61. 最高のともだち
邦題に注意。友情をテーマにした作品だと勝手に思っていたら、 不安定な少年の心の内を焦点に描いた、人間ドラマに近い作品だった。 おかげで物語に入り込むまでに少し時間がかかったけど、もちろん友情の部分も描かれており、 結果的にあまりベタついていないドラマに仕上がっていて印象は良かった。 多少都合のいい部分も見受けられるが、全般的に映画としての出来はいいほうではないかと。 それにしても、先入観とは怖いものだ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-06 06:21:11) |
62. ザ・中学教師
金八先生のキャラとは真逆の、ある一教師の姿を描いたドラマ。 自分が中学生なら、たぶんいの一番に嫌いな教師の一人になるんだろうけど、 大人になった今の自分から見ると、筋が通っていて逆に小気味いい。長塚京三はもう適役。 日本の学園を舞台にしたドラマって、子供達があからさまにふてぶてしく描写されているのも この教師に肩入れしたくなる心理が働くのかも。 主人公の決して感情に押し流されない厳しい教育指導は、 すべてが生徒のため、という心情はさりげなく伝わってくる。 いい先生だなぁ、こういう憎まれ役の教師も必要だなぁと思えてしまうのは、 原作自体が現場の教師が書いたものだということで、やはり大人視点で作られたせいなのか? 難しい問題なので答えは用意されてないけど、いろいろと考えさせられた社会派ドラマだった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2011-08-01 10:10:12) |
63. 催眠
一応サイコサスペンス。 催眠術を使った事件物としては斬新だったのかもしれないが、 催眠術をかければ、何でもできちゃうよな、という思いが根底にあるせいか、 ストーリー自体に面白さをまったく見出せない。 菅野美穂の不気味さは印象的だったが、ゴローちゃんは全然ダメだし。 事件の真相やキーワードとなる言葉の謎も陳腐で、サスペンス物としても今イチだった。 [地上波(邦画)] 1点(2011-07-27 19:22:04) |
64. ザッツ・エンタテインメント
1930年代~50年代にかけて製作された、ミュージカル映画の数々を紹介した映画。 ナビゲイターにフランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、ジーン・ケリーなどを迎え、 当時の想い出話を交えた構成は、タイトル通り、エンタメたっぷりといった仕上がり。 とにかくものすごい数のミュージカル映画が紹介されていて、 こんなに製作されてたの?と、びっくりしてしまったほど。 白黒のミュージカルもかなり製作されていたようで、今では鑑賞することが難しい作品もあり、 そういった意味でも、一見の価値はある作品かと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 05:08:25) |
65. サンダーハート
サスペンス・アクションというよりは、人間ドラマ的な要素がやや強い映画。 序盤から中盤にかけてはちょっと取っつきにくいんだけど、ネイティブ・アメリカンの深い悲しみと、 その血を引く捜査官役の主人公の心の変化が丁寧に描かれていた。ラストのシーンもいい。 地味といえば地味な作品だけど、内容は決して悪くはないと思う。 [地上波(吹替)] 5点(2011-07-22 05:27:49) |
66. サンセット大通り
タイトルから洒落たラブコメを想像していたら、完全な心理サスペンスだった。 「イヴの総て」が女優を内面から描いた作品なら、本作のヒロインはもろストレート。 女優気質をこれでもかとたっぷり見せつけてくれて、画面をじっくりと魅入ってしまった。 ヒロインの演技はややオーバーアクションぎみだが、その分絶大なインパクトがあり。 ちなみにこのグロリア・スワンソンは、実際にサイレント映画の時代に活躍した女優さんらしい。 ビリー・ワイルダーの小気味いい演出が光る逸品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-20 04:17:24) |
67. サウンド・オブ・ミュージック
この映画の映像は、映画史上ベスト1と言ってもいいほどの美しさ。 こんな美しい場所が、この地球上に存在しているのかと目を疑いたくなるほど。 ミュージカル映画としてはスケールも大きく、とても昭和39年に制作されたものとは思えない。 特に心をガシッと鷲掴みにされるような冒頭の演出は秀逸。 ストーリーはちょっと甘い部分があり、ラストもなんか中途半端だけど、 音楽は知っている曲ばかりで、聞いていてとても心地よかった。 時間はもう少し短くてもよかったかな。美しい風景を観るだけでも価値のある作品。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-18 15:37:49) |