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おーるさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 307
性別
自己紹介 基本的に評価は甘め。
9点は映画としてほぼ文句の付けようの無い映画。
そして10点は多少アラが有ろうと個人的なツボに入り、人生に影響を与えた程の映画。
0点の映画は逆に怒りを通り越し尊敬の念さえ覚える映画。

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1.  インビクタス/負けざる者たち
アパルトヘイトを乗り越え、スポーツを通じて国がひとつになる息吹を与えたマンデラ大統領の自伝映画・・・となると、もしイーストウッド以外の監督が撮ったらきっともっと冗長で、壮大さを演出した作品になったと思う。  そこをイーストウッド監督は人種差別問題に関しても、ラグビーに関しても、本当に映画として必要な部分だけ的確に抽出して描く。  この作品のテーマは、「赦し」や「詩、歌」によって呼び起こされる、まさにシンプルな「人間の力」。 テーマをシンプルに絞り込むことで、本作は説教臭い伝記映画ではなく、素直に感動出来る映画に仕上がっているのだと思う。  毎回作品を観て思うのだが、イーストウッド監督は本当に役者の「いい表情」を撮るのが巧い。そしてやはり監督ならではの、所々にホロリとさせられるさりげない演出も散りばめられており・・・・・とても感動出来る、素晴らしい作品でした。 
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-11 10:35:47)(良:1票)
2.  イージー・ライダー 《ネタバレ》 
「アメリカン・ニューシネマの傑作」としてではなく、あくまで現在のいち映画ファンとしての感想です。 まずオープニング、エンディングのカッコ良さは現在でも色褪せない輝きを放つものとなっており、特にほぼ台詞無しで引っ張りに引っ張ったうえでのオープニングの開放感は素晴らしいです。 特に大きな起伏無く物語は進んで行きますが、ジャック・ニコルソンが出てくると映画がギュッと引き締まった印象がありました。そのジャックがハッパを吸うシーンは実は「本物」をキメて演技していたという事を後に知り、大いに驚かされました。 大胆な映像の加工が随所随所に見られますが、個人的に場面切り替わり時のフラッシュ・フォワードは少しやり過ぎに感じました。ただ、LSDシーンの執拗な、強烈な演出はサイケで良いです。 存在の保証が無い「自由」を求めてひた走る2人、どこまでも大きな自然、雰囲気を決定付ける音楽。ロードムービーとして最高に美しい瞬間が何度もこの映画にはあります。 音楽は単なるBGMではなく、歌詞は主人公たちの心情を代弁しており、音楽はこの映画の最も重要な要素に成り得ています。 映画のテーマとして、製作当時の深刻な問題を扱ってはいるものの、やはり全体の印象は「ドラッギーなロードムービー」となるでしょう。 いかにこの雰囲気に浸れるか、酔えるか、で好みの分かれる作品であると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-16 17:37:08)
3.  イノセンス
仰々しい比喩や引用を多用しすぎて、登場人物間の会話があまりに不自然。結果誰にも感情移入出来ず、途中からストーリー展開すらどうでもよくなってしまった。よほどこの世界観が好みな人でなければキツい作品だと思う。
[DVD(邦画)] 1点(2010-09-03 11:46:01)
4.  イングロリアス・バスターズ
「これぞ映画!」と唸らされるシーンが数多く見られる、素晴らしい作品だった。 基本どのシーンも台詞の数が半端じゃなく多いが、全くダレず、緊張感を保てているのが凄い。言葉選びのブラックなセンスも本当に素晴らしい。 沢山の人物が濃密に絡み合う物語だが、章区切りにしていることや人物描写の丁寧さで、観ていて全く混乱しない。展開もスリリングでとても良かった。 特筆すべきはやはりランダ大佐の圧倒的な存在感。いつもはナンセンスな音楽をカッコよく使うタランティーノであるが、大佐のシーンではほとんど音楽を流していない。そのお陰で息が詰まるほどの怖さを演出出来ていたと思う。 CMだけを観ると、「バスターズ」主体で進んでいく作品かと思いきや、意外とブラピ含めバスターズの出番は少ない。その辺がおそらく評価が分かれるところか。個人的にはこんなふざけたブラピも面白かった。 映像はさすがタランティーノ。いちいちカッコいい。 ストーリーも長尺ながらそれを感じさせない、かなり良質な一本かと。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-19 18:50:14)
5.  インセプション 《ネタバレ》 
「ダークナイト」に次ぐクリストファー・ノーラン監督作品、そして魅力的なCMということで期待しすぎた。  「夢に入り込み、夢に階層があり、夢が壊れる」という設定は物凄く良いし、上映開始30分ぐらいは、本当に引き込まれた。  個人的にはこのシンプルな設定だけを最大限に生かして、もっとコンパクトで骨太な作品に仕上げて欲しかった。過剰な言い回し、説明のしすぎで、中盤はかなりダレていたように思う。  ストーリーに着目しても、ダラダラとただただ長い主人公と奥さんのやりとり、仲間たちがなぜあそこまでハイリスクを犯してまでミッションに携わっているのかなど、納得出来ない点が多々見受けられた。盛り上げ方も、大袈裟な音楽で無理矢理盛り上げている感があり(大好きなハンス・ジマーの音楽だから余計に残念)、どうも危機感、切迫感が伝わってこない。  それとこの点は人それぞれで見解が分かれるところだろうが、「夢」というある意味無限に近いフィールドで物語を展開させているはずなのに、妙に制約じみたものが沢山あることに何だか矛盾を感じてしまった。  映像に関しては、今までに無い、本当に凄いものであるだけに、何だかとても残念。  かなり辛口な点数になってしまうが、劇場にいた半分ぐらいの人が中盤熟睡していたということもあり(もしかしたらインセプションされていたのか!?)、今までのノーラン作品で最低評価の3点。
[映画館(字幕)] 3点(2010-08-12 17:34:26)(笑:3票) (良:4票)
6.  イノセント・ボイス 12歳の戦場
子供達の演技が本当に素晴らしい。純真無垢な表情に胸を打たれます。 実話を基にしているということで驚くような展開はないが、充分感情移入できる作品だと思う。反戦歌がとても切なく、耳に残りました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-03 01:09:56)
7.  生きものの記録
非常に重みのある作品。 まずはやはり三船の演技が凄い凄い。 全体的に特に派手な展開や演出は無いが、台詞ひとつひとつが無駄の無いもので、それぞれの人間のエゴを強力に映し出す、黒澤映画ならではの力強さが感じられる。 ラストの画、余韻が特に素晴らしく、映画の深い深いテーマをさらに色濃くしている。 鑑賞後思わず唸ってしまった。
[DVD(字幕)] 9点(2010-01-30 23:48:41)(良:1票)
8.  一番美しく
ストーリーは当たり障り無く、キレイ事で埋め尽くされているが、戦争高揚映画ということで敢えていちいち突っ込んではいけない。敗戦後に監督は「わが青春に悔いなし」という痛烈な反戦映画を撮っているので比較して見るのも面白いかもしれない。 寮母先生の美しさが印象に残りました。
[DVD(字幕)] 4点(2010-01-29 21:51:30)
9.  硫黄島からの手紙
陳腐な表現になってしまうが、悲しい、悲しい話。  アメリカ人が見る当時のステレオタイプのクレイジーな日本人ではなく、あくまで同じ人間の立場として、悲しみをもって戦争の悲惨さを静かに伝えようとしているイーストウッドの演出にはとても共感出来た。多少中将やバロン西の描写が綺麗すぎる面は少し気になるものの、二宮を始め、キャストの演技はこれ以上ないほど素晴らしかった。  日本では、「父親たちの星条旗」は観ずにこの映画だけを観ている方が多いのは事実だろうが、「父親たち~」、「硫黄島~」の順で(クリントの意図の通り)観ることで、映画の見応えが大きく変わってくる。 是非2本セットで観る映画であると思った。
[DVD(邦画)] 8点(2010-01-24 02:46:49)
10.  愛おしき隣人 《ネタバレ》 
日々を暮らす人々のちいさな(その人にとっては大きいかもしれない)不幸が、シュールな雰囲気の中、ぽつぽつと語られていく。 のほほんとした雰囲気や、思わず吹き出してしまう小さな笑いは、良かったと思う。 ラストシーンは、日常の「なんだかんだ笑える程度の不幸」と「全く笑いにならない不幸=戦争」の対比で、さらっと反戦を訴えているのかな?  雰囲気は大好きだったのですが、この映画、劇場版CMでほとんどいいシーンが流れてしまっている。映画を観終わってからCMを観ると、CMだけでも充分なような気もしないでもなかった・・。
[DVD(字幕)] 3点(2009-07-13 09:12:27)
11.  生きる 《ネタバレ》 
本当に人間いつ死ぬか分からない。悔いの無い生き方をしよう。この映画を観て素直にそう思った。志村喬の演技に胸が締め付けられる。 普通の映画ならば、主人公の行動に感動し、改心した脇役達を描いて明るく終わるのがベタなのだろうが、結局何も変わらない役所連中をちゃんと描いているあたりが、この映画をより重みのあるものにしている。 ヒューマン映画の金字塔かと。素晴らしい映画です。
[DVD(邦画)] 10点(2009-02-17 09:21:08)
12.  E.T.
実は子供の頃観損ねて、今になって「名作」と言われる本作を観賞。名作と呼ばれるのは分かるが、大人の僕には残念ながらそこまで感動出来なかった。子供のころに見ていればなぁ・・。
[DVD(字幕)] 5点(2009-01-30 08:25:35)
13.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
冒頭のシーンで、もう意味なんか考えず、ただこの世界に浸ろうと思った。悪趣味もここまでいくと芸術になる。大まかなストーリーはあるものの、奇形の子供が出てくる前から、すでに意味不明な登場人物たちの行動多数。グロさが際立ってしまうが、妙な映像の美しさに魅了され、2回も観てしまった。終始BGM?として鳴り響く低音ノイズも不気味な雰囲気を際立たせている。まさに、「悪夢」をそのまま見事に映像化した作品。不快って言われてナンボ。好き嫌いは別として、映像作品としてはまさに唯一無二で、監督の才能を認めざるを得ないだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-24 17:13:37)
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