1. 最後まで行く(2023)
《ネタバレ》 新進気鋭の藤井道人監督。バイオレンスサスペンス。韓国版のリメイク。冒頭でやっちまったオイラ。逃げる岡田准一、追う綾野剛の図式。何度もピンチが訪れて、追い詰められ、ヤバいと思った際の必死の表情が名演のジュンイチくん。一見無表情に見えるものの、焦燥感を隠しきれずに面に表れて、案外分かりやすい名演のゴーくん。名演技の競演。長い長い濃密な4日間を経て、対峙する二人。各々の思いを拳に乗せ、どつき合う。暴力砂漠にてもがき苦しむことは、もはや警官というお仕事の宿命なり。オイラたちに安息の場は無え。亡くなった母ちゃんの遺体とチンピラの遺体を棺桶の中で抱き合わせにする、この場面はコメディやな、このバチ当たりめがっ。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2023-06-17 00:39:50) |
2. ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
《ネタバレ》 日本を代表するテレビゲームの映画化。ストーリー、背景映像、音楽、効果音などゲームの世界観を忠実に再現。我らがスーパーマリオ、クッパに捕らえられた弟のルイージを救うため、ピーチ姫、キノピオと共に大冒険。まずはシバかれながらもドンキーコングをナカマにしちゃう。そして、マリカーでお馴染みのカートに飛び乗ってレインボーロードを突っ走り、クッパ城へ。キノコを食べてデカになってもクッパに敵わねえ。兄弟でスター状態でクッパ撃破。ゲームをしていた頃を想起し、存分に楽しめた。傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2023-05-07 01:57:24)(良:1票) |
3. THE FIRST SLAM DUNK
《ネタバレ》 ちょっぴり薄くなったけど、今風の絵になってあの最強バスケ漫画が返ってきた。りょーちんの視点からの山王戦。試合映像とりょーちんの切なくも熱い過去映像を行ったり来たり。原作では描かれなかった少年時代、家族関係などを綴ることで徐々に浮かび上がる宮城リョータの人物像。「ドリブルこそ、チビの生きる道」…このセリフにオイラの生き様が凝縮されている。他の湘北4人の活躍もしっかり描かれていて大いに楽しめた。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2022-12-30 02:56:04) |
4. サイコ(1960)
《ネタバレ》 数年ぶり2度目観賞。ホラーサスペンス映画の第一人者、奇才アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作。グロすぎてモノクロに、お決まりの本人ノンクレジット出演(ヒロインが勤める会社の前を通る男)、ヒロインの同僚に自らの娘を起用、観る者の心臓を詰まらせる名BGM「キュー」が流れるシャワールームでのヒロイン殺害、母親の“見返りゾンビ”など仕掛け満載。途中入場禁止とするほど意外な結末、ココロに二人の魂が宿る男、それはもはや精神分裂病ではないでしょうか。不敵な殺人鬼にアンソニー・パーキンス、陰のある名演。ヒロインにジャネット・リー。ハンドルを握りしめながら、フロントガラス越しに見せる目がつり上がった鬼気迫る表情。DVDには特典映像が2時間近くも付いていてこちらも見応えアリ。傑作に格上げ。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-11 01:23:40) |
5. ザ・タウン
《ネタバレ》 9ヶ月前に映画館観賞以来。漢の友情と禁断の愛を描いた骨太クライムアクション。渇いた銃声がこだまする市街地戦。切っても切れない宿命と腐れ縁のため漢は突き進む。その結末は名作「ヒート」とは異なるものとなりました。今年一番の映画館観賞となるか…。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-27 22:36:26) |
6. 3時10分、決断のとき
《ネタバレ》 昨年映画館で観て以来の観賞。近年稀に見る西部劇。改めて観てこの作品のストーリー性の高さを再認識しました。考え方は違えど芯の通った男同士、最後の最後で心が通じ合う2人。ラストシーンまで全く目が離せませんでした。2009年度有数の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-31 03:55:57) |
7. サマーウォーズ
《ネタバレ》 最高級のアニメ映画です!素朴で温かい大家族の心を育む雄大な自然と地球の命運を賭けた鋭いデジタルバトルを繰り広げる進化した仮想都市。互いに対照的な良さを持つ両面を同時に楽しめる贅沢な作品です。仮想空間で起きていることで多少分かりづらい所もあったけど気にせず素直に物語を堪能できました。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-10 01:30:41) |
8. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 三谷幸喜監督おなじみの豪華キャスト揃い踏みによるドタバタマフィアコメディ。これは芝居か現実か―笑いと涙を織り交ぜながらいい意味で観衆を裏切っていく脚本、予測のつかない展開と意外な結末。2年前に映画館で観て以来ですが今回は中だるみを感じることなく引き込まれました。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2009-01-03 03:15:50) |
9. 最後の決闘裁判
《ネタバレ》 リドリー・スコット監督×マット・デイモン主演。さらにタイトルから歴史超大作アクションを想像させられるが、妻の秘めゴトを主題にしたドラマが中心。同じ場面に対して三者三様のストーリーが描かれる構成。旧友だけど変態のえろえろアダムくん、逃げるオイラの妻を追いかけ回す。修羅場シーンの「あの瞬間」は何とも品のない表情のヘンタイ男。妻役のジョディちゃん、そのカラダを張った熱演。憔悴した妻、事実を知って茫然自失のオイラ。最後の決闘裁判、怒れるオイラと変態のアイツが一騎打ち。闘いの動機はとっても不純なんだけど、お互いの意地が見えて大迫力。決して英雄による伝記スペクタクルなどではないんだけど引き込まれた。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2021-10-31 05:02:09) |
10. 侍の名のもとに~野球日本代表侍JAPANの800日~
《ネタバレ》 侍ジャパン、東京五輪金メダル!そんな今だからこそ、快く観ることができる野球ドキュメンタリー。国際大会「2019WBSCプレミア12」の戦いとその舞台裏について、中継やニュース映像とは異なるカメラワークで描かれる。監督を始め、コーチ、スタッフ、選手それぞれの普段見られない表情がありのままに映し出されて見応えがあった。メジャーリーガーを含めた真の日本代表からは程遠い戦力だと思うけど、この大会での戦いが後の大きな栄冠の土台になったと一野球ファンとして信じようぜ。良作。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-08-11 06:20:35) |
11. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 N.Y.ワールドトレードセンタービル、2本の巨塔の間を1本の綱で渡ったワイヤーウォーカー。高飛車で傲慢、そのナマイキな性格は大道芸人の天性なのか。仲間集めからレッスンと周到な潜入捜査、決行当日のスパイ大作戦と入念な準備を経て、「その時」が訪れるラスト30分。天空の大海原を歩く…その姿は空の貴公子。その映像は観客自身がスカイウォークしているかのような失神系3D。オニさんこちら…結局はケーサツのお縄に。自分トーシロだけど、何だか綱渡りしたくなっちまう痛快な良作。 [映画館(字幕)] 7点(2016-02-08 00:03:07) |
12. 柘榴坂の仇討
《ネタバレ》 浅田次郎原作の武骨な本格時代劇。主君・井伊直弼暗殺を許してから13年の時を経て時代が変わってもなお、仇を追い続けるサムライ。そんな武士の衿持を保つためだけに生きた漢のお話です。刻々と迫る運命の瞬間。中井貴一と阿部寛、日本刀がよく似合う俳優お二方がぶつかり合う殺陣シーンは、劇中を終始流れる張り詰めた凄味の極み。あれだけの執着を持ちながら目の前の仇を斬れなかった漢。無念としか言えません。それでも良作には違いありません。 [映画館(邦画)] 7点(2014-12-31 20:53:18) |
13. 猿の惑星:新世紀(ライジング)
《ネタバレ》 3年ぶり2度目観賞。新作公開に向けての復習。前作から3年、キャスト一新。「共存」か「対立」か。ヒトとサルの命運決する時。ヒトの温もりを信ずる穏健派のシーザーと抗人派のコバ。サルにはサルなりの複雑な考え方の相違があって、決して相容れることはありません。ディザスタームービーにありがちなムダなシーンがほとんどなく、こういった普遍のメッセージがストレートに伝わってきました。禁じ得ぬセンソー、次作でいよいよ自由の女神陥落か…。 [映画館(字幕)] 7点(2014-12-31 03:19:21) |
14. 最強のふたり
《ネタバレ》 わずか3カ月ぶり2度目観賞。事故で首から下が不随になった車イスの富豪とひょうきんな黒人介護士の心の交流を綴る実話に基づいたフランス・ヒューマンドラマ。深刻で重苦しいはずの介護生活を黒人介護士の天然の陽気さとパワーが明るく楽しい場にします。下ネタ絡みのシュールな会話は笑えました。二人の間にはいつの間にか“最強”の絆が出来ていました。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-29 22:07:46) |
15. サーカス(1928)
《ネタバレ》 サーカス場で喜劇王が大騒動。命がけの綱渡り、淡い失恋など名シーン満載。特に床屋ショーはウケました。上映時間わずか69分ですがテンポよくまとめられていました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-26 00:19:09) |
16. ザ・ファイター
《ネタバレ》 ダメアニキにモンスターペアレント、前半は重たいどん底ドラマで観ちゃいられませんでしたが、周囲が徐々に団結し兄弟二人三脚でアメリカンドリームを目指す姿に引き付けられました。まるでフィクションのような実話です。鬼気迫る形相、クリスチャン・ベイルの減量ぶり。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-03 15:48:29) |
17. 桜田門外ノ変
《ネタバレ》 血しぶきが飛び交う暗殺の殺陣シーンは衝撃でした。幕末ファンとしては充分楽しめましたが、「桜田門外の変」下手人の逃亡劇というやや地味なテーマで一般受けはしないでしょうな。家をひっくり返され、我慢しつつも結局泣きじゃくってしまう清史郎に失笑…。 [映画館(邦画)] 7点(2011-12-25 00:41:08) |
18. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 2度目観賞。虐待された知能猿率いる猿軍団による人類への復讐劇。元祖版の神話的結末の真相に迫る新シリーズ。猿の視覚効果と戦闘シーンの迫力抜群で、元祖版以降駄作が続いたが今作は充分楽しめる良作です。 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-23 22:48:15) |
19. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 エーデルワイス、ドレミの歌など誰もが知るメロディを数多く堪能できました。想いを歌で語るミュージカルの場面が多かったけど抵抗なく素直に受け入れられました。美しい大自然と澄んだ歌声、映画を代表する名作ですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-25 01:20:28) |
20. サブウェイ123 激突
《ネタバレ》 二人の名優が緊迫した状況下でギリギリの取引を交わし合う心理戦を見事に演じていました。印象に残ったのは、極悪非道のハイジャック犯が時折見せる心の弱さです。 [映画館(字幕)] 7点(2009-09-15 00:32:43) |