス映画を見てるようでした。設定や小道具は古典的にして基本的。よく考えたらあり得ない話ではありますが、丁寧な演出と脚本でそんな事を気にさせる事なくラストまで見事に緊張感を持続していきます。熱心な香港映画ウォッチャーではないぼくは、きっと最後は二人が拳銃の残りの弾なんて気にしないようなありえないけどかっこいい銃撃戦でも繰り広げて、お互いに撃ち殺しあって果てるアクションものなんだろうなあ、なんて観始めました。どうしてどうして! 冒頭の真空管アンプのシーンでもうわしづかみ。すごく好きです。その後の悲劇を予感させて。それまでは若い二人がどっちがどっちかわからなくて混乱してましたが、そこからはラストまでぐいぐい。バッドエンドではありますが、後味の悪さよりは悲しみの方が募ります。 8点(2004-12-15 01:39:33) |