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1.  イニシエーション・ラブ
映像化不可能とされていた綾辻行人の「十角館の殺人」がドラマ化されるということで話題になっているらしい。 近年の日本のミステリーは叙述トリックを使用したものが多いので、基本的に映像化は困難なところをあえて映像化にチャレンジする映画人も結構いるようです。 そんな作品を観てみると、やはりこれは本当に映像化不可能だったんだなって感想になることがほとんどです。 イニシエーションラブは映像化に成功した希有な例とも言えるのではないでしょうか。 しかもその映像化を可能にしたテクニックというのが、たった一言、「俺あっちゃんのために痩せるよ(実際は、あっちゃんのところは役名)」を追加することだけだというのには目から鱗が落ちる思いでした。 やはり頭がいい人はいるものだなあ。 原作はこの作者さんの奇跡の一作ともいえる超傑作ミステリで、一時期書店やヴィレッジヴァンガードに行くたび平積みにされているのを目にしたもの。 つけられたポップには「最後の一行で全く違う物語になる」と書かれ、ぼくはそれに非常に興味をそそられて読みました。 実は原作の結末は考えオチと言えるもので、直感的に理解しにくいんです。 「最後の一行で全く違う物語になる」と聞かされて読んだはいいものの、その最後の一行の意味が理解できず検証サイトなどを探してやっと合点がいったという読者も多いでしょう。 スッキリと気持ちよく読み終われる小説ではなかったわけですね。 映画ではここのところを非常にわかりやすく直感的に受け入れやすく作られています。 しかも原作と違って爽快感のあるラストとなっています。 これも映画ならではの変更点で、映画と小説という違った二つの表現方法に見事に対応できた作品と言えるでしょう。 人が死なないミステリ(胎児を人であると解釈するならば別ですが)であり、さらに言えば犯罪が起きないミステリという点で非常に珍しい他に例を見ない作品と言えます。 2部になった構成を、原作ではカセットテープのA面B面になぞらえていて、これは作品のトリックを暗示していると同時に、カセットテープが全盛だった時代を想起させるノスタルジア文学の体裁を可能にしています。 映画もそんな時代感を出せていれば、もっと訴求力があったと思います。 自作のカセットを作ってウォークマンで聞いたりドライブの時にカーステレオでかけていたことを懐かしく思うかたも多いですから。 キャスティングについては、ぼくは文句はありませんが、違和感を感じる人がいるのも理解できます。 アイドルにはアンチのかたもいますからね。 原作を読んで意味がわからなかったというかたは、観てみてはいかがでしょうか。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-04-02 14:18:50)
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