1. 残酷で異常
《ネタバレ》 地下っぽい怪しい雰囲気の空間から始まるので何だか本当に残虐なことが繰り広げられそうな感じでしたが、罪を犯して死んだ人達の反省部屋という設定でした。何というか、その空間の描き方は、一見地獄とはわからないが絶妙に怪しい雰囲気でよかったと思います。 そして「準備」という、罪を認めて悔い改めた状態?に至るまで、死の間際の自分の行動をループさせられるという地獄。主人公は殺してしまった妻への深くて重い愛情ゆえに(そのせいで妻から疎まれたのですが)、なかなか成仏の心境にいたらず、ねばり強く挑んでついにミラクルを起こしてしまうという、、まあ死後の世界を描いちゃってる舞台なので何でもありな感じでしたね。 主人公は最後に自己犠牲の精神で決着を着けたように、根っから偏執狂的な異常者という感じでもなく、それだけに可哀想な気もしましたが、最終的に楽しそうな雰囲気で地獄になじんでいたようなのでまあいいか、というラストでした。そして「準備」ができたら一体どうなるのか、については謎のままでしたので、他の異なる死に方をしたグループはどうなるのか、も含めて続編などで描いてほしい気もしました。 面白い設定で楽しめましたが、切ない生き死にのテーマの割には泣けなかったのがなんか珍しい映画だなという気がしました。そこも加味して6点とさせていただきます。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 23:33:14) |