1. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
強引な作為的どんでん返しに引きまくりでした。 黒人をダシにして正義を語るアメリカ映画にはもううんざり。 最後にスコット少尉に敬礼までさせるご丁寧さに吐き気を覚えました。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-09-06 01:32:47) |
2. ジェリー
どうやら実験映画らしいが、どの辺が実験なんだろうか。見てるあいだずっと考え続け、何かあるんではないかと探しつづけたが結局わからなかった。最後のオチは予想してた通り。だからあのオチがこの映画のキモだとしたらずっこけるしかないが、そもそもキモのある映画なのか? あの荒野はどこなのか、荒野に入った理由や2人が何者なのかなどの描写は一切無い。見る者それぞれに解釈するか、あるいは一切思考停止のまま見るかどっちかになってしまうが、私は思考停止の方。ただただ風の音を聴き、日が暮れ、また日が昇る、この映画のなかの時間の流れに身を任せ続けた。でも何も見えてこなかった。誰か何かが見えたのなら教えてください。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-12 11:30:15) |
3. 地獄の黙示録 特別完全版
《ネタバレ》 撃っておいて手当てする、という欺瞞。 後半のサンパンでの銃撃シーンの後でウィラードの語る言葉は多分この映画の立場を代表する言葉の一つだと思われる。しかし欺瞞を描くことが主題そのものではないようだ。 ウィラードがカーツ大佐を殺したのは任務だからだろうか。 銃ではなく蛮刀を用いるのは何故だろう。 儀式で牛が蛮刀で殺されるシーンをカーツに蛮刀を振り下ろすシーンとを暗示的にオーバーラップさせているがそこで示されるのは殺意ではない何かだ。 明らかに何かを象徴的に描こうといているようだがはっきり言ってよく判らない部分が多い。 日本人には理解できないが、欧米人には何か理解できる宗教的歴史的背景があるのだろうか。 この映画において敵との闘いはほとんど出てこない。 状況を描き狂気や欺瞞を表現するための描写としての戦闘シーンはあるが、戦闘を描いてはいない。 なぜか。 フランス人入植者の農園での夕食のシーンでフランス人曰く自分たちが戦うのは、ここが自分たちの土地だからという。対してアメリカは他人の土地で誰のために戦っているのか誰もわからなくなっている。 ベトコンとの闘いを描かずカーツ大佐という味方を殺すことでベトナム戦争のこの混沌はアメリカ自身にあるのだというメッセージを発しているのだと考える。 国家的規模の欺瞞に苦しみ、自らも狂気に染まるカーツ大佐は、理想郷を作ろうとしたのだろうか・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-18 09:29:34) |
4. シッピング・ニュース
ニューファンドランドですか。 荒々しい風景やワイヤで拘束された家が僕好み。 一族の過去の描写や生首ゴロリは余計。 エピソードが多すぎます。もう少し整理すればなおよかった。 全体としてはよかった。 8点(2004-01-26 00:46:15) |
5. ジョンQ-最後の決断-
これはヒドイ。金がない、世間が悪いということを免罪符として、病院に立てこもり要求を満たし、せいぜい2年程度の懲役で済んでしまう。まさにゴネ得。おまけに息子さんを特殊な血液型をもつという設定とし、突然現れたドナーの心臓移植を受け入れられるのは息子さんだけとすることで、他に心臓移植を待つ人々には迷惑かけてませんという筋書きまで用意周到に用意されている。ちょっとひど過ぎではないか?なりふり構わず息子の命を救いたいという気持ちは理解できるが、ただの強奪犯が英雄になるなんて。そんな歪んだ英雄像を皮肉として描いているのであれば共感できたのに。 2点(2003-09-07 12:10:00) |