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コメント数 106
性別 男性
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1.  イタリア旅行 《ネタバレ》 
後ろ向きで祝祭に押し流されるバーグマンが刹那左からジョージ・サンダースに飛び付く、この感動!このカッティング!映画を破壊した者としてのロッセリーニを発見した喜び!ロッセリーニはロングテイクだけではない、この短いカッティングの小気味よさ、リズムは控えめながらヒッチコックに値する。車内3人の会話のシーンでの切り替えなんて明らかにおかしいし、車の直進に反して右折しようとするカメラの無邪気さなんてあまりにも危険ではないか。またはファーストシークエンスの素晴らしさ。エスタブリッシングショットを挿入することなく、車内での夫婦のただの横顔を注視させ、「見たか、あの車」―「スピード狂なのよ」なんて他愛もない、とても映画の始まりとは思えぬ詰まらぬ会話。ネオレアリスモと言えばロケーション撮影だが、その魅力をいま発見した。ロケーション撮影とは借景である。ヌーヴェルヴァーグがパリの街を道を壁を空気を愛したように、ロッセリーニはイタリアの道や建物を、彫刻や遺跡を、それが退廃したものであったとしても愛し、我々に提示している。既存の塊を取り入れてしまうネオレアリスモはあまりにも大きな革命だ。世界の表象として生まれた映画がついに世界に複数の世界を語らしめるにいたったその瞬間である!
[ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-07 14:06:28)
2.  イントレランス 《ネタバレ》 
"かわいい娘"のあの大振りのジェスチュアの可愛いらしいこと!空中庭園バビロンの広場でのサイレントミュージカルのえもいえぬ感動!物質や人間や建築物やモーションが撮影され、上映されるだけで、それらが本来的に持ち合わせたベクトルが全方位的に物語を展開してゆく。一応の筋としては終幕に向けて盛り上がりを見せてゆく古典的、演劇的ともいえるプロット構成によるのだが、『国民の創生』によって成功を見せたクロスカッティングの使用を物語に織り込んだ構成は堅実であるし、終盤の無方向に走る機関車、車、人の凄まじさはショットそのものの強度と相成り、至上のクロスカッティングを生み出している。さて、ここでのリリアン・ギッシュの使われ方が非常に感動的なのだが、揺り籠を揺らし続ける彼女は正しく未熟である我われ人類の母であり、分断された4つの物語のどれにも取り入れられることなく、だが呼応する挿入部は、それら物語と母の祈りとの引き離された空間をして何よりもまず感動的なのであろう。
[ビデオ(字幕)] 9点(2008-02-07 14:04:28)
3.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
本作の「未熟児なるもの」は誰がどう説明を施したところで、怪物である。視覚経験上それが未知なる何かであることがその証拠なのだが、なぜその未知なる怪物に何の説明も施さずにいられるのかという問いの発現こそがリンチの才を発見する口実であったように思う。わたしは未熟児の体調を心配して加湿器をあてている画に触れ、笑いを抑止できなかったのだが、それこそ未知なる才に気が触れた瞬間、シュールレアリスムの精神を正統に受け継いだ同時代の監督との遭遇であった。『イレイザーヘッド』は『勝手にしやがれ』や『ストレンジャーザンパラダイス』と同様に、大監督にふさわしい生気を纏った傑出したデビュー作である。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-25 11:24:17)
4.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 
展開の再活用。ナチの会話が舞台上の演技だったという冒頭のシーンが、本物の教授と偽者のエアハルトのシーンに活かされる。本物の教授と偽者のエアハルトでの“収容所のエアハルト”のくだりが、偽者の教授と本物のエアハルトの会話に活かされる。この展開の妙をいちいち文章にするとややこしすぎる、っていうぐらいのめまぐるしい展開。ルビッチのような作家性の強い監督の稀少さ、偉大さは鑑賞した人にしか分からないし、鑑賞したならば誰もが感じるものだろう。 ただ、一方的なプロパガンダ色の強い作品だということも確か。ドイツ人だって槍でつけば血が出るし、飛行機から飛び降りるのもめっちゃ怖いからね。恋愛や下心や役者の夢、といったエッセンスで半分近くを構成し、色を薄め、さほど気にさせないあたりがこれまたルビッチの巧さでもあるわけやけど。夫への愛は明言し、それでもふらついちゃうっていう憎めない奥さんの役柄も素晴らしい。エアハルトの「シュルツ!」も絶妙。だが、本作に限らずルビッチの作品はリズムに余裕がなく、心地よく笑い続けることができない。展開が速いだけに、演技もしくはカッティングで緩急をつけてほしかったところ。  (追記) 戦時中に最も多く公開される映画が国策映画であることは周知の通り。自国を貶す論調の作品を公開することは検閲その他の面で非常に難しく、また勇気を伴うことかもしれませんが、他国を貶すことは実に簡単です。戦時中云々といった付加価値でこの作品を評価するならば、それをコメディという形で仕上げたということ、監督の狡猾さのみ評価されるべきでしょう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-29 08:17:59)(良:1票)
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